第5回内閣府宇宙政策委員会宇宙科学・探査部会メディアブリーフィング by 大貫剛さん

【関連】 宇宙政策委員会 宇宙科学・探査部会 第5回会合 議事次第 http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai5/gijisidai.html
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大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

さーて、今日は宇宙政策委員会の第5回宇宙科学・探査部会ですよん。これからメディアブリーフィング行きますよ。

2013-06-11 14:18:56
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

今回の宇宙科学・探査部会は、前回宇宙政策委員会に出した中間報告に対して、各委員から出された意見書についての討議だったようだ。

2013-06-11 15:02:13
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

宇宙科学・探査部会プレスブリーフィングだん。うーん、ややこしい。

2013-06-11 15:35:14
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

前回までの話で、宇宙科学には一定の予算を確保して、その中でやれるプロジェクトをやっていくとした。ところが、いまやっているプロジェクトは2015年頃には上がってしまい、他はWGレベルなので2020年頃まで科学探査が途絶えてしまう。

2013-06-11 15:40:05
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

なので、きちんと中長期的な計画を立てなさいよ、と3月頃にJAXA/ISASに言ったところ、じゃあ1、2年かけて検討しますと。いや、それじゃ遅い、3ヶ月ぐらいでやんなさい、ということで作成したのが前回のロードマップだった。

2013-06-11 15:42:34
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

ただロードマップと言っても優先順位も時間スケールもないので、これじゃあロードマップになっていませんよと。そこで夏頃までに、改めてロードマップを作成する。中長期的なビジョンがなければ、宇宙科学の予算を他の分野に引き抜くこともありえる。要は、枠が決まったと思って甘えるな、と。

2013-06-11 15:45:02
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

ここから大貫の意見。これ、難しいよね。公共事業なら計画年次があって、それまでに必要な物をどうやって作るかだけど、科学にはそんなものない。与えられたお小遣いの中でやれることをやるしかない。まあ、お小遣い決めたんだからちゃんと計画立てなさいよ、ということか。

2013-06-11 15:47:08
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

あと気付いた点。松井部会長が各委員の意見書のかいつまんで読み上げたのだが、山崎委員のだけ読まなかった。「以上、各委員の意見で、あと山崎委員の資料です」と言った。あれ?と事務局も記者も顔を上げた。

2013-06-11 15:49:41
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

他の委員になく、山崎委員の資料にだけ書かれていたことは何か?それは「有人宇宙活動も本部会で議論することになっているが、議論がまだ行われていない」という項目があること。つまり宇宙政策委員会では有人宇宙活動について全く議論が行われていないと指摘しているに等しい。

2013-06-11 15:52:46
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

これはいったいどういうことだ?ISS/JEMとHTVは最大級の宇宙プログラムのはずなのに、また2015年以降の計画がまとまっていないのに、山崎委員以外は検討するつもりがないのか?有人宇宙プログラムを自然消滅させるつもりなのか?それにしたって、終わらせ方の議論は必要だろうに。

2013-06-11 15:55:43
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

日本の有人宇宙プログラムはどうなってしまうんだ…こんなんでいいのか?非常に危機感を覚えた。別のところからHTV-Rの予算が絶望的とも聞いたが、政策決定からハブられているのならどうしようもない。

2013-06-11 15:59:56
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

やらねえならやらねえと言ってくれよ、という生殺しが一番嫌だよな。SELENE2もそうだけど。

2013-06-11 16:01:17
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

委員が非常勤・兼任では宇宙政策委は十分に機能しない http://t.co/NPC1H5ibea 長期的展望のある有人宇宙計画は企業にとってありがたかったとあるが、今の宇宙政策委員会からは有人が完全にすっぽ抜けている。

2013-06-11 22:05:01
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

宇宙政策委員会の部会では、有人宇宙活動を検討するのは宇宙科学・探査部会、有人輸送を検討するのは宇宙輸送システム部会とされているが、どちらでもほとんど議論されていない。これらの部会に割り当てた上で何もしていない。

2013-06-11 22:07:30
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

宇宙輸送システム部会はまだわからないでもない。前半の検討は、2014年度の目玉である次期基幹ロケットに集中していたからだ。中間とりまとめでは次期基幹ロケットの記述が大半。

2013-06-11 22:11:18
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

そして宇宙輸送