かわいいひと

ぴょんて師匠は移動。 @pinkmonster0203

1. 最近何だか元気がない愛しい人。 緩やかに巻かれた髪を耳に掛けながらテーブルの上で頬杖を付く。 「ぬな、どうしました？」 その言葉に微かに微笑んで首を振ったヌナにそれ以上何も言えないままマンマミーアの収録に向かった。 #SJで妄想 #かわいいひと

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2. 収録の合間にカカオをしても“既読”の形跡だけを残していつまでも鳴らないままの携帯。 “どうして返信してくれないんですか？” その問い掛けにも返信はない。 ため息を付きながらケータイを鞄にしまい掛けて小さな声を上げた。 #SJで妄想 #かわいいひと

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3. 6月3日。 ケータイの液晶に表示された日付けを指先でなぞりながら眉間に皺を寄せた。 「誕生日でしたね…」 続くスケジュールに体調もあまり良くない最近。 寝に戻るだけの2人の部屋で、日付けなんか気にしてる余裕がなかった。 #SJで妄想 #かわいいひと

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4. 「最低ですね、俺…」 大切な人の誕生日さえ覚えていてあげられなかった自分に無性に腹が立った。 気にしすぎるヌナのことだからきっと1人で考えては落ち込んでるに決まってる。 前髪をクシャクシャと握り締めて盛大な溜め息をついた。 #SJで妄想 #かわいいひと

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5. 「すいません。少しだけ寄ってもらいたいところがあるんですけど…」 運転するマネージャーひょんにそう告げて寄ってもらったのは小さな花屋。 色とりどりの花の中から、ヌナの笑顔によく似た可愛い花を選んで花束にしてもらう。 #SJで妄想 #かわいいひと

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6. 「彼女さんへのプレゼントですか？」 花束を手渡してくれながら聞かれた店員さんからの一言にフッと口元を緩めた。 「はい」 「きっとお綺麗な方なんですね？」 「え？」 首を傾げてそう聞き返すと店員さんがふふっと小さく肩を揺らした。 #SJで妄想 #かわいいひと

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7. 「この花…オールドローズには美しい容姿って花言葉があるんですよ」 「美しい…というよりすごく可愛い人です。よく笑うし泣くし…うん、可愛い人ですね」 話しながら頭の中に浮かんだヌナの顔に無性に会いたいさが募って、足早に花屋を後にした。 #SJで妄想 #かわいいひと

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8. 部屋の前で深呼吸を繰り返してゆっくりとドアを開けた。 「ヌナ、誕生日おめでとう。忘れててごめんなさい」 謝りながらソファに座っていたヌナの前に花束を差し出した。 「ありがと。きゅひょんくん」 花束を受け取るヌナはやっぱり浮かない顔。 #SJで妄想 #かわいいひと

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9. 「やっぱり怒ってますよね…すみません」 「んーん、怒ってるんじゃないの。私の好きな花覚えててくれたんだね？」 花束に鼻を埋めながら微笑む姿はどこかぎこちなくて、そっと指先で頬に触れた。 「ぬな…何かあったのなら言って欲しいです」 #SJで妄想 #かわいいひと

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10. その言葉に視線を伏せてただじっと考え込む人。 「ぬな？」 「また、…離れちゃうじゃない」 「え？」 消え入りそうなほど小さな呟きに思わずヌナの顔を覗き込んだ。 「また…きゅひょんくんと離れちゃう」 「離れる？」 #SJで妄想 #かわいいひと

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11. 「年が離れちゃう…」 ヌナの言葉に拍子抜けしてソファに深く沈み込んだ。 「ぬな、もしかしてそれで最近ずっと暗かったんですか？」 頷いたヌナに声を上げて笑いながら、頬を膨らませた愛しい人を抱き締めた 「何で笑うの！」 「だって…」 #SJで妄想 #かわいいひと

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12. 「可愛いから。本当にどこまで可愛いんですか」 クスクスと笑いながら、意味がわからないと尖る唇を啄ばんでキスをする。 「年なんか気にならないようにしてあげます。俺がもっとしっかりしますから…ぬなはそのままでいて下さい」 #SJで妄想 #かわいいひと

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13. 「若くて可愛い子が来ても私を嫌いになったりしない？」 心底心配そうにそう聞く姿にもう限界で、ヌナの体をソファに押し倒していた。 「ちょっ…きゅひょんくん！？」 「可愛くするぬなが悪いんですよ？俺をどうしたいの？」 #SJで妄想 #かわいいひと

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14. 「可愛いくなんかしてないもん」 そう見上げる姿すらどうしようもなく可愛くて 「何にもわかってないですね。どんなぬなだって俺には可愛いんです。ねぇ、お祝いは後でもいいですか？その…我慢出来そうにないです」 すぐに頬を赤らめ、潤む両眼。 #SJで妄想 #かわいいひと

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15. はぁ…まったくこの人は。 そんな目で見つめられたら、もう無理ですからね。 後で怒ってもいいですから早く触らせて。 俺だけのかわいいひと。 いつまでも俺の腕の中で可愛く啼いてて下さい。 愛してますよ。 かわいいひと。／キュヒョン #SJで妄想 #かわいいひと