茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【内容よりも怒っているところが面白いとか言われる】連続ツイート
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おひ(1)これから書くことは、私的な経験で、連続ツイートという私にとってはパブリックな場でそのようなテーマを取り上げるのはどうかとも思うのだが、ある人の体験の話を聞くのも、それぞれの人がどう生きるということに関わると思うので、敢えて書くのである。
2013-04-27 08:51:55おひ(2)神原博之さんからご連絡をいただいたのは、3年くらい前だった。「出版プロデューサー」ということで、本の提案をいただいた。いい方なので、おつきあいが続いている。それで、最近つくったのが『脳を最高に活かせる人の朝時間』という本で、これが意外に売れている。
2013-04-27 08:53:15おひ(3)これは、本当に困ったことだと思うのだが、私が「書きたい!」と思って書いた本よりも、自分だったら、そんなに興味ないかも、というテーマについて「しゃべって」ライターの方が書いた本の方が、多くの読者を得る傾向がある。走りは、『脳を活かす勉強法』だった。
2013-04-27 08:54:23おひ(4)『脳を活かす勉強法』は、PHPの木南勇二さんとしゃべっていて、そういえば、ぼくが子どもの頃から当たり前のようにやっていた勉強法はこうなんですけど、と言ったら、木南さんがそれは面白い! と目を付けて、本にしたのである。ぼく自身はそんなに面白いとは思わなかった。
2013-04-27 08:55:39おひ(5)ぼくの関心のあるテーマは、もちろんクオリアだし、最近では、Richard DawkinsのGod Delusionに対する反応なども面白いのだが、そういうテーマは、どうも、市場性がないらしい。ぼくがそんなの興味ないなあ、というテーマの方が、市場性があるようなのだ。
2013-04-27 08:56:39おひ(6)そういうわけだから、神原博之さんのような人が、朝時間の活用法を本にしましょう! と言っても、ぼくはそんなの別にいいや、と思うんだけど、ぼくが朝やっていることが案外世間的には珍しいことらしく、実際に本にすると売れるのだから、ぼくにはマーケットの感覚が一切ないのだろう。
2013-04-27 08:58:07おひ(7)その神原さんが、今度は『脳が冴える快眠法』を本にしましょう、とか言ってきて、ぼくは例によって「そんなのいいや」と思うんだけど、ぼくの、あっという間に眠って目が覚めるといきなりトップスピード、というのはどうやら珍しいらしく、また本ができてしまった。
2013-04-27 08:59:16おひ(8)こうやって面白く書いてきているけど、本人にとっては案外不本意でもあって、自分の興味のあることと市場の需要にずれがあることが、生きづらさの根本原因である気がする。街で、「○○読んでます!」と言われて、曖昧な笑みを浮かべる、みたいな。ぼくはどう生きればいいのだろうか。
2013-04-27 09:00:53おひ(9)講演会とかで、日本の現状とかに怒っていると、内容よりも怒っているところが面白いとか言われるのだけでども、生きるためのヒントはそのあたりにあるのかもしれない。ぼくの本で一冊歴史に残るとしたら『脳とクオリア』かと思うが、まだ一万部くらいしか売れていないはずだ。
2013-04-27 09:02:49