「きゃべつの証・・・きゃべつは昔ドーナツだった」

YoshiBêêê @YoshiBrebis

@Jossy20130418 牧師が壇上で話し始めた。ぶどう園の主人と労務者の話？割と面白そう。労務者を雇うのに主人が約束した報酬は1日１デナリ。働き始めは9時からや12時、3時や、さらには5時からの人もいて、みんな同じ時間まで働いた。そして、払われたのは全員同じ１デナリ。

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@Jossy20130418 不公平？とは思わなかった。ビジネスの世界にいたから、雇用契約で決められた条件に従うのは当たり前だろうと思った。 ところが、牧師は、この主人とは神のことで、労務者はその神を信じた者、報酬とは神の愛だと言うではないか。

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@Jossy20130418 何時から働いても同じ報酬というのは、若くて信じても中年になってから信じても神は等しく愛して下さるという意味だ、と言う。 生きる目的もなく、ただ消滅する日を待つ抜け殻のような自分、しかも、こんな年の自分をも人並みに愛してくれる神がいる、というのか？

YoshiBêêê @YoshiBrebis

@Jossy20130418 このままの自分をも愛してくれる存在があるのか？そう思ったら涙が溢れ止まらなくなった。僅かに感情が戻ってきた思い。 教会から駅までの帰り道「試しに信じてみたら？」とRが言う。いくら何でも試しという訳にはいかないだろう。神に対する最後の抵抗の始まり。

YoshiBêêê @YoshiBrebis

きゃべつの前身はドーナツだった。クリーム入りのじゃなくて穴のあいた昔ふうのドーナツだ。甘くて美味しい幸せいっぱいのお菓子のくせに、真ん中は空洞。そう、外観は幸せそうなのに中身は空虚なドーナツは、昔のきゃべつそのものだ。Rの教会から戻った頃、ドーナツの残りはもうかすかだった。

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@Jossy20130418 何するわけでもなくただぼんやりと時を過ごす日々。自宅にこもりきりで、とりとめなく過去を思い、思考が空回りしてパニックを起す。髪をかきむしり、わめき、物に当たりちらし、自分の存在を呪った。生まれて来なければよかった。こんな自分を作ったのは誰なんだ？！

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@Jossy20130418 ふと気づくと、Rの教会で渡された週報を手にしていた。そこには、「“孤独”と“孤立”は違う」と書かれていた。私は、一人でいても友人といてもいつも孤立していたのではないか？心からつながれる相手なんているんだろうか？！苦しい！誰でもいい、お願い、助けて！

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@Jossy20130418 その瞬間、虹色の光に包まれ、経験したことのない感覚で満たされた。 えっ？何？この世界を創りだした存在があるとは思っていたが、それが神だったの？教会で聞いた神が、天体も人もこの世界の全てを創られた方なのか？もしかしたら、この私もその神に作られたの？

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@Jossy20130418 そして、嬉しさと喜び、申し訳なさで一杯になり床にひれ伏していた。わけもわからず、「ごめんなさい！」「ありがとうございます！」と泣きながら叫んでいた。そうか、そうだったのか。万物の創造主が、あの教会で聞いたぶどう園の主人、つまり神様だったんだ。

YoshiBêêê @YoshiBrebis

@Jossy20130418 きゃべつは、その日神様を丸ごと受け入れることができた。そして、自宅近くの教会を捜して行くことにした。牧師に、三位一体の神のこと、御子イエスが人間の罪の為に十字架で死んで葬られ復活したことを教えられ、「あなたが信じたのはこの神様ですか？」と聞かれた。

YoshiBêêê @YoshiBrebis

@Jossy20130418 「そうです！その神様です！」迷わずそう答えた。 信じたのは、長く辛い苦しみから私を救い出して下さった創造主である。 牧師は、三位一体なる神が万物の創り主だと言われる。 つまり、A=C、B=C、∴A=Cなのだから、私が信じたのは三位一体の神なのだ。

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@Jossy20130418 「クリスチャンになってもこの世の問題がなくなるわけではありません」と聞き「うそでしょ？！」と叫んだ。「でももう信じちゃったしね」と言って笑われた。この世を生きていく力を頂いただけでなく、永遠の住まいまで与えられると聞き、何倍もの恵みが得られた。

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@Jossy20130418 バイブルスタディの先生が、「わたしのために造ったこの民は、わたしの栄誉を宣べ伝えよう。」（イザヤ43:21）これが人の生きる目的だと教えてくれた時、ひっくり返りそうだった。長年捜し求めていた答が聖書の中にあったのだ。 この時の先生がサザエさんだ。

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@Jossy20130418 ドーナツの穴は、汲めども尽きないいのちの水で埋まり、むいてもむいても青々とした葉に包まれるきゃべつになった。 Rにもらった聖書は、燃えるゴミに出したのかって？いいえ。今では、お風呂用聖書として、きゃべつの聖書コレクションの１冊となっているのだ。