- Leonidas0727
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でも書評って、この点は良いとか賛同はしないけど興味深い視点を提供しているとかだったらまだ書きやすいけど、私的にダメダメだと思うんですってだけじゃ、わざわざ投稿するような書評にならないわよねwむしろ、単に悪口じゃね?って感じになるしw
2013-05-26 10:57:141.『「ゲイコミュニティ」の社会学』でやっぱりしっくり来ないのは、「コミュニティ」の定義がはっきりしないままに使われているのにも関わらず、「ついていけなさ」や「やわらかな締め付け」、「生きづらさ」という問題が提示されるのが理解できない。
2013-05-26 12:57:252.「ゲイコミュニティ」を「新宿二丁目」に限定して考えるとかだったら、そこでのお金の動きや人間関係、ジェンダー、年齢、タイプによる集団形成、外国人と日本人といった排除と集団形成が明確になっただろうし、
2013-05-26 12:57:364.だけど、この本では、同性愛者の「つながり」が「コミュニティ」の背景となるというような論理展開になっているように読めるけど、そもそも1.今も昔も同性愛者が同性愛者のみとつながっているわけではない2.同性愛者同士だからといって必ずしも性愛や恋愛、親密な関係であるとは限らない、
2013-05-26 12:57:415.のになぜ同性愛者同士の「つながり」が重要視されるのか説明されないので、どんなに抽象化されてても結局ものすごい単純なアイデンティティ主義の議論に読める。
2013-05-26 12:57:436.3、4章の言説から日本の「ゲイコミュニティ」の言説的機能を取り出そうとしているところも、政治的文脈で発言されているものや2丁目の文脈やアメリカの文脈といったものがざっくりと入り交じっているので、用語自体が曖昧なのと、
2013-05-26 12:57:457.キーワードの「つながり」がそもそもどんな関係だって「つながり」って言えるんじゃね?くらい曖昧なものなので、キツい言い方をすれば、何か言っているようで何を指しているのか分からない議論になっているのではないかと。
2013-05-26 12:57:518.インタビューによる「こっちの世界」といった隠語や「仲間意識」の考察も、「ゲイ」と要素以外ほとんど重視されないので、あまりにも抽象化しすぎて著者が論駁したい結局東京の二丁目的なノリを必要以上に一般化することにしかなっていないのではないかと。
2013-05-26 12:57:549.今まで読んだ論文では、同性愛者のコミュニティに関する調査のインタビューならば、多くの場合、その人のゲイという以外に、年齢や国籍、人種、民族、階級、言語能力や、どのような過程でアイデンティティ形成に至ったのか(恋愛遍歴や出身、個人的葛藤)、
2013-05-26 12:57:5610.そしてどこでインタビューが行われたかが説明されるけど、これらの要素がほとんど重視されてない。なので、このインタビューでも結局アイデンティティ主義に読める。別にアイデンティティ主義で良いのだけど、現在それで議論するならそれなりのアイデンティティ批判の再批判が必要だろうと。
2013-05-26 12:57:5911.一見、高度な理論が使われているように読めるけど、それによって抽象化されてしまうことで、むしろ今まで指摘されてきたゲイ文化を語る上で年齢や国籍、人種、民族、文化、階級、地方/都市、健康、社会状況、ナショナリズム、個人的なアイデンティティの問題といった要素が軽視されてるのでは?
2013-05-26 12:58:0112.で、ざっくりとゲイの「つながり」があるかのような印象操作があるのではないかと。そのようなゲイの「つながり」は、あまりにもざっくりとしか議論されないので、「ついていけなさ」や「やわらかな締め付け」と言われても、むしろゲイマフィアの陰謀論を読んでいるような印象を受けてしまった。
2013-05-26 12:58:0913.ま、私が単に理解していないだけかもしれないけど。ただ、留保や背景説明なしで、東京の、自分の性愛を自分の言葉で語れる日本人男性のインタビューから「ゲイ」を一般化するような議論の組み立ては、そろそろ日本の中でもその問題性を共有されても良い頃のはずとは思った。
2013-05-26 12:58:11もちろん、前のツイートしたような、細かな理論の読み方や議論の拡大のされ方とか色々と気になった部分もあったのだけどw
2013-05-26 13:04:10