作・演出:佐野木雄太『息を止めるピノキオ』を語る。

劇団公演『息を止めるピノキオ』の背景設定や、作品創りについて、代表・作家・演出家の佐野木雄太がつぶやいたもののまとめ。 劇団銀石 GEPPETTO WORKS #1 『息を止めるピノキオ』 続きを読む
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佐野木 雄太 @y_sanoki

昨日稽古場で思ったこと。 俳優は言葉に縛られちゃならねえ。と思っていたが、どうあったって役者なんてセリフから絶対に逃れられないものだ、科学的にもの言えば

2013-05-01 08:39:01
佐野木 雄太 @y_sanoki

せいぜい真っ向から立ち向かうか、うまくかわすか、そんなもの。そんなものだもの。

2013-05-01 08:40:19
佐野木 雄太 @y_sanoki

でも人は言葉によってむしろ解き放たれることのほうが多いのもまた事実。それは絶対に見逃しちゃなんねえ。

2013-05-01 08:42:13
佐野木 雄太 @y_sanoki

俳優は縛られる。人は解き放たれる。つまり「俳優≠人」の出来上がりなのだなあ。なんて思ったり。バケモンである。

2013-05-01 08:44:15
佐野木 雄太 @y_sanoki

「本当の演劇」。を掲げるからには、バケモン(とっても面白いのだけれどもね!)よりもっと人をつくりたい。台本という作為はもしかしたら足枷にしかならないのかも。

2013-05-01 08:46:40
佐野木 雄太 @y_sanoki

実はこの2年はその作為との戦争であったりした。演劇の嘘と戦う宇宙ヒーローであったりした。敵強すぎ。

2013-05-01 08:49:06
佐野木 雄太 @y_sanoki

戦い方も、むしろ勝ち方もなんとなく思い描くことはできてる。 でもとりあえず、「息を止めるピノキオ」はその勝ち方をフル活用せず、小処方にとどめて作品をつくろうと思ってる。

2013-05-01 08:55:37
佐野木 雄太 @y_sanoki

台本。誠に存在するだけで罪。だ。悪意の波動を感じる。

2013-05-01 08:57:56
佐野木 雄太 @y_sanoki

でも書いたのだし、素敵なやつを、台本のヤツを。それは充分納得に足る出来で、だからこそ俳優が言葉に縛られてると、己が所業(劇作)に罪深さを感じる。役者のみんな、メンゴメンゴ

2013-05-01 09:01:49
佐野木 雄太 @y_sanoki

「息を止めるピノキオ」は台本という作為が大きいから、演劇の嘘との戦いは劣勢を強いられるよね。熾烈を究めるのよ。正直まだ今は完敗ですわ。でも20日後本番には互角のバトルを見せることができると思う。その片鱗が昨日は見えた。それって、実は本当にすごいことだ。素晴らしいことだ。

2013-05-01 09:14:01
佐野木 雄太 @y_sanoki

そして演劇の嘘との戦いは次のステージへ・・・!! 勝利への戦い方はだいたい目星がついた。そしてそれをGEPPETTO WORKSシリーズ全体を使って披露していきたい。「息を止めるピノキオ」はその前夜祭のような祝祭になると思う。次に繋がる舞台だ。みて欲しいな。本当にみて欲しい。

2013-05-01 09:32:40
佐野木 雄太 @y_sanoki

だからシリーズ3セット券買ってよー、っていう話。もちろんそれぞれ単品だけでも面白いし、理解できるようになってるんだ。けれども演劇の嘘との果てないバトルを楽しむには全部見なきゃ。1演目あたり1500円。より楽しめるのに安くなるなんてアベノミクスのこのご時世、他じゃなかなかないですぜ

2013-05-01 09:39:46
佐野木 雄太 @y_sanoki

息を止めるピノキオ。少しつぶやこう

2013-05-03 03:34:20
佐野木 雄太 @y_sanoki

今回は、物語世界はすごく隔絶された場所であり、そして隔絶された人々の悲喜コモゴモが、上演の本体となります。

2013-05-03 03:36:33
佐野木 雄太 @y_sanoki

だもんだから、いわゆる時代設定とか、国とか、そういうものは背景として、いや見えない海底として、慎ましく存在してます。

2013-05-03 03:38:31
佐野木 雄太 @y_sanoki

「見えない」というのは、もちろん見えなくても理解に差し支えないからであり、上演によって見せることもないのだから、観客にしてみれば存在しないも同然なわけで、「じゃあなんなんだよ!」と怒りの声も聞こえてきそう

2013-05-03 03:43:22
佐野木 雄太 @y_sanoki

ただまあ、星の王子様も「大切なものは目に見えない」と言ってるわけだし、こんな深夜に、せっかく私のつぶやきを垣間見ているのだから、少し海底の砂をさらって、披露するのも、把握してもらうのも、一興と思っていただければ

2013-05-03 03:45:41
佐野木 雄太 @y_sanoki

時代背景は少し未来、テクノロジーシンギュラリティ(技術的特異点)を人知れず迎えようとしている世界。SF的にいえばすでに機械的ディストピアの直前を考えてます。

2013-05-03 03:48:07
佐野木 雄太 @y_sanoki

というのも、GEPPETTO WORKS シリーズというものが、このテクノロジーシンギュラリティ(技術的特異点)という人類史の一つの極点のその前後を描くものになるのは、現時点私の中で揺るぎないものなのです。

2013-05-03 03:51:16
佐野木 雄太 @y_sanoki

場所は、、、あまり深く考えてないけど、たぶん北欧(EUは瓦解しました)か、いやドイツか、もしくは極東ロシア。みたいな

2013-05-03 03:53:32
佐野木 雄太 @y_sanoki

申し訳ないけど、欧州の経済圏生活圏文化圏は縮小傾向で、代わりにアジア圏の拡大が顕著と言われて、すでに久しい程度の時代。なのでしょう。

2013-05-03 03:56:11
佐野木 雄太 @y_sanoki

それまで人類が享受していたテクノロジーは少しずつ進歩の速度を緩め、文化的後退によって「人を選ぶ」ようになっている。「人が選ぶ」のではなく。

2013-05-03 03:58:51
佐野木 雄太 @y_sanoki

一般社会。特異点に近づき、技術的革新が起きないのだから、当然今あるものを使っていくしかない。となると枯渇するのがエネルギー、工業資源、人材、そして何より食糧。

2013-05-03 09:10:54
佐野木 雄太 @y_sanoki

現実の今でさえそうなのだから、当然残りのものを奪い合う。それは当然戦争、というものに帰結していく。今の日本にいるとホンワカ迫真性を感じないが、1度くらいは世界大戦があり、当然日本も日本人も当事者として参加しているのだろう。

2013-05-03 09:16:46
佐野木 雄太 @y_sanoki

大戦による世界情勢の変化は、あまり細かく取り決めていないが、人の価値観が変わるくらいの変化は当然あると思う。

2013-05-03 09:21:19