モータードリヴン・ブルース #7
「アバババーッ!?」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーがフォークリフトを飛び越えると、その後ろにいたクローンヤクザ群にフォークリフトが衝突!「アバババーッ!」ゴアフィースト!ナムアミダブツ! 25
2013-04-27 17:26:45「ワドルナッケングラー!」着地したニンジャスレイヤーめがけ、サスマタを構えたヤクザ群が迫る!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは付近にあった「天地無用」コンテナを蹴って破壊し、中にあったボーを拾い上げた。「スッゾー!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」26
2013-04-27 17:31:31サスマタのリーチ優位をボーによって崩したニンジャスレイヤーは、クローンヤクザの喉や脳天を打って一人一人倒して行く。ワザマエ!「イヤーッ!」そこへ放たれる二枚同時投擲スリケン!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはボーを回転させてそれらを弾き落とす。投擲者はモーターカネダである! 27
2013-04-27 17:46:34「ニンジャを殺すものだと?」モーターカネダはカラテを構えた。「何たる驕り高ぶった名前か。ニンジャとは叡智の与え手。奴隷たるべき者達は喜んでその歯車となり、奉仕せねばならん」「成る程。これまでの貴様らのなりふりにぴったりと合致する思想」ニンジャスレイヤーは言った。「反吐が出る」28
2013-04-27 18:45:49「イヤーッ!」モーターカネダが回し蹴りでしかけた。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは身を屈めて躱し、そのまま自らも上半身を地面に向けながらの回し蹴りで反撃した。南米に伝わった攻防一体のカラテ技、メイアルーアジコンパッソだ。「イヤーッ!」モーターカネダは側転で間合いから逃れる。29
2013-04-27 18:57:15「イヤーッ!」飛び離れるモーターカネダめがけ、ニンジャスレイヤーはスリケンで追撃!「イヤーッ!」モーターカネダは素早く二刀流のサイを繰り出し、スリケンを弾くと、そのままニンジャスレイヤーに切りかかった。「イヤーッ!」 30
2013-04-27 18:59:20「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはバック転でこれを回避!モーターカネダは素早い踏み込みでこれを追い、連続で斬りつける!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは連続でバック転!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」 31
2013-04-27 19:09:35「CEOーッ!」タイサが叫んだ。彼はブースにいた。モーターサスガとモータースゴサが心臓部のエンジンを震動させ、起動可能状態だ!「貴方は社の宝だ!貴方の経営手腕とオムラ思想は本来、万に一つも危険に晒されてはならんのです!」彼はUNIX接続されたレバーに手をかけ、引き下ろす! 32
2013-04-27 19:18:43「「ゴウオオオーン!」」二体のロボットが同時に両腕を振り上げ、咆哮した。「イヤーッ!」モーターカネダは頷き、バック転でニンジャスレイヤーから飛び離れる。バシューッ!モーターカネダの肩の皮膚プレートが浮き上がり、蒸気を放って排熱!「リスクマネジメント重点!かかれ!」 33
2013-04-27 19:32:06「拘束を!畜生ッ!」タバタが椅子でもがいた。「拘束を外してくれ!囮ぐらいの役には……」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはタバタの椅子めがけ跳躍!ジャンプチョップでワイヤーを一撃のもとに切断した。「囮だと?邪魔にならぬよう脱出せよ」ニンジャスレイヤーは二体のロボットに向き直る。34
2013-04-27 19:36:17「ドーモ。モーターサスガです」歯車盾を、「ドーモ。モータースゴサです」ドリル腕を構え、二体のロボットがオジギした。ニンジャスレイヤーはオジギを返した。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」「カナリも出ます!」エンジニアの一人が叫んだ。「機構は完成している!」「何!」タイサが叫ぶ。35
2013-04-27 19:42:34「投入せよ!社の危機だ!」「ハイヨロコンデー!」エンジニアがレバーを引き下ろす。「ヌウッ……」ニンジャスレイヤーは三体めのロボットの起動をカラテ警戒する。「ゴウオオオーン!」脚部以外はいまだ骨組み状態のそれは両目を光らせ、アイサツ行為をした。「ドーモ。モーターカナリです!」 36
