何も無いわけじゃない(柴田孝徳のゾンビサバイバル日記)

記憶喪失の青年がゾンビサバイバル。柴田孝徳(しばたたかのり)君が頑張って生き延びつつ色々と思い出していく、筈。 RPログというよりただのつい小説です、はい。
1
前へ 1 2 ・・ 9 次へ
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

【2日目】HP/96 食糧/97 所持:無し 記憶の欠片:2

2013-06-03 21:00:08
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

【3日目】 今日の柴田孝徳:【同行者人々の記録を残したいジャーナリスト(アイテム扱い。あなたがフォロワーを助けたりアイテムを渡した場合、あなたのHP+2。1日1回)が同行を申し出た。食糧:-2

2013-06-04 21:07:50
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「……くそ」こういう時こそ、休息を確り取って次のことに備えなくてはいけない。頭では理解していたが、流石にきちんと寝ることは出来なかった。ストレスには弱いみたいだ、とどこか冷静に自分を評する。錯乱していないだけ、まだマシなのだろうか。「動かないとな…」同じ場所に居続けるのは危険だ。

2013-06-04 21:08:09
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

隠れていた部屋から出る。どこかのオフィスビルの一階、歯を剥きこちらを見る奴らに背を向け、何とか外へ出る。昨日は気付けなかったが、奴らはどこにでもいるようだった。油断は出来ない。暗がりに消えていった男の、恐怖と驚愕に彩られた顔を思い出した。「……気にしたって、仕方が無いんだろうが」

2013-06-04 21:08:17
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

頭を振って歩き出そうとした時、道路の反対側にいる人と目が合った。少し汚れてはいるものの身形は整っており、動作もおかしな所は無い。生きてる人間だ。「おーい」声から、女の人だなと分かった。「そこの君、待ちたまえー」待てと言われたら待ってようか。今は近くには奴らはいないようだった。

2013-06-04 21:08:33
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

彼女は軽快な小走りで目の前にやってくると、僕を指差してにやりと笑った。「君一人かい?おねーさんとイイコトしようぜ!」はぁとかなんとか間の抜けた返事をして、思わずまじまじと彼女を見てしまう。動きやすそうなラフな服装に、キャスケット帽、不敵な笑みが似合う。首に下げたメモ帳が揺れている

2013-06-04 21:08:46
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「お?反応薄い。折角声かけたのに」「えっと、何の用でしょうか?」我ながらつまらない返事だ。だが僕からして見れば、こんな所で冗談を言っている彼女が信じられなくもあった。「んむ、私はフリーのジャーナリストで、この街の実態と生存者の調査をしているんだ。同行者もいたけど色々あって一人に」

2013-06-04 21:08:57
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「騒ぎが起きてから、街に入ったんですか?」それは驚愕だ。ここがどうなっているのか分かって来たと言うのだから。「まあね、誰かがやらなきゃいけないことだと思うのよ。だから私がやる」成る程、ふざけてる訳ではないんだな。口調には決意と自信が溢れている。彼女の言葉は心からのものなのだろう。

2013-06-04 21:09:07
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「それでだね、私は君に同行を求める!」「…はぁ」びしりと指をこちらに向けて、彼女は不敵な笑みを浮かべる。「活躍如何では、君をひーろーにもしてやれるんだぜ!」「ヒー、ロー…?」ずきりと頭が痛んだ。痛い、痛い。言葉が引っかかる。頭を押さえる僕に彼女は不審な目を向ける。「どったの?」

2013-06-04 21:09:18
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「にゃるほど記憶喪失ね…」事情を説明すると、彼女は何やら考え込んでしまった。「私なんかと一緒にいても…」言い差した僕を制し、彼女は意地悪い笑みを浮かべる。「いや、決めたね。君といると面白いものが見れそうだ」そう言うと、彼女は先頭に立つように歩き出した。付いて来い、と言う事だろうか

2013-06-04 21:09:39
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「君、名前は?」「名前…」ずきりと頭が痛む。「私は真辺恵理(まなべえり)、エリって気軽に呼んでくれて構わんよ」僕の、僕の名前は…。「……柴田……孝徳」「ふぅんタカノリ君ね、おっけー」エリさんはにかっと笑って振り向くと、即座に構えられたカメラが僕を捉えた。「Say cheese!」

2013-06-04 21:09:51
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

記憶の欠片:「己の存在証明」 名前というのは重要だ。何故なら名前はそのものを指し、また確実に存在するものとして確証を与えてくれる。それ故名前が無い人と言うのは存在していないも同然なのだ。だから名前と言うのは、凄く重要だ。それが無いと、誰にも僕を分かって貰えない、分かってくれない。

2013-06-04 21:10:25
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

【3日目】HP/96 食糧/95 所持:人々の記録を残したいジャーナリスト(フォロワ援助で一日一回HP+2) 記憶の欠片:3

2013-06-04 21:10:39
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

現時点設定 真辺恵理(まなべえり)27歳、フリーの若手ジャーナリスト。ペンは剣よりも強し、をモットーに爆進する突撃系女子。茶の短髪にキャスケット帽を被り、ラフにジーパンと白ワイシャツで決めている。街が封鎖された後に独自ルートで這入って来たらしい。目的は騒動の真実と、生存者の調査。

2013-06-04 21:12:20
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

今日の柴田孝徳:【探索】雨が降る中、林近くの工事現場を捜索。チェーンソー(【戦闘】で受けるダメージ常に-3。最低1点は受ける)を得た! 食糧:-4 http://t.co/8PrIxATgiG

2013-06-05 20:29:56
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「うーん、いきなり降って来たね」「そうですね」ざぁっ、とノイズのような間断の無さで音が降る。突然降り出した雨は細かく、シャワーみたいだ。「暫くはここで待ってないとね」エリさんは鼻歌交じりに小屋の奥へと歩いていく。それを見ながら、僕はぼんやりと彼女の話したこの街の実態を考えていた。

2013-06-05 20:31:30
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

発端は数ヶ月前。死体が動いて人を食らうという事件に端を発した騒動は、デマを含み肥大化し、瞬く間に広がった。政府の初動は良く言っても速いものではなく、自衛隊と警察双方の協力の下街の封鎖が行われた。国全土への騒ぎの拡大は免れた訳だが、しかし街には多くの市民が取り残されることとなった。

2013-06-05 20:32:06
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

記憶の欠片:「応援要請」 騒ぎが起きて直ぐ、応援要請が入った。行くことになったのは僕ではなく同僚にして親友の彼、僕は何気なく彼を見送った。騒ぎが収束したら、帰って来るだろうと思ってた。暫くして、あの街の封鎖が完了した。生還者は、極僅かだった。行方不明者の一覧表に、彼の名があった。

2013-06-05 20:32:48
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「ん?どしたー?」頭を押さえる僕に少し離れたところのエリさんが声をかける。「…いえ、なんでもないです」目が覚めてからずっとこんな調子だ。頭が酷く痛い。「無理すんねえ、なー?」彼女はカメラで小屋のあちこち撮っているようだ。生存者達の記録と言うと、彼女は何を見て来たのだろうか。

2013-06-05 20:33:47
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

「ねー、何かこんなん見っけたよー」と、彼女は頭上に掲げているのはチェーンソー。「…危ないですから下に置いて下さい」「ぎゅぃいいいん」「置け」まごうことなくチェーンソーだ。この工事現場で使っていたのだろう。「燃料は入っていますか?」「うん、動きそう」「いやここで動かさないで下さい」

2013-06-05 20:35:14
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

チェーンソーというのはそれの資格があるほど危ないものなのだ。一般人の取り扱い注意なんだ。「じゃあ君が持っててよ。それでゾンビ来たら追い払って」「追い払ってというか…これだと…」むしろ粉砕、だろうか。……雨はまだ止まない。奴らはいないようだし、今日はここで休んでいこうか。

2013-06-05 20:36:32
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

【4日目】HP/98 食糧/91 所持:人々の記録を残したいジャーナリスト(フォロワー援助で一日一回HP+2)、チェーンソー(戦闘ダメ-3、最低1) 記憶の欠片:4 川にお邪魔した

2013-06-05 20:37:07
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

今日の柴田孝徳:【アクシデント】ゾンビに応戦中、弾が尽きた・・・! 拳銃、ライフル、ショットガンひとつを失う。持っていなければ苦戦を強いられ5のダメージ! いずれにせよ食糧:-3 http://t.co/8PrIxATgiG

2013-06-06 21:26:01
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

慣れていない所為だ。「タカノリ君!」折角手に持ったチェーンソーを、起動しないまま奴らの側頭部に叩きつける。手馴れていない所為で起動が上手くいかないのだ。「…ふぅっ!」よろめいたそいつを蹴飛ばして距離を取る。今の内にここを離れないとと思いエリさんに手を伸ばしたが彼女の顔を見て止めた

2013-06-06 21:26:16
柴田孝徳@ゾンサバRP @TRY_RP1

狭い部屋の中で5匹に襲われると、それだけで厄介だ。逃げ回るスペースすら無く、部屋の大半を占める机や椅子が凄く邪魔だ。足元に迫っていた奴らの手をジャンプでかわし、荷物を抱え直す。「ドアは無理だね」冷静な判断。ここで間違ってはいけない。「…エリさん、窓から!」「おーけい任せろ!」

2013-06-06 21:26:27
前へ 1 2 ・・ 9 次へ