読者を逃すアイコンをどうするべきか「進撃の巨人」に倣ってみる

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榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

【愚考】そういえば、某編集者と話していた時に出たのだけれど、「進撃の巨人」の売れ方について。ものっそい売れているみたいだけど、あの売れ方は、つまり、普段ああいうもの(異世界風ファンタジーやらSFやら)を読まない人が読んでいるからとしか思えないのだけれど、では、何故、

2013-06-09 22:25:09
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

普段ああいうものを読まない人が読んでるのだろうと考えると、あれは『巨人』だからだろうなあという結論に。あれが怪獣では売れてなかっただろうし、宇宙人でも、魔物でも駄目だったろうと。勿論、ロボでもね。『進撃の巨人』は基本、ゾンビものの組み立てだっていう人がいて、なるほどと思ったけど、

2013-06-09 22:27:12
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

では、ゾンビと巨人の共通項って何と思うと、結局、「見慣れた人間」というビジュアルなんじゃないかと。これは以前、あるアニメ企画(私は途中で降りましたが)に絡んでいた時に、プロデューサーから出た意見ですが、「軌道エレベーターとかSFは駄目だ。出すな。使うな」と――

2013-06-09 22:29:31
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

要するに、そのプロデューサーの意見は「見た事の無いものというビジュアルは、それだけで、SFや、特撮を見ない層が避けるアイコンになる」と。もっと言えば「物語を楽しむのに、知識や勉強や、思考を重ねる理解が必要となり、人を選ぶ」と。だから「軌道エレベーターとかは駄目」だと。

2013-06-09 22:32:03
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

勿論、『進撃の巨人』には立体起動装置という目新しいアイテムがある訳ですが、アレは、理解に知識を必要としません。しかも先に『人を食う不死身の巨人』のインパクトが出てくるので、それで引きずり込まれている読者は、立体起動装置を理解する手間を惜しみません。

2013-06-09 22:35:03
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

という事は、やはりあの世界観が、現代でも未来でもなく、近代的な設定になっているのも、それを助ける事になります(現代人たる読者から見て、科学知識やら何やらが必要な最先端技術ではないので、理解しやすい文明レベル)。

2013-06-09 22:37:06
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

ゾンビものにしても、基本、「見慣れた人間が怪物になって襲ってくる」のであって、それ以上でもそれ以下でもない上に、実は「ゾンビがどうして存在するか」は割と二の次なので、その極限状況下のドラマに焦点があたる。これは、普段、SFやファンタジーを読まない人も理解しやすいドラマ。

2013-06-09 22:39:08
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

少し戻って同様に、「変身ヒーローもの」の企画を提出すると、割とラノベの世界では嫌がられたりするのですが、一つに「変身ヒーローとは、ラノベの主要読者層が丁度、卒業したばかりのもので、『子供向け』=『自分達向けでは無い』というアイコンとして作用してしまい、読者を逃す」という説があり、

2013-06-09 22:41:36
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

その理屈から見ても、「普段、ファンタジーやSFを避ける読者」を引き込む上で、「新たなデザイン(メカにしろロボにしろモンスターにしろ)」新たに理解を必要としない、必要としても非常にハードルが低いもので、ビジュアル面や、言葉を固める、というのは、一つの方法論なのかも、とか思ったり。

2013-06-09 22:43:54
蔵間マリコ@パラレルパラダイス応援中 @kuramamariko

@ichiro_sakaki 横はさみで素人的な考えですみませんが、GANTZとかテラフォが人気が出た理屈と同じなんじゃないのでしょうか?バイオレンス要素を交えながらも正体の分からない敵と戦うという脳を刺激させるようなもので。

2013-06-09 22:27:55
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@kuramamariko 勿論、おっしゃる部分は同じなんですが、単純な部数でやはり進撃の巨人が頭一つ抜けてるっぽいので、その辺はむしろ、なんで、あれだけがそこまで? と考えてみたという事です。

2013-06-09 22:45:33
Ituki Yoko(in 辺獄) @Ituki

@ichiro_sakaki ”漫画”としての演出方法はホラー漫画のそれですよね。

2013-06-09 22:30:22
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@Ituki そうですね。ホラーと、あとはスペクタクルもの。

2013-06-09 22:45:55
ジャンゴ @asdfwedjango

@ichiro_sakaki ゾンビものに元々あった「怖さ、グロさ」を新鮮な形で出した感じでしょうか。 今ゾンビ出してもどうしても様式美と言うか「よっ、待ってました!」って感じでなかなかストレートに「恐怖」にいかないような気がします。

2013-06-09 22:30:35
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@goodmiura ゾンビものの蓄積の上に成り立っているという見方もあります。ゾンビって結局、ショットガンで倒せる訳で、そういう認識が広まった上に、あの巨人の出てきた時の絶望感は半端ない。

2013-06-09 22:46:51
阿羅本 景@クラフトビール読本 @aramotokei

@ichiro_sakaki ああ、やろうと思うと「読者と普通の世界だと思ってたけど世界を探求すると全然ちがう」という『都市と星』形式でやらないとその辺はワンダーではなく邪魔になると……

2013-06-09 22:34:43
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@aramotokei そですそです。ワンダーが実は作者の力量の見せ所な訳で、ついついそこに我々凝っちゃいますが、それが「理解出来ない人お断り」の看板になりかねんなあという、自戒も込めてw

2013-06-09 22:47:49
tarou urashima @urashima99

@ichiro_sakaki 神獣聖戦の「珪藻」と「マンダラ」にも惹かれましたが、「地球の長い午後」よりも「地球の長い午後」な「宝石泥棒」に惹かれました。

2013-06-09 22:35:59
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@urashima99 おおう、見事なたとえですw<「地球の長い午後」よりも「地球の長い午後」な「宝石泥棒」

2013-06-09 22:48:24
tarou urashima @urashima99

@ichiro_sakaki ありがとうございます。豊穣な東南アジア的世界。「『やおろず=生態系』に人は介入してはならない」など今でも忘れられません。

2013-06-10 09:21:45
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@urashima99 個人的にはケンボの里が「笑う」場面とか、ものっそい印象に残っておりまする。

2013-06-10 12:31:55
たき @takivictory

@ichiro_sakaki こんばんは。 確かに! ゾンビものとして捉えたら、かなり造りが解りやすくなりますね。 巨人ではなく小人だったら…… あんなに売れなかったでしょうねf^_^;)

2013-06-09 22:36:53
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@takivictory 組み合わせとしては新しいのですが、個々の構成パーツは実は珍しくない、そこに妙があったのではないかと思ったりする訳です。

2013-06-09 22:49:04
けやき あきひと(としあき @zelkovatreefolk

@ichiro_sakaki なおかつ立体機動装置が巨人に対して絶対的な装備でないこともおおきいですね

2013-06-09 22:38:04
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@ZelkovaTreefolk 仰る通りですが、それはむしろ内容の面白さと整合性なのです。先程していたのは、最初に「手に取らせる」点におけるポイントはなんだろう、という話でございました。

2013-06-09 22:50:00
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