2013-04-27 19:44:54「CEO!」タイサが叫んだ「合体シーケンスにはオムラ認証が必要です!IRC承認を!」返事をするかわり、モーターカネダの目がサイバーサングラス越しにもわかるほどの光をはなった。「「「ハイヨロコンデー!」」」三体のロボットが応答!モーターサスガとモータースゴサがカナリめがけ走る!37
2013-04-27 19:51:47不穏な兆候を黙って見ているニンジャスレイヤーではない!「イイイイイヤァーッ!」モーターカナリに集まるロボット達をめがけ、スリケンを連続投擲!だがそこへインターラプトに入るはモーターカネダ!「イイイイイヤァーッ!」両腕が霞むほどの速度でサイを繰り出し、スリケンを弾き飛ばす! 38
2013-04-27 19:54:33ナムサン!シーケンス完遂!モーターカナリを中心に、二体のロボットはそれぞれ右半身、左半身と化し、接合した。そこには歯車盾とドリルアームを装備する悪魔的殺戮ロボットが現出した!「「「オームラ!オムラ!オームラー!」」」エンジニア達は泣き叫び、その場でバンザイを繰り返す。狂気!39
2013-04-27 20:04:45「ピガー!」「イヤーッ!」モーターカネダが跳躍し、合体者の頭頂部に着地、センサーに親指を押しつけてオムラ血族指紋認証を行う。そしてジュー・ジツを構えるニンジャスレイヤーに言った。「アイサツ機能は未実装ゆえ紹介してやる。これが三天使の殲滅形態!モーターガッタイだ!貴様は死ぬ!」40
2013-04-27 20:11:48「ウオオーンン……」モーターガッタイが恍惚じみた呻きを漏らす。電子音ではない。接合したパーツ同士が軋み、怪物の声のように聴こえるのだ。「イヤーッ!」モーターカネダはバルコニー通路に跳躍退避し、ニンジャスレイヤーを指差した。「殺せ!」 41
2013-04-27 20:18:09「「オームラ!オムラ!オームラー!」」エンジニア達はバンザイ・チャントに熱中し、リフトエレベーターが稼働した事には気づかなかった。「カラテテスト重点!イヤーッ!」「オム……アバーッ!」いきなりモーターガッタイに蹴られたエンジニアが内臓を撒き散らして吹き飛び、即死! 42
2013-04-27 20:20:06「誤差の範囲だ」モーターカネダは冷淡に言った。「下級エンジニアはモーターガッタイのテストを済ませろ。二人ぐらいで十分だ」「ハイヨロコンデー!お前、行け」「アイエエエ……ま、任せてくださいよ……」「イヤーッ!」「アバーッ!」「イヤーッ!」「アバババーッ!」43
2013-04-27 20:36:40文明の簒奪者たるニンジャは、自ら創造する事がない。だが、彼らの考案したシステムが歴史に残る事はままある。橋やテンプルの土台に生きた人間を埋める人柱行為はその一つだ。泣きながら歯車盾の錆と化し、ドリルに巻きつく腸や肉片と化すエンジニアをバンザイで見守る彼らは現代のそれであろう。44
2013-04-27 20:44:28「イヤーッ!」更なるエンジニア殺戮のためにドリルアームを構えたモーターガッタイのもとへ、全力疾走のニンジャスレイヤーが到達、弾丸めいた飛び蹴りをその横面に叩き込んだ。「ピガーッ!」モーターガッタイはよろめいた。だが倒れぬ。ニンジャスレイヤーは反動で後ろへ回転跳躍した。 45
2013-04-27 20:49:21「オームラ!オムラ!オームラー!」エンジニアのチャントがガレージを満たす。ニンジャスレイヤーは空中で身を捻り三枚のスリケンを同時投擲!「イヤーッ!」歯車盾がこれを跳ね返す。モーターガッタイは勢いをつけ、「イヤーッ!」近くのエンジニアを歯車回転運動の藻屑と変えた。「アバーッ!」46
2013-04-27 20:52:44「慣らしも済んだ事だろう。勇敢なオムラ社員は社葬の光栄に服す事ができる。弔おう」モーターカネダは手摺を掴み、身を乗り出した。肩甲骨周辺の皮膚プレートが数インチ浮き上がり、無線LANアンテナらしきものが展開した。「ピガガガガピー!」モーターガッタイが頭部を回転させる。 47
2013-04-27 21:05:47「殺戮重点な!」ドッシ!ドッシ!背部から熱蒸気を噴き出しながらモーターガッタイがニンジャスレイヤーに迫る!「イヤーッ!」ドリルアームが襲いかかる!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは跳躍回避!腕を、肩を蹴り上がり、頭部に強烈な蹴りを放つ。「イヤーッ!」 48
2013-04-27 21:11:38「イヤーッ!」だがその時!モーターガッタイは背中からロケットを噴射、瞬時に身を屈めてこれを回避すると、上体をかがめた回し蹴りをニンジャスレイヤーに叩きつけたのだ!「グワーッ!?」ナムサン!それは歪なメイアルーアジコンパッソの模倣めいたロボットニンジャカラテ! 49
2013-04-27 21:18:19