改正精神保健法の見直しについて

論座 @webronza

認知症患者がターゲット？　精神保健福祉法改正案の問題点（斎藤環）http://t.co/VEMd21Zudr

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

精神障害者の入院基準緩和の件、やはりターゲットは認知症患者ではないか。精神科疾患のなかで、ほぼ唯一入院が増加しているのが認知症だ。しかも長期入院になりやすい。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

認知症であれば、家族（子ども）が入院に反対するケースはありうる。親族の同意で入院可能となれば、入院手続きはかなり容易になる。残念ながら多くの認知症が入院時よりも大幅に改善して退院に至ることは考えにくい。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

意図はどうあれ、この改正案で、だぶついた療養病棟のベッドが認知症患者で埋められるのは時間の問題だ。入院患者の地域移行推進に完全に逆行している。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

参院通過を食い止められなければ、改正精神保健法の施行後の見直しは必須だろう。施行後に精神科病床数が増えていたら撤回すべきだ。また親族の同意による入院の場合は、同じ親族が患者の外泊、外出、退院後の処遇についても連帯責任を負うことを義務づけるべきだ。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

たぶん「連帯責任」の項目を追加すれば、事実上この法案は形骸化するだろうな。でも名目が「早期発見・早期退院」である以上、この項目追加には反対できないはずだ。

@homosaka

@pentaxxx 数年前から厚労省は医療保護入院制度の改正を準備していました。http://t.co/kYTQfg9kNH　認知症の増加に備えて，社会的入院の抑制のため当初は医療保護入院制度を廃止することまで検討されていました。http://t.co/RQSNLdJeyR

@homosaka

@pentaxxx 医療保護入院の原則廃止はあまりにドラスティックだとされ，厚労省は方針転換します。保護者同意による入院は社会的入院の温床となるので，医師のみの判断で強制入院できるようにしてしまえというものです。このあたりからの経緯は先生もご存知と思います。

@homosaka

@pentaxxx 厚労省は，医師のみの判断で強制入院ができる改正案を自民党の部会に提出しましたが，ここでどういうわけか大転換して，例の国会提出案に化けました。脱施設化は10年以上前からの厚労省の方針でしたが，医保入院の件については前政権の政治主導でもあったためかもしれません。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

情報ありがとうございます。RT @homosaka 前政権は精神科地域医療に熱心だったのですが，今は「家族の絆」の価値の方が重視されているのでしょう。また，世界的にも精神医療の脱施設化はオワコン化しているようです。

東畑開人×斎藤環　対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

しかし…社会的入院抑止のための「医師のみの判断で強制入院」とか、基準の緩和とか、やっぱりこの改正案は謎だ。答えがはっきりするまでは「精神科療養病棟を認知症患者で一杯にするための改正」という陰謀説をあえて提唱するぞ。

@homosaka

http://t.co/hwquX8MP5P １０年近く前から厚労省は，精神医療を入院中心から地域中心に変えようとしていて，医療保護入院制度の改正もその一つだったはずなのに，最後の最後でヤブをつついてヘビを出してしまった。

@homosaka

脱施設化は一時的には家族の負担を増すかもしれない。でも地域資源の整備を待っていたら社会的入院は減らない。だから家族の負担を承知で押し切ろうとしてバッジを怒らせてしまった。もう厚労省の脱施設化はおしまい。精神科病院に認知症患者がどんどん増える。日本の精神医療は逆戻り。