情報社会における新しい編集者

「新しい編集者」像を考える①
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間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

数ヶ月前に会社がツイッター使用に関する簡単なガイドラインを作ったが、それによると、仕事で得た情報は、機密にすべきもの以外でも呟いてはいけないそうな。例えば、単行本の発売日を呟くのも(おそらく校閲の目を通っていないからとの理由で)いけない。馬鹿らしい。情報社会をどう思っているのか?

2010-09-16 10:46:36
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

それと関連するが、情報社会における新しい編集者は、自分が会社員であることからくる自己規制めいた心の垣根を、取り払っていく必要がありそうだ。(フリーランスは、すでにそれをやっている)

2010-09-16 10:55:50
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka イケイケな感じの中小企業(あるいはIT系。「オルタナティブ・ブログ」を参照)だと、出版以外でも実名で情報発信してる人も多いみたいなんですけどね。やっぱしその辺のリテラシーって勉強しただけじゃ体得できないですし、難しいところですね。情報社会における新しい編集者

2010-09-16 19:31:57
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair IT系だと、自分が比較的簡単に情報源になれる強みがあるかもしれませんね。場合によるとは思うんですが、「著者に本を書かせる=編集」というシステムに乗っかっているだけの人はリテラシーが低くなりがちかと。続く

2010-09-16 20:02:58
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …つまり、本を「発信」すること(だけ)で情報源たりえていた編集者が多かったと思うんですよ。オルタナティブブログに書いたりするように、新しいリテラシーを身につけるには、より「情報源」であることの意識を高める必要がありますよね。続く

2010-09-16 20:07:59
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …そうすると、一定程度以上の規模の版元の場合には、頻繁な部署異動がひとつの具体的対策にはなると思います。業界全体でリテラシーを高めるにはどうしたらいいか、については難しい。教えを乞いたいですねw 個人で叫び続けることしかいまは頭に浮かびません(情けね

2010-09-16 20:14:28
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair ちゅうか、頻繁に部署異動できる会社なら、その時点でリテラシー高そう、、、堂々めぐりですね。すみません、まとまらなくて…。

2010-09-16 20:19:09
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka (上手く返答できているかわかりかねますが)雑誌を作っている自分の立場から話すと、自分で取材・原稿まとめをする必要がかならず出てくるので、「情報の発信」に関しては必須スキルなんだと思います。しかし、多くの編集部員による記事は匿名で書かれています(続く)

2010-09-16 20:38:22
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka ここが結構ミソだとおもっていて、結局あらゆる仕事は突き詰めれば属人的(「あの人に仕事を任せよう」)なものなのでしょうが、それは何らかのメディアで公開すべきなのか、言い換えれば雑誌や書籍に「編集部」とクレジットするか、個人名をクレジットするか。(続く)

2010-09-16 20:40:59
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka 「編集部」であれば、それは会社が会社たらしめている「組織」のフィルターを通しての仕事となり、同時に責任も組織が負います。個人であればその反対ですね。もちろん大きなチームや数人のチームによっても違った話にはなると思いますが。(続く)

2010-09-16 20:42:35
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka 今おっしゃっていたような話は、どちらかと言えば編集者は個人=属人性をメディアで出していくべきではないかというものだと思います。ですが、今後そうなった際に、すごく根本的な疑問として「組織って一体なんだろう」「なんのために必要なんだろう」etcが浮かんできます

2010-09-16 20:45:02
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka 基本的にメディア、特に出版・言論的なメディアでは、組織の功績よりも、個々人の声や存在の方が大きく目立ちがちな気がしますが、YENでは反対に「組織」の一員としての編集者がどうあるべきか、ということを(少なくともぼくは)考えたいと思っています。(続く)

2010-09-16 20:46:46
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka ぼくも思いつくまま書いているので既に話がループしている感があるんですが(苦笑)、何が言いたかったかというと、「情報源であること」を公開する必要はあるのか、ということなんだと思います。もちろん、公開すれば自分の予期しない「外部」からのアクセスも可能となりますが

2010-09-16 20:48:37
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka メディアという商品を扱う以上、雑誌や書籍部の編集長が矢面に立ち、宣伝隊長として切り込んでいくことに効果はあるでしょうが、全員が全員、本来裏方に回っているべき人も表に出てきてしまうと、マネジメントも大変ですし、常にそれらをチェックする必要が生じます(続く)

2010-09-16 20:51:52
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka そう考えると「メリットよりもデメリットの方が多い気がする(20人以上の会社では)・・・」とどうしても思ってしまうのですが、じゃあ今のまま何もしないで黙って死を望むだけっつーのもダメだよなぁ、とは思います。まとまりませんでしたすみません(笑)

2010-09-16 20:53:06
神保勇揮(FINDERS/編集者) @fishintheair

@motmasaka 最後に。自分が商学部卒っていうこともあるんでしょうが、経営的な話もできたら面白いんだろうなと思います(どうやるんだ、は考えてませんw)。労務管理とか、人材マネジメントとか。「イノベーションのジレンマ」「ザ・ゴール」とかめっちゃ面白いですしね。

2010-09-16 20:55:15
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair 私の理解で、まず神保さんの思考の流れを整理させてください。整理すると、① 編集者は属人性と組織性のどちらでいくべきか②属人性でいくと組織の意味が問われる、ゆえに組織のなかの編集者像を模索③編集者のいる会社の経営について。続く

2010-09-16 21:39:16
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …と、ざっくりこう摑んだのですが、難しくなるので③を議論から省いて返答します。結論からいうと、記事を実名で発表しつつ、組織も解体しないだろうというのが、私の直観です。そのために、まず、キーワードを「属人性」と「組織性」に絞ります。

2010-09-16 21:43:31
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair そして、いま編集者と言われている人が絡んでいる媒体を、「本」「雑誌」「新聞」「ネット」に多少便宜的に分けさせてもらって、さっきのキーワードにおいての強度を示すと、、つづく

2010-09-16 21:45:57
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair 「属人性」本◎雑誌△新聞×ネット○「組織性」本×雑誌○新聞◎ネット×になる(印象論です)。こうやって眺めてみると、組織性は、言ってみれば取材力の規模と同値に思えます。換言すると、②のうちの組織ってなんだろうとの疑問に対する答は、取材規模の維持以外ない。

2010-09-16 21:52:24
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …以下は数値を示すべきでしょうが、とりあえずゴメンいただいて、、、新聞と雑誌の売上(広告含め)は本やネットに比較し、相対的に低下していますよね。たぶん、それが先ほど見た様に、属人性が欠如しているからではないかというのが、私の意見です。つづく

2010-09-16 21:56:13
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …で、企業の広報誌は別として、ジャーナリズムの観点からいうと、人の顔の見えない情報(匿名記事)は、おそらく信用されにくくなっていくのではないでしょうか。それはネットの台頭(現状は痛々しいとしても)を見るにつけても、趨勢だと考えます。つづく

2010-09-16 22:00:02
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …で、新聞を最後に例に取り上げますが、すべてが実名記事になったら、どうなるか?という問題についてです。最初に思い浮かぶのが、民主党代表選挙などで、あるデスクが小沢支持、他方が菅支持となる恐れがあります。

2010-09-16 22:03:05
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …そうなったとき、読者が混乱すると思われるかもしれません。しかし、混乱するということは、自分の頭で考えることを強いられることにも繋がっています。これは、未来的な個人主義のあるべき姿と私は感じます。つづく

2010-09-16 22:07:04
間坂 元昭/Motoaki Masaka @motmasaka

@fishintheair …それに、前例がないというのは言い訳になりません。改善の余地を探るべきです。また、実際には、記者が世論を形成しようなどと考えず、自分の信じる道をいけば、おのずと記事はしまり、ナッシュ均衡のように、旗幟がはっきりして、内容の乖離も少なくなるはず。つづく

2010-09-16 22:09:37