暴言の定型性/攻撃性とイノベーションは両立するか

茂木健一郎さん( @kenichiromogi )と内田樹さん( @levinassien )によるツイート群
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茂木健一郎 @kenichiromogi

そういう時の「暴言」は、その人自身のものでない。@Rikutan_U 信頼していた人に急に暴言を浴びせられ失望した事はありますか?私は昨日家族との喧嘩の末、怒りを通り越して人生に失望してしまいました。何もかもどうでもいい気持ちです。昨夜は殆ど眠れませんでした。失望って治りますか?

2010-09-12 07:50:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

暴言は、喧嘩をするというその「関係性」、「現場」が生み出したもの。だから、今朝は、ほら、もうキレイさっぱり消えてしまいました。今まで通り、仲良く生きていってください。太陽はもう昇っています。@Rikutan_U 信頼していた人に急に暴言を浴びせられ

2010-09-12 07:51:17
内田樹 @levinassien

おはようございます。学士会館でこれから朝ご飯です。ひさしぶりに今日は和食。なんか、納豆が食べたい気分なので。茂木さんが今朝書いてましたけど、いきなりひとを傷つける言葉はその人の言葉ではないというのはその通りですね。脊髄反射的に出る言葉はだいたいストックフレーズの反復です。

2010-09-12 08:57:24
内田樹 @levinassien

斬り立てるような応酬をしていると、どこかで必ずストックフレーズの水脈にぶつかります。あとは、その人ではなく、定型がしゃべっている。僕が攻撃性を好まないのは、それが定型的な言葉遣いにまっすぐ繋がるからです。「個性的に怒っている人間」というものを僕は見たことがありません。

2010-09-12 08:59:49
内田樹 @levinassien

イノベーションと攻撃性は両立するか。むずかしい問題ですけれど、僕の経験は「イノベーションはむしろ笑いとの方が相性がいい」と教えています。「もっと個性的に生きろよ、バカヤロ」というような言葉遣いって有効だと思いますか?

2010-09-12 09:32:11
内田樹 @levinassien

イノベーションは「自分がそんなことを考えていたことさえ気づかなかったこと」を手がかりに始まります。「自分の中の他者」に対する敬意がすべての創発性の起源にはあると僕は思います。「よくわからないもの」に対する歓待の構えを以って生きている人が他者に対して攻撃的になるでしょうか?

2010-09-12 09:37:06
内田樹 @levinassien

攻撃性のもとにあるのは「お前のことは全部わかっているんだ」という「完全な理解」の幻想なのだと僕は思います。

2010-09-12 09:38:23
内田樹 @levinassien

以上、定型とイノベーションと攻撃性についての連続(してないけど)ツイートでした。茂木さん、今日も頑張りましょう。

2010-09-12 09:39:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

はいな! がんばりましょう。@levinassien 以上、定型とイノベーションと攻撃性についての連続(してないけど)ツイートでした。茂木さん、今日も頑張りましょう。

2010-09-12 09:57:41