「息を止めるピノキオ」背景、佐野木雄太の考察
- YUMIuCHIyama
- 967
- 0
- 0
- 0
「見えない」というのは、もちろん見えなくても理解に差し支えないからであり、上演によって見せることもないのだから、観客にしてみれば存在しないも同然なわけで、「じゃあなんなんだよ!」と怒りの声も聞こえてきそう
2013-05-03 03:43:22ただまあ、星の王子様も「大切なものは目に見えない」と言ってるわけだし、こんな深夜に、せっかく私のつぶやきを垣間見ているのだから、少し海底の砂をさらって、披露するのも、把握してもらうのも、一興と思っていただければ
2013-05-03 03:45:41時代背景は少し未来、テクノロジーシンギュラリティ(技術的特異点)を人知れず迎えようとしている世界。SF的にいえばすでに機械的ディストピアの直前を考えてます。
2013-05-03 03:48:07というのも、GEPPETTO WORKS シリーズというものが、このテクノロジーシンギュラリティ(技術的特異点)という人類史の一つの極点のその前後を描くものになるのは、現時点私の中で揺るぎないものなのです。
2013-05-03 03:51:16申し訳ないけど、欧州の経済圏生活圏文化圏は縮小傾向で、代わりにアジア圏の拡大が顕著と言われて、すでに久しい程度の時代。なのでしょう。
2013-05-03 03:56:11それまで人類が享受していたテクノロジーは少しずつ進歩の速度を緩め、文化的後退によって「人を選ぶ」ようになっている。「人が選ぶ」のではなく。
2013-05-03 03:58:51一般社会。特異点に近づき、技術的革新が起きないのだから、当然今あるものを使っていくしかない。となると枯渇するのがエネルギー、工業資源、人材、そして何より食糧。
2013-05-03 09:10:54現実の今でさえそうなのだから、当然残りのものを奪い合う。それは当然戦争、というものに帰結していく。今の日本にいるとホンワカ迫真性を感じないが、1度くらいは世界大戦があり、当然日本も日本人も当事者として参加しているのだろう。
2013-05-03 09:16:46大戦によって大国はむしろ無くなり、低コスト運営の小国家の乱立が起きている。よって、それ以上の大戦はその後発生しない。代わりに近隣との殺伐とした緊張、ないし断続的小戦闘が、いたるところで繰り返されている。
2013-05-03 09:24:42そんなさなかの、北欧か、ドイツあたりか、極東ロシアか、そんな雰囲気のとある国の、さらに世界から隔絶された森の奥。今回の舞台はそんな場所、時です。
2013-05-03 09:26:55どこの国もそうなのだが、社会の求める人材はより鋭角にとんがった技術、知恵のある一部の人間であり、大多数の人々は職を求めてフツフツ、右往左往するばかり。
2013-05-03 09:30:40それでも人はあぶれている。一部の特権階級が支配的に社会を回す。その人たちだって国全体、末端の人々のことを考えて、そうなっている。そうなるしかない。うわあ、ディストピア
2013-05-03 09:39:18悲しいのはかつて確立した社会システムはひときわ強固に健在で、特に教育の分野は今よりずっと完成された次元で人々に提供されているであろうという点。それこそ貧民層にさえ。
2013-05-03 09:33:42でもジェンダーフリーに傾倒したり逆に反目したりするわけじゃないけど、やっぱりそれは戦争だ。殺し合いだ。女性が男と同じように同じ数だけ軍に就く、というのはちょっと俺は想像できない。いろんな人ごめんなさい。
2013-05-03 09:44:08で、かつてなら女性は早いうちに家庭に入って家を守る、となれば良かったんだろうけど、(もちろんそういう風潮は盛り返すだろうが)かつての社会文化(まさに現代の)の価値観によって、そうとも言い切れない社会正義がある。はずだ。
2013-05-03 09:48:54息を止めるピノキオのヒロインは、大学出たての教育者志望。食うに困るほど貧乏ではないが、贅沢を続けられるほどブルジョワでもない、いわゆる普通、そんな女の子。
2013-05-03 09:56:54教育の職を求めて、けれども今以上に就職難で、そこで見つけたのが「機械への教育」。もう少し社会に余裕があれば、彼女なら全く見向きもしなかっただろう職、である。
2013-05-03 09:59:39公式の中の人に怒られたので、ここらで一息つきます。 こんなに書いたけど、これが舞台上には現れない背景、海底です。 知らずとも楽しめる。知れば隣の席の人より「わかる、理解できる」。そんなささやき膨大情報でした。
2013-05-03 10:07:15