第二回リレー小説企画

ぐでたいちゃん @taidu012

【8-2】後日談。件の先輩とすれ違った時、流れる動作で無表情に何かをつき出され、私は刺されるのかと飛び退いた。だが先輩が差し出したのはナイフでなく…プレゼント？「里子の手伝ってくれたんだろう？ありがとう」私はこの先輩が無愛想で苦手でした。しかし、これは、「…里子の見る目は確かだ」

ぐでたいちゃん @taidu012

【8-1】「誕生日とバレンタイン分と予備！」…よし整理しよう！本日前日13日。明日はバレンタインだ。「当日…先輩の誕生日っていつだっけ？」「今日！ 」里子の笑顔が眩しい。可愛い。「ばっ…、え？…さ、さっさと渡しに行ってきなさい！」「使い回すなよ！」怜花のツッコミはキレキレでした。

万田 @clockbooks

「こら。まだお礼を言うのは早いわよ？ラッピングやらなきゃ」「はーい。了解です！」里子はびしっと敬礼すると、いそいそと可愛らしいラッピングの袋とリボンを3組取り出す。…ってあれ？3組？「先輩以外にもあげるの？」私が尋ねると、里子は照れながら軽く頬をかいた。【7-2】

万田 @clockbooks

里子は嬉しそうに微笑みながら、私と怜花を抱きしめてきた。突然の衝撃に思わず怜花と顔をあわせてびっくりしてしまったが、ここまで上達して、これほど喜んで貰えると教えた甲斐があったというものだ。怜花は嬉しげな里子のおでこを軽く小突くと悪戯っぽく笑った。【7-1】

千 @10005938

【6-2】あれだけ練習したのだから当然ではあるが、里子の腕前からしたら、かなりの上出来だ。「二人とも、ありがとう！」

千 @10005938

【6-1】見た目は、あのクロッキー帳に描いた作品とは程遠い。ハートは丸や三角に、チョコレートは所々陥没している。しかし、甘く少しほろ苦いチョコレート菓子は、そこにいた３人の頬を弛ませた。…美味しい。

やまびこ @yama124

【5-2】二月十四日まであと一週間。私たちの本番はこれからだった。 　それから毎日、美鈴と怜花は根気よく里子のチョコ作りを手伝っていた。里子は怜花の叱咤に耐え、まさに苦汁ともいえる試作チョコを食べ、ついに前日となった。 「出来たっ！」

やまびこ @yama124

【5-1】 美鈴がそう問いかけると、にこりと里子の顔が緩み、クロッキー帳を掲げる。そこにはカップに入ったチョコにハートのお菓子が散りばめられている絵が描かれている。どうして絵は上手いのに、料理になると不器用になるのか。美鈴の思いと一緒だったのか、呆れ返った怜花と視線が合う。

そらき @soraki_koh

【4-2】どうせ怜花も根負けして折れることになるのだ。結局の所私たちはこの友人に甘い。どうせ手伝う事になるのなら始める時間は早い方が良いだろう。この後の苦労に思いを馳せて、先程の己の回想をなかった事にする。件の先輩への私の評価など、今はどうでもいい。「それで、今回は何を作るの？」

そらき @soraki_koh

【4-1】「美鈴！ありがとう！」里子の声に美鈴はハッとする。どうやら前回のバレンタインを思い出して、当時の気分で微笑んでしまっていたらしい。しまった、と思った時にはもう遅い。それを承諾と受け取った里子はひとりで飛び跳ねている。隣の怜花の冷ややかな視線が痛い。痛い、けれど。

@sachifen

美鈴は二人には分らないほど小さく微笑んだ。(それにしても里子はあの先輩のどこがそんなに良いのかしら？)里子の前なのでああ言いったものの、実のところ美鈴はあの里子の思い人が苦手だ。だが、人を見る目は確かな里子が好きになった人だ。そこは余計なお世話と言うものだろう。【３‐２】

@sachifen

しかたがない、親友のためだ。怜花は自分にそう言い聞かせて、すでに失敗作の山と化したチョコレート(になりたかったものたち)には目を向けず、里子にチョコレートの正しい作り方を優しく教え始めた。里子は不器用ながらも一緒懸命に二人の指示に従った。そんな一所懸命な姿が可愛くて【３‐１】

との@inお布団 @tono_toma

2-2「湯煎って言えばチョコをお湯に放り込むし、砂糖と言えば塩を持ってくるって一体どこの少女漫画乙女な訳!?」 「だって白いし…」 「塩も白いわぁ!!」 普段はクールな怜花が怒る様に、里子は思わず美鈴の後ろに隠れた。 「気持ちはわかるけど、今日は里子ちゃんの為に我慢したげよ?」

との@inお布団 @tono_toma

2-1「里子、今なにをいれようとしてるかわかってる?」 「なにって…砂糖でしょ?」 里子はこさじをにぎったまま、怜花を見つめる。 「それ塩だよ、里子ちゃん…」 美鈴はそっと里子から塩を取り上げた。 「あれ…?」 「あれ?じゃない!!」 ダンッっと怜花がテーブルを叩き身を乗り出す。

ここもと @kiriya_yuuki

1ｰ2 「ううん。絶望的なんだよ里子ちゃんは」 普段は優しい美鈴ですら酷いことを言う。 「もうすぐ先輩の誕生日なんだもん！手作りのお菓子が好きだって……だから作りたいの！」 里子は涙目で目一杯主張する。 「図太いにも程があるよ？この前のバレンタイン、忘れたとは言わせないから」

ここもと @kiriya_yuuki

1ｰ1 「お願いだよぅ！手伝ってってば！」 里子は今にも逃げ出しそうな怜花と美鈴を小さな手で捕まえていた。 「断る。あんた自分の才能の無さ、自覚ある？」 怜花は捕まれた手をさらりと振り払い、腕を組んだ。 「そっ、そりゃあ……上手くないっていうのは…わかってるよ？」

やまびこ @yama124

【第二回リレー小説お題】 ・テーマ「二回目の挑戦」 ・登場人物は三名以上出すこと ・「夢」「図太い」「白」という言葉を入れる ・一人、１、２ツイートとする ・ツイートする際に文章の前に番号を付ける（三番の人の２ツイート目は【3ｰ2】のように。１ツイートのみなら【3】のみ表記）