O野木氏のうそパラ語り・1-2巻分

白泉社マンガ編集O野木 @ya_onogi

あ、さっきの「うそパラおもいで」第2話なのに全部第3話ってしちゃった。レンタルビデオ店内露出は第2話でした。

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【うそパラ第3話おもいで①】第2話で八日堂を盛り上げる装置として活躍した丸悦さんが、今度は栖佑さんを盛り上げる回。丸悦さんの装置ぶりがまたいかんなく発揮されていてとても楽しい。また大栄さんに秘密がバレるという展開が「どうなるんだ！？」という気持ちをくすぐる。

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【うそパラ第3話おもいで②】秘密を知った大栄さんのリアクションが非常に大人。大栄さんは出番こそ少ないが、この後もすごくいい役割を果たし続けてくれる。「うそパラ」の世界の幅を広げてくれた人だと思う。

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【うそパラ第3話おもいで③】第3話にして栖佑さんの手コキ発動。この回を読んで「この漫画……ちょっと目が離せないぞ。雑誌で連載追いたい」と思ってくれたのではないだろうか。僕も大変衝撃的だったし特に大好きな回のひとつです。

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【うそパラ第3話おもいで④】手を洗ってる栖佑さんに、現実の生々しさと漫画のフィクション感の両方を感じて、どんどん栖佑さんのことがわからなくなりながら、もっと知りたくなる。普通は逆なのに、知れば知るほどわからなくなるキャラになった。これが、本気の恋愛と同じ感覚のような気がした。

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【うそパラ第3話おもいで⑤】この回、僕らは見事に栖佑さんにハマったのだと思う。手コキで捕まれた僕らの恋心……嗚呼。夢を見始めてる自分に怖くなる。

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【うそパラ第4話おもいで①】『うそつきパラドクス』において実は最も重大なターニングポイントだった回で、思い出深いです。第3話で八日堂と栖佑のつながりを知った大栄が、栖佑をスパ（お風呂）に誘って根掘り葉掘り聞く話。当初、このネームは大栄「ちがわないって」以降、全然違うものでした。

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【うそパラ第4話おもいで②】連載を始める前、うそパラは「栖佑さんを中心に色んな女の子の見た目ではわからなかった彼女たちの恋愛シーンを織り交ぜながら展開しよう」と考えていました。

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【うそパラ第4話おもいで③】つまり、八日堂と栖佑の仲が色んなことになるにつれ、それについて相談を受けた周りの女の子が「そうなんだ。私は今ね、実はこういう恋をしてて…」Oo。(￣_￣)ﾌｧﾝﾌｧﾝﾌｧ〰ﾝ...となるという、第4話でいえば、大栄「ちがわないって」の後からの展開は、

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【うそパラ第4話おもいで④】大栄「私だって昨日ね…」と語り出し、今カレ（役者志望・無職・ヒモ）とのずぶずぶの恋人関係を告白し、「大人になっても恋愛って難しいんだから、アンタも悩めばいいよ」みたいな感じになって終わる？　いや、そこは八日堂に電話をかけるまで行ったのかな？　…でした。

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【うそパラ第4話おもいで⑤】当時、編集長には第3話までネームを出していて、その後は僕に任せると言われていたのですが、連載を起こしたのは初めてだったので、一応この第4話も出したのです。そうしたら編集長から「なんか、俺が見たい方向と違うなあ」と言われたのでした。

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【うそパラ第4話おもいで⑥】もう連載は始まっていたし、第4話の原稿〆切も近い！　僕はOKを出してしまっているし、こりゃどうすればいいんだああああ！とうあうあしていたら、編集長に「八日堂と栖佑が見たい」と言われました。即日か翌日か、きづき先生方と会い、これまた解決策のない打合せ。

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【うそパラ第4話おもいで⑦】編集長からのオーダー「八日堂と栖佑が見たいと言ってるんですぅぅぅ！」という意味のことを言葉を変えて30回くらい（時間にして1.5hほど）言って、言うだけ言って、打合せは終わったような気がします。いま思い返してもほぼ記憶がないです、あの打合せ。

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【うそパラ第4話おもいで⑧】そうしたら掲載の第4話のネームがほぼあのまま来て、編集長からもOKをもらえました。これは20P中の半分ほどをガラリと変更した（というか元々のこの漫画のコンセプトから変更した）という編集奥義「ネームの半ボツ宣言」でした。

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【うそパラ第4話おもいで⑨】たぶん最大で4～5日くらいしか猶予がなかったと思うのに、ネーム構成を根っこから変更して、その上、大栄さんの「手コキもする友達！」という名言まで生むとは、きづナン先生おそるべし、を僕に印象付けた回でした。うーむしかし、この時は特にただのガキの使いでした。

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【うそパラ第4話おもいで⑩】元々の第4話を編集長に見せず、あのまま描いてもらっていたら、時間的に描き直しなどできませんので、第4話は全く違ったものになっていました。それはその後の『うそつきパラドクス』自体が全く違った物語だったということ。いやー、編集長にネーム出した俺すごい。

きづきあきら/Bluesky/Threadsも活動中 @kidukira

うっ、なつかしい話…>RT 10ツイート位あるんで最初だけRTしましたが、ネームの方向転換についての話で、色々あったなーと思い出しました

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根本的な全体の展開というか、構造そのものを4話まで描いてからの軌道変更だったんですが、実はそれほど大変じゃありませんでした。多分キャラクターがしっかり話し合いから作り込まれてたからではないかなーと思ってます

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【うそパラ第5話おもいで①】八日堂の心がぐるんぐるん揺れまくる回。名古屋からの電話シーンは時間外①以来。読むの2週目でこれがあの大桑から、しかもあちらも猪狩とのゴタゴタで大変な中、不安でかけて来てるんだとか思うとグッと来ます。

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【うそパラ第5話おもいで②】八日堂「俺が勝手にあなたをオカズにします」の「オカズ」という表現が下品で結構反対した記憶。しかし今思えばこれも八日堂の照れ隠し、偽悪で本音をコーティングしてるもののひとつですね。考えてますね～、きづき先生方(苦笑)。

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深夜の公園で上半身露出。あまり動じない栖佑さん(笑)。オナニーごっこという体だから、ゲームだから、「好きです」と言える八日堂。ゲームだから言える→本音は別に好きじゃない、という嘘を露骨につくほど、名古屋からの電話は八日堂の嫉妬に火をつけました。

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【うそパラ第5話おもいで④】この時の八日堂の振舞いが、彼の基本姿勢になります。「今度こそ怒ったかな…」→栖佑さんの本当の表情が見たい(自分が嘘を押しつけておきながら)→自分の嘘は分かりやすすぎて本音と同義だと伝わってるだろう、そこを汲んでほしいという情けない期待が僕は大好きです。

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【うそパラ第5話おもいで⑤】ラストのモノローグ「辛い」が「カラい」「ツラい」両方に読めるのは意図でない所だと思いますが、どっちで読んでも結構イイですね。読者の反応が一番あったのは、八日堂の精液の着地音でした(笑)。「パタタタッ」なのがイイ！という反応がちらほら(笑)

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【うそパラ第5話おもいで⑥】胸射経験者に認められ、きづき先生方も喜んでいるでしょう。ちなみに序盤で完オチしてた丸悦さん、「恋愛ドラマ好き」「ラヲタ」「隙の多い微乳」と、八日堂・栖佑よりも先にガンガンとキャラがついていっててさすがです。

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【うそパラ第5話おもいで⑦】あ、好きな１コマ最近忘れてました！第3話は手コキしてる栖佑さん。というかこの回の栖佑は特にどのコマも可愛いです！第4話はコーヒー乗っけられてから飲んでどかすまで。これ誰かにやりたい。あとスパでの大栄さんのノリが好きです。