イマーラ・タンドリスの苦悩
イマーラさんにしてみれば代表走者になったのは不本意だから!!「私、(7マナでトークンしか守れないので)他の人推薦します」って言ったのに、「慈悲深い!」「実際奥ゆかしい!」とかって祭り上げられてドラゴンの迷宮向かわされてんだぞ!!かわいそうだろうが!!!!
2013-04-24 02:50:48それに会場で「セレズニア勝つ気あんのか」とか「ププwww7マナの性能じゃねえwww」とか「拘留の宝球いいすかwww」とか言われるんだぞ!!!かわいそうだろうが!!!!
2013-04-24 02:53:40言葉では到底語りつくせない激しい特訓の末に、イマーラ・タンドリスはドラゴンも叩き落とせる超パワーを手に入れたのだ。しかし彼女には飛行も、ましてや到達もなかった。
2013-04-24 03:11:12イマーラ・タンドリスは苦悩した。正直狼乗りの“ルージとクーマ”の方がダンジョン攻略には向いているのに違いなかった。私も彼らを指名したし、得票数で彼らに私が勝てる余地などないはずだった。彼女は気が付いた。二人で一人のルージとクーマは得票数もちょうど半々なのだった。
2013-04-24 03:21:44全体主義とは何か、民主主義とは何か。議事会の面々は、トロスターニ3姉妹は何を考えておられるのか。そもそも世界魂ってなんだ。私は命を懸けさせられてるんだぞ。守れるのはトークンだけだから下手したら私だけ死亡することになるじゃないか。根生まれの防衛?私は7マナだぞそんな暇あるか。
2013-04-24 03:27:25イマーラ・タンドリスはたくさんのトークンを引き連れて、ゆっくりと迷路を攻略しようと考えていた。ん?待てよ、なんで私一人なんだろう。誰か他にも議事会のメンバーがついてきてくれてもいいじゃないか…そういう事か、議事会の損失を少なくする作戦ですか。それが民主主義ですかそうですか。
2013-04-24 03:37:54かくしてドラゴン・メイズ・ランが始まった。イマーラ・タンドリスには秘策があった。彼女は己の拳のみを頼りに生きていくことを決めたのだ。まずはシミックのヴォレル。簡単だった。渾身の一振りで哀れな3マナは血糊と化した。磯臭かった。
2013-04-24 03:43:40次はディミーア家のミルコ。精神を飲むらしいが私の荒みきった心を飲んで腹を下したようだ。不戦勝。厄介な相手だ、アゾリウスのラヴィニア。打消しとか全体除去とか持ってるしさっさと片付けよう。お得意の留置も、7マナの私にはまったく効果なしだ。張り手を食らわす。圧勝だ。
2013-04-24 03:56:26イゼット団のメーレク。コンボの準備をしている間に叩いた。ロマンコンボなんてそんなものだ。お次はラクドスの血魔女、イクサヴァ。先制パンチを食らうが私の拳は止まらない。文字通りの血魔女だ。ゴルガリ代表、縞痕のヴァロルズ 。いくら殴っても再生して大変だったが、そのうち息切れを起こした。
2013-04-24 04:02:09あれはグルールのルーリク・サー 。野蛮なオーガだったが何とか引き分けた。私よりマナが安いのが腹立つ。しかし迷路を攻略できる頭を持ってるとは思えないので放置した。知性の勝利だ。
2013-04-24 04:05:56ボロスの隊長、タージクとかいう男はなんだ。2/2のくせに殴ってもまったく堪えていないように見える。それに戦闘の途中で私を口説いてきた。…戦略的撤退だ、逃げたわけじゃないぞ。
2013-04-24 04:08:43見つけたぞ最後の走者。オルゾフ組のテイサ・カルロフ。渾身の一撃を食らわせてやる、と怨恨を用意したところで豪華なスラルに乗ったテイサと目が合った。…私たちはそのまま動けなくなった。7マナとか、ワンコインとか、もっと深いところで、彼女は私と同じものだと感じた。
2013-04-24 04:14:50テイサは私に言った「私とあなたでは背負っているストーリーの重みが違うのよ。」と「イマーラ・タンドリス、あなたはまだやり直せる。テキストもマナコストも書き換えられないけれど、きっとまだ、清純派エルフとしての道が残っているはず。」
2013-04-24 04:18:57テイサは主要キャラ扱いに辟易しているようだった。ギルドパクトの時も超頑張ったのにまた頑張らなきゃならないの、みたいな。この能力じゃオブゼダート倒せなくない?みたいな。ああ、主要キャラも大変だなあと思った。
2013-04-24 04:24:41でも私は、このアンバランスな能力を活かして、キャラ立てていかないとワンコインどころかストレージ行きだ、忘れ去られることになる。私は必死だったのだ。ストーリーの上にあぐらをかいてるテイサとは違う、これは生き方の問題だ。
2013-04-24 04:28:27私はテイサと決別し、怨恨を付けてルーリク・サーに殴りかかった。分かり合える予感がした、しかしこれが私のドラゴン・メイズ・ランなのだ。イマーラ・タンドリスの生き方なのだ。 ドラゴンの迷路‐完‐
2013-04-24 04:31:12