【テドイア】The solitary emperor

重音テッド×IAの妄想ネタ語り。 とある国の皇帝であるテッドと、そこに敗戦国から人質として嫁に来た皇女のイアとの物語。
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大崎巧実 @mboxtw

って事で、昨日ネタふりされて萌え萌えしてたテドイアネタをひとつ。 完全パラレルで、テッドさんはとある国の皇帝。イアたんは敗戦国の姫で、人質的な意味でお嫁に来るのでした。そんな物語。

2013-05-23 23:04:41
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアたんの国はそんなに大きくないけれど、その大陸でかなり古くから存在している歴史ある国。つか逆を言うと歴史しかない。 伝統と芸術に恵まれた豊かな国だったけれど、ある日テッドさんに求婚状が届くわけだ。

2013-05-23 23:06:41
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 求婚と言ってもそれは事実上の宣戦布告。姫を嫁に寄越せって事は服従しろということ。拒否すれば攻め込むぞって脅してるのね。事実、既にその求婚を断ってテッドさんの国に滅ぼされた国が存在する。 だからイアパパは物凄く悩むのです。

2013-05-23 23:09:14
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL で、悩んだ末。イアたんを嫁に出す事を決めるのでした。 それは降伏を意味するのだけれど、イアの国に軍事国家であるテッドさんの国と戦争して勝てるだけの兵力はない。 無駄に民の命を散らす事がわかっていたから、民の命と引換にイアを差し出すのでした。

2013-05-23 23:11:04
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL イアパパとしては大事な娘、しかも皇女を差し出すなんて屈辱でしかないんだけど、でも民を守るために仕方なかったのです。そしてイアも姫として生まれたからにはいつか嫁がなきゃいけないとわかっていたから、それを承諾するんです。

2013-05-23 23:14:13
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 両親としてはいくら政略結婚の道具として使われる『姫』であろうとも、せめてその相手はイアに選ばせてあげたかった。こんな風に意思を無視して強制的に娘の未来を決定させるなんて事はしたくなかった。 でも、仕方ないんです。命がかかってる。

2013-05-23 23:15:43
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そうして、イアたんはテッドさんの所に嫁に来るのでした。人質なのでたった一人で。 そして、テッドさんは既に大量の嫁を抱えていたんですね。すべて敗戦国から召し上げられた皇女やら有力貴族の娘やら。そんなんばっかし。

2013-05-23 23:23:48
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL わかっていたけど憤るイアたんは、それでも歴史ある国の皇女として育てられたというプライドがあるから、舐められる訳に行かないと凛とした態度でテッドさんの前に進むんです。 臣下達の値踏みするような視線の中、祖国の名に恥じぬように立派な立ち振る舞いで。

2013-05-23 23:25:32
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL それで驚いたのが周り。それくらい非の打ち所がなかったんですね。それを見て、テッドさんはイアたんに興味を持つのでした。 それまではまたどっかの国の女が来たな、位にしか思っていなかったんだけれど。

2013-05-23 23:28:21
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL たった独りでやってきて、かつ周りのプレッシャーに押されることもなく、凛としたイアたんの姿に驚いたんですよ。そもそもその立ち居振る舞いもまた、『生まれながらの皇女』として全く違和感ないものでもあったから。それもまた驚いた原因。

2013-05-23 23:30:11
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさんの国はかなり新しい国で、歴史らしい歴史はまだない。だからイアたんの国のように、長い長い歴史を持つ国は凄く羨ましいのね。 イアたんが見せた立ち振る舞いも、自分達が欲しかった空気そのもので、自分達がいかに『ごっこ遊び』をしていたかを突きつけるもので。

2013-05-23 23:31:49
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そんなイアたんに興味を持ったテッドさんは、その日のうちにイアたんの寝所にやってくるんですよ。実はこれ、物凄い珍しいこと。献上される嫁に興味がないテッドさんは、嫁に来た初日に抱きに来るなんてことしたことなかったんです。

2013-05-23 23:33:12
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさんはいつも、気まぐれに後宮に来て気まぐれに娘達を抱いて帰る。ある意味性欲処理の為に来てるような物で、嫁に来てからずっと放置されてる姫もいたわけです。でもそんな事はイアたんは知らないんだけれど。

2013-05-23 23:34:29
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 初夜だから、なんて最もらしい嘘をついたテッドさんの言葉を信じるしかなかったイアたんは、皇帝であるテッドさんの嫁に来たんだし、こうなる事の覚悟もしてきた。仕方ない、と言い聞かせてテッドさんに抱かれるわけです。皇女としてのお役目だと。

2013-05-23 23:35:54
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そんな初夜が過ぎ、あくまで『旧国の皇女』としての立場を忘れることなく後宮でイアは過ごしていくのです。 時折やってくるテッドさんの相手を『皇女』の顔でしながら。 『お役目』を果たす為。何度も何度もそう言い聞かせ続けるんですね。

2013-05-23 23:37:51
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そうしなければイアたんは耐えられなかった。 一杯愛されて大事にされたイアたんは自分が皇帝に支配されている事、皇帝の機嫌如何で、祖国がどうにでもなってしまうことをわかっていたから。 たった一人で過ごす寂しさも、祖国を支えにするしかなかった。

2013-05-23 23:39:39
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL でもある時を境に、そんな二人に転機が訪れる。 とある時期。短いあいだだけなんだけど皇帝が宮廷から姿を消す時があるのね。そしていなくなった皇帝を、偶然イアたんは見つけてしまう。 誰もいない静かな場所に、たった独りでいるテッドさんを。

2013-05-23 23:41:42
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 沢山の花が咲き誇る綺麗な場所だけれど、どこか寂しい。そんな所でただ独り立ち尽くすテッドさんを不思議に思うんだけど、傍付きのモモに止められるんです。 皇帝の心に踏み入るつもりがないのなら、これ以上深入りする事は出来ないって。

2013-05-23 23:43:36
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そこで諦めてしまったイアたんだけれど、でもどうしてもそれが気になるのね。 どうして彼がそんな場所にいるのか。あの場所はなんなのか。気になって気になって仕方ない。 そうして、イアたんはテッドさんの心の闇に踏み入っていく事になるのでした。

2013-05-23 23:45:00
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 実はその場所は墓地で、テッドさんがいた場所には墓がある。 その中で眠っているのはテト。 遠い昔、恋人と駆け落ちしたテトがそこで眠っているのです。それをテッドさんはぽつりぽつりと語ってくれるのね。

2013-05-23 23:46:02
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テトと双子として生まれたテッドさんはずっとテトと一緒にいた。後継の男の子だから厳しく育てられてたけど、そんなテッドさんの見方だったのがテト。明るく元気なテトさんはずっとテッドさんの支えだった。 宮廷の中で、後継の重責の中で頑張れたのはテトのおかげ。

2013-05-23 23:47:38
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL でも年頃になってテトは一人の男と恋に落ちた。これはカイトなんだけど、身分違いだった二人は思い悩んで駆け落ちしてしまうんです。 逃げる時、テッドさんだけに別れを告げたテトさん。そんなテトを守るためにテッドさんは捜索隊を押さえつけてテトを逃がしたのです。

2013-05-23 23:49:10
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テトに幸せになってほしくて。そうしてカイトと逃げたテトさんは二人仲良く暮らしてたんですね。時折、モモを通して送られてくる手紙がテッドさんは凄く楽しみだったんです。 幸せ一杯の文章が綴られたテトの手紙。けれどいつしか届かなくなってしまう。

2013-05-23 23:51:10
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL プツリと途切れたテトの手紙。待っても音沙汰がないそれに嫌な予感を感じたテッドさんは秘密裏に捜索するんですね。 幸せであればいいと願いながら。 でも、それは裏切られ、雪の中。埋もれるようにして眠るテトを見つけてしまうんです。

2013-05-23 23:52:38
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 大好きな旦那様と、可愛い子供に恵まれて幸せ絶頂だったハズのテトさん。 事故か事件か。それは今でもテッドさんにはわからない。何故なら、それはどうでも良かったから。テトが命を落としたこと。その事実には全く変わりがないからですね。

2013-05-23 23:53:50