タグ遊びしたやつ。①

ゆの @yuno8059

彼の部屋は少し寒い。ソファに掛けられた毛布を肩に羽織ると、ふわり、と微かに彼の匂いがした。まるで彼に抱き締められているような錯覚を覚えて、自然に笑みが零れる。立てた膝に頬を付け、瞳を閉じる。『暖かい…虎徹…さん…』じきにバーナビーは眠りに落ちて行った。 /毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

毛布に包まってホットミルクを飲む。暖かな安心感に満たされて行くこの時間が、好きだった。時折少量の砂糖とブランデーを落とした物を飲む事もあった。上昇した体温を逃さないように、頭から毛布を被った。今は、隣で一緒に毛布に包まる人物が、僕の体温を上げてくれる。/毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『ほらバニー、HERO TVのスポンサーから貰ったマイクロファイバーの 着る毛布！便利だよな！暖かいし・・・っておい！何すんだ！』『没収します』 『返せよ寒いだろ？！』『これはダメ人間製造機って言うんですよ』『はぁ？』『それにこれじゃ僕が入れない』 /毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

寝返りを打ったバニーの肩から毛布が落ちた。ぶるり、と軽く身を震わせたバニーに、毛布を掛け直してやる。『嫌れす・・・』寝ぼけているのか、バニーが呟いた。そうしてもぞもぞと、俺の胸に顔を埋めて来る。『バニー、毛布・・・』『嫌れす・・・虎徹さんがいいれす・・・』 /毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『ちょ、バニー！毛布洗っちゃったの？！』『洗いましたよ？汚れてましたから』返された言葉に俺は肩を落とした。『折角バニーの匂いが付いてたのに・・・毛布をぎゅーってするとバニーを抱き締めてる&抱き付かれてるみたいだったのに・・・』『・・・またすぐに付きますよ』/毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『寒い冬の夜はジョンと一緒に眠るんだ。毛布みたいでとても暖かいんだ』とスカイハイさんは言った。何だかちょっと、胸がちくりとした。 『折紙くん？』スカイハイさんが僕の顔を覗き込んで来る。『あのっ・・・僕・・・スカイハイさんの毛布になれませんか・・・？』 /毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『バニー、もっとひっつけよ』『ちょっと、コーヒーが零れるじゃないですか』夜の屋上で二人でひとつの毛布に包まり、コーヒーを飲む。何とかって言う流星群を観る為だ。バニーは文句を言ったけれど、俺は願いたかったんだ。 二人で観る無数の星に、俺達の未来を。/毛布 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

湖からファイヤーエンブレムが出て来て俺に問い掛ける夢を見た。『あなたのハンサムはツンなハンサムとデレなハンサム、どっち？』俺は即座に『両方俺のバニーだ！！！』と答えていた。次の瞬間目が覚めて、バニーが俺の顔を覗き込んでいた。『何の夢を見ていたんですか？』/どっち #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『頬と額、どっちにキスされるのがいいと思うかい？』折紙くんは『えっ？！』と声を上げる。『・・・瞼』『私もだよ』そうして瞼に優しくキスを落とす。瞼のキスは君の可愛い表情が一番観る事が出来る。ぴくん、と震える瞬間が可愛くて好きなのだ。あぁほら、その表情が。/どっち #同題二次TB

ゆの @yuno8059

今日はラジオの仕事だ。単発企画で僕と虎徹さんがパーソナリティーを務める。プライベートの2人のように進めて下さいと言われていたので、そう聞こえるように進行する。そしてそれは余りにも自然に進み過ぎた。『お2人は恋人同士だったんですね！』僕とした事が・・・/ラジオ #同題二次TB

ゆの @yuno8059

俺の特製チャーハンを食べていたバニーが不意に口を開いた。『僕の故郷はシュテルンビルトなんです』 『あ、うん・・・うん？』『でもあなたの所為で故郷の味は虎徹さんのチャーハンになってしまいました。どうしてくれるんですか？』次の瞬間、俺はバニーを抱き締めていた/故郷の味 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

アクリルの向こうに見える夜の街が泣きそうに揺れていると思ってしまうのはきっと自分の心が不安定な所為。やっぱり1人で来るんじゃ無かったと思った時、大きな衝撃と共にゴンドラが揺れた。『何やってるんですか！あなた！』窓の外にへばり付いて虎徹さんが手を振っていた。／観覧車 #同題二次TB

ゆの @yuno8059

『どうして観覧車になんか・・・』そう紡ぎ出した言葉とは裏腹に、僕の胸はまるで早鐘のように鳴っている。『バニー、凄ぇだろ？地上の星の海だぜ？こういうの観ると俺達ってちっぽけだよな』そうして彼は一旦言葉を止め、少々口ごもりながら言った。『仲直り、しねぇか？』/観覧車 #同題二次TB