- xhisame_nx
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ある日二人はお山を一つ越えたところで開かれるお祭りに呼ばれました。お寝坊さんなひさしちゃんをてるちゃんが一生懸命起こして、何とか始まる時間につきました
2013-05-14 01:50:30この世のものとは思えない美味しい料理がいっぱいです。中でもてるちゃんが特に気に入ったのは、表面に薄く火を通した牛肉の料理です。ひさしちゃんがお祭に飽きて、てっこ早く帰ろうよと言ってもなかなか食べるのをやめませんでした
2013-05-14 01:54:58やっとの思いでてるちゃんを肉の山の前から引き剥がし、お家へ帰ります。「トノ、おれ、あのあれもう一回食べたい!!」「どれ」「あれ!えっと、チャーシュー??」しかし思い出してみても豚肉の料理は出ていません。
2013-05-14 01:58:46海さん @black69solt から絵をいただきました!
http://twitpic.com/cqcub2
ひさしちゃんは普段アニメとゲームとパソコンの事しか考えていない頭で一生懸命考えました。「…あ!ローストビーフ?」「それそれー!ロース…ロー…」「ローストビーフ」「ローストビーフ!!」確かにあのお肉はとても美味しかったのです。
2013-05-14 02:07:07「はこだて村にもあるかなあ、ローズ…」「ローストビーフな」はこだて村は、昔はそこそこ人が居たのですが少し前に鬼に襲われ、それ以来人々が怖がって近づかないためにお店らしいお店がないのです。最近やっと出歩ける程度になったので今日もお祭に行けたのです。
2013-05-14 02:12:20「やっぱり、はこだて村じゃ食べられないのかなロールドビーフ」「惜しい!ローストビーフだ!」「おれ、ローストビーフ屋さんになりたい!」「えぇ!?先週まで唐揚屋って!」
2013-05-14 02:22:08何はともあれ、帰り道ではかかっていたソースの味や、付け合わせははこだて村でもジャガイモがとれるから大丈夫だとか、隣村から牛を何頭か譲ってもらおうだとか、話はつきませんでした。ところが…
2013-05-14 02:26:52そろそろはこだて村の入口が見えてくる頃合いになると、空が真っ赤に染まり、何やら騒がしいのです。はこだて村入り口のすぐ横のはこだて山を駆け登ると、村で巨大なイカが暴れまわっているのがみえました
2013-05-14 02:32:39「あのイカさん、火であぶられてて大丈夫なのかな?いかぽっぽになったりしないのかな」「お前そういう時だけ頭が冴えるのな」村に入るに入れなくなってしまい、どうしたものかと困っていると、電柱のように大きな影がこちらに近づいてくるのが見えました。
2013-05-14 02:37:44「でっごおおぉぉぉぉtdxdtsfどじbもjぬsrz!!!」黒い電柱は奇声を発しながらこちらに近づいてきます。「ぎゃあああああ!!!オバケー!!こっちくんなあぁぁ!!!」「シャベッタアァァァァァァァ」「違う!俺だ!俺!!」「俺とてっこに電柱の化け物の友達なんかいな…タクロー!」
2013-05-14 02:41:43「え、タクロー?本当に?」「そうだよ俺だよ!」「タクロー、俺たちが留守の間にずいぶん黒くなったな」「あのイカの化け物の墨を浴びたんだ。」「うわ、ほんとだ!イカくさっ!」「イカ臭いとか傷つくからまじでやめて」
2013-05-14 02:44:48「イカくさいタクローはどうしてそんなことに?」「トノ、お前昔はもうちょっと素直で可愛かったのにな」「タクロー!ズラーの真似してー!」「てっこはややこしくなるからちょっと黙っていようね」
2013-05-14 02:53:19イカくさいタクローによると、はこだて村上空に突然イカの化け物が現れ、あれよあれよと言う間にはこだて村を破壊しはじめたそうです。逃げようと思い外にでると、ちょうどジロウが居たために駆け寄ろうとした瞬間、イカに見つかってスミを吹きかけられたのです。
2013-05-19 04:23:42