格差とヘイトスピーチの悪循環

社会的格差の不満は外国人への憎悪となり、外国人を悪く言う支配者層が力を強め、ますます格差を広げる政策が広がっていく。この悪循環の構造を見抜き、立ち止まり、社会を変えていく努力をしなければならない。
0
shinshinohara @ShinShinohara

中韓で反日デモが起き、投石など破壊があったとき「日本人はそんなことをしない。乱暴な国だな」という批判は妥当性があった。しかし新大久保で大規模な韓国に対するヘイトスピーチ(罵詈雑言)があったという。しかも、中韓も口にしない「殺せ」と。http://t.co/YaqUAqZ8TM

2013-06-03 18:56:44
shinshinohara @ShinShinohara

人間は不思議なことに、憎む気持ちが強いと憎んだ相手に似てくる。中韓の破壊的なデモを見て、日本人もマネをし出した。北朝鮮が核を使って脅しをかけるようになったら、日本人も「核を持って周辺国を震え上がらせたい」と願うようになった。悪貨は良貨を駆逐する。

2013-06-03 19:00:51
shinshinohara @ShinShinohara

なぜヘイトスピーチ(特定の人たちを差別する演説)が日中韓で広がりつつあるのか。背景には格差がある。どの国も競争社会を肯定し、勝ち組と負け組に分かれるのを当然と考え始めている。負け組だと感じる人は、自尊心を保つために誰かを貶めたくなる。マイナスの欲望がヘイトスピーチを誘発する。

2013-06-03 19:06:30
shinshinohara @ShinShinohara

ヘイトスピーチは支配者層に有利に働く。外国に強い態度を示せば人気が出るからだ。ここに不思議な循環が生まれる。政治家が格差を生み、格差が外国を侮蔑する気持ちを国民に植え付け、外国をバカにする政治家が人気を博す。その人気を利用してさらに格差を広げる政策を採る。格差と憎悪の悪循環。

2013-06-03 19:16:14
shinshinohara @ShinShinohara

格差は外国への憎悪を生み、外国への憎悪が格差を広げる政策をさらに進める。不思議なことに、この悪循環の推進力は、格差によって負け組とされた人たちの鬱憤である。支配者層はこの不可思議な人間心理を利用して格差社会の勝ち組となり、より支配力を強めようとする。

2013-06-03 19:33:51
shinshinohara @ShinShinohara

格差を是認する人が日本に増えている。教育格差について「当然だ」「やむを得ない」と答える人が半数を超えた。勝ち組を自認する人は、負け組とされる人が苦しんでも平気になってきた。これでは格差はなくならない。外国を軽侮する気持ちも。 http://t.co/B0uaNbORLg

2013-06-03 19:41:07
shinshinohara @ShinShinohara

では格差は勝ち組にますます有利になるのだろうか。実は、それとは逆のデータが出ている。国内で格差が広がると、勝ち組のはずの富裕層さえ不利益を被る。http://t.co/thu7GRKgHt http://t.co/thu7GRKgHt http://t.co/Hww6aEZsmR

2013-06-03 19:47:26
shinshinohara @ShinShinohara

ダニエル・ピンクが指摘するように、競争社会はイノベーションをかえって阻害する。社会を豊かにしたいなら競争をあおるのではなく、他者との違いを認め、自由な発想を許す空気が必要だ。勝ち組や負け組を発生させる格差社会とは逆の発想が必要だ。 http://t.co/4ssGUBlF4p

2013-06-03 19:50:03
shinshinohara @ShinShinohara

真に国を豊かにし、イノベーションを次々に生み出す国にしたいのなら、格差はむしろ小さくすることが必要だ。違いを認め、格差を小さくする社会になれば国内に不満が小さくなり、外国を罵る無礼なこともせずに済む。今の日本は正反対のことばかりしている。猛省を促したい。

2013-06-03 19:54:02