図書館の恋

髪伸びろー @sera_R18

でもまさきに触れたい気持も少しあってもだもだする

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「なあ、まさき、キスしよっか」「ええっ」「なーんてなあー」「…ええよ」「…」「…キス、してもええよ」

髪伸びろー @sera_R18

「…そういうこと言うとほんとにしちまうぞ？」「…うん」目を閉じるまさき、唇を寄せる漣

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あと数ミリでくっつくってとこで漣はおでこにデコピンする「いたっ…」「うーそ」「…うそって…何」

髪伸びろー @sera_R18

「するわけねーだろー」「なんでなん」「なんでもなにもねー」「俺、漣くんとならしてもええって、思ったのに」「あーあー違う違う」

髪伸びろー @sera_R18

「違うって、」「お前は、勘違いしてるだけだよ。俺と、近くなりすぎて勘違いしてるだけだ。」「そんなこと…！」「ある。こういうの、初めてなんだろ。だから気持ちが混乱してんだよ。」

髪伸びろー @sera_R18

それから漣は図書館に来なくなる

髪伸びろー @sera_R18

まさきっすは落ち込むというか心がからっぽになったみたいに、うわの空でいることが多くなって、図書館に居る時間もさらに多くなった

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まさきは自分の本当の気持ちがわからなくて、図書館で、本を読みながら漣と過ごした時間を思い出してみたりする

髪伸びろー @sera_R18

図書館の本はだいたい読んでたものの、ふと目に止まった恋愛についての本を読む

髪伸びろー @sera_R18

そこには恋に落ちるきっかけとか、こうなったらそれは恋だとか、まさきの悩んでた想いを解決するようなことが書いてあって

髪伸びろー @sera_R18

気がつくといつも同じ人のことを考えていたり、その人の隣にいつもいるのが自分だったり、思い出した顔が笑顔だったり、それが全て漣と出会ってからの自分にあてはまることを知って涙があふれて止まらなくなる

髪伸びろー @sera_R18

その本の最後に、大好きなあの人に会いに行きましょうって書いてあって、まさきは図書室を飛び出す

髪伸びろー @sera_R18

私で言う図書館は学校の図書館ですね。公共の図書館じゃなくて学校の。

髪伸びろー @sera_R18

どこにいるかもわからないし、会えるかもわからないけど、きっと絶対会える気がして、あてもなく走る

髪伸びろー @sera_R18

校内をね。でもやっぱり見つからなくて、だんだん気持が落ちついてきて、ああそうだ、本を出したままだと思って図書室に戻る

髪伸びろー @sera_R18

でも図書室に戻ると漣がいて、「おっす」といつものように話しかけてくる

髪伸びろー @sera_R18

今のいままで探して手、もう会えないと思ってた人がすぐ近くにいて、前と変わらない態度で接するからもうなにがなんだかわからなくなってまた涙が止まらなくなる

髪伸びろー @sera_R18

「まーた変な課題出されてよぉ、本探して…え、…え！？」「なんでおるん…」「えっ、えっ、あの、…えぇ…なんで泣いてんのよ…」「漣くんがおるから…」「ええっ」

髪伸びろー @sera_R18

「ばかやろう」「…はい」「アホ」「…すんません」「好きや」「…ごめんて……え」

髪伸びろー @sera_R18

「まさきそれは…」と顔をのぞいた漣にキスをする　「勘違いやない。…俺、漣くんが好き」

髪伸びろー @sera_R18

「……あー…」「本に書いてあった。一緒にいたいと思ったり、ずっとその人のこと考えとるのは、恋なんやて」

髪伸びろー @sera_R18

「だから、俺は漣くんがす」言い終わらないうちに漣がまさきにキスをして、腰をつかんでぐっと引き寄せる、舌を入れる

髪伸びろー @sera_R18

「っ、漣く」「俺の、俺の好きっていうのは、こういうことだ。キスだけじゃなくて、もっと、もっとまさきのこと泣かせるようなこともするかもしれない。」「…え…」「たとえば、セックスとか」「…え…」

髪伸びろー @sera_R18

「だから、それでもいいなら、俺のこと好きでいて」「…」「…」「…それは、…わかんない」「なっ」「だって、セックスは男女で」「……まさき～～…」