村上隆氏の「めめめのくらげ」に関する連ツイ (5/5 分)

takashi murakami @takashipom

今日も「めめめのくらげ」に関する事をつらつらと書いてみようと思います。最後に映画を仕上げてゆく際の思考方法が、今回、もっとも勉強になったプロセスでした。「めめめ〜」を通しで１５０回ほどいろんなヴァージョンを作って観てきて何が一番この映画で大事な部分なのか、を何度も考えました。

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沢山のインタヴューに答え、それを校正し、読み返して、真意を答えれているものもあれば、そこまで到達できていないものもあった。インタヴューで気をつけねばならなかったことは、実はマーケティングであった。僕は「子供映画として造った」と思っているのだが、そこだけに焦点を絞ると誰も劇場に

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足を運んでくれない、子供映画は長期間の認知状況がなければ無理、若者もターゲットにした言説がほしい、とは、配給側からのリクエスト。その中で、評判が良かったのがコチラ→ http://t.co/RDqYFoGGuV

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しかし、蓋を開けてみたら、誰にもメッセージが届いておらず、劇場まで足を運ぶ動機付けにもなっていなかったようで、劇場の不入りが続き、上映回数を減らされる羽目になりました。

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それなら、と、自分の言葉で、マーケッティングを気にせずに言いたいことを言わせてもらおうと、２日前から「めめめのくらげ」に関して、ツィート始めました。

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そして、美術評論家、椹木野衣さんの後押しを受け、この２日間、少しづつお客様が劇場に来てくださっているようです。椹木さんにまず感謝！そして劇場に足を運んでくださった皆さんにも大感謝です。ありがとうございます。

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ぐわ！今日は締め切りがゴチャゴチャで朝に、連ツイ出来ない！がぁ〜 ！

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さて、、、本日は、またまた絵画制作追い込み期間ということで、現場に行ってて連ツイから離れてしまったが、本日のこと途切れ途切れの流れ、ご勘弁いただきたい。スミマセン。

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さて、先程まで書いていたのは、「めめめのくらげ」製作時の製作時間の割り振りで、それは往年時のシルベスタ・スタローンの『ロッキー』シリーズ『ランボー』シリーズ進行時の昼と夜の作業の割り振りにアイディアの源泉があった、というお話でした。

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しかし、この１日を２つに割る方法が脳みその活性化に非常に良い影響を及ぼし、絵画制作のスピードは過去の2,5倍ほどになりました。つまり、映画製作脳が起動時に絵画制作脳がリフレッシュされ、逆もまたあり。体力的には疲れきるのですが、脳みそがぼーっとすることが少なくもなったのです。

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今回、映画を作ってゆく際にいろいろと参考にしたあれこれは、自分の１７歳から２５歳ぐらいまでの多感な時期に感じたり吸収したことばかりで、つくづく自分は成長がその辺で止まってるなぁ〜と、思ったりして。

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で、そういう時間を工面し続けて、脳みそをフレッシュにして、「めめめのくらげ」のどこをどのようにいじくっていたかといえば、音楽とカラーコレクションで、映画のムードが変わる事に気が付き、２月の時点でもまだまだ自分の気持ちににじり寄れる、という時に、なにを道標にゴール地点を探そうか、

takashi murakami @takashipom

そこが最大の争点でした。「エヴァQ」はそんな時に極めて啓示的な作品でした。庵野さん。僕のアニメのヒーローであり自分の道を決定させてくれた張本人の新作アニメ。「エヴァQ 」のオープニングの大気圏突入シーンと、ヴンダーの登場で、大事な事を教わった気がしたのです。

takashi murakami @takashipom

いや、これは勝手な解釈なんで、「エヴァ」＆庵野ファンにはdisられること必至なのですが、、、。。。つまりは、ガンダム、ヤマト、そこへの帰結。。。か。。。という。もっとも大事なことは作家が作家自身に肉薄して行けるか否か、なのか、という啓示をもらった気がしたのです。

takashi murakami @takashipom

昨日、偶然、押井守さんの「エヴァQ」評を読みました。 http://t.co/6tU9Nm9HMF 押井さんの言っていらっしゃることは確かにそうなのかもしれない。でも、庵野さんの凄いところは作家性の肉迫力である、つまり、物語というプロレスではなく、作家自身が裸で暴れるガチの闘技場

takashi murakami @takashipom

での大暴れ、と思ったのです。作家であって、職人ではない。作家自身の今を見にゆくイベント、それが『エヴァ』の劇場体験だ、と思ったのです。『Q』のヴンダーの存在には本当にノックアウトさせられました。

takashi murakami @takashipom

での大暴れ、と思ったのです。作家であって、職人ではない。作家自身の今を見にゆくイベント、それが『エヴァ』の劇場体験だ、と思ったのです。『Q』のヴンダーの存在には本当にノックアウトさせられました。

takashi murakami @takashipom

また、冒頭の大気圏突入シーン http://t.co/JrwwhP39dc 宇宙を登場させる事によるアニメファンの自己確認、相対的な場所設定への安定感も理解させられました。

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takashi murakami @takashipom

庵野さんのメソッドを我田引水でやってみた、、、が、「めめめのくらげ」の改変カットと、音楽改変のコンセプトでした。そこを大手術したことで、ぐっと僕自身の表現に近づいた。

takashi murakami @takashipom

「めめめのくらげ」を作家のオナニーであるとか、正直すぎてきもい、とか、昨日の連ツイも、必死過ぎて引く、とか言われておりますが、しかし、それこそが作家である私がお客様への出来る限りのサーヴィスでもあったのです。コレ以上出来ない。これがサーヴィスそのものであるという。

takashi murakami @takashipom

http://t.co/DLD5kINNLW とかなんとか言ってるうちに、笠原ちあきの赤裸々な「めめめのくらげ」製作秘話がでた。タイトルも、、、＜絶望からの再出発「めめめのくらげ」＞って、上映、終わってないんですけれども、、、。。。

takashi murakami @takashipom

「めめめのくらげ」は椹木さんも書いてくれたけれども、僕の100mの超大作絵画作品、『五百羅漢図』と双璧をなす作品である。３１１を経験し、ひとそれぞれ、日本人はみな自分と国とそして自分と繰り返し向き合ったと思う。僕も芸術家として真摯に向き合い、行った事業は

takashi murakami @takashipom

Newdayというチャリティーオークション http://t.co/SvTaGgTYRx 渡辺謙さんにNYまで来ていただいて、宮沢賢治の「雨にも負けず」を英語で朗読いただいた、、、。。。と、『五百羅漢図』そして『めめめのくらげ』なのだ。

takashi murakami @takashipom

僕の中での震災３部作の最後の１つが、『めめめのくらげ』なのです。しかし、この映画は当方地方での公開の予定がありません。是非そういうきっかけを頂きたいと切に願っております！（言っちゃった、、、。。。）

takashi murakami @takashipom

冨田勲さんも『イーハトーヴ交響曲』は震災後の日本人の勇気の再生をテーマにした作品とのこと。宮沢賢治の「雨にも負けず」に曲をつけた作品、自分のやったチャリティーオークションNewday での渡辺謙さんの朗読との流れもあって聴いた時、感無量でした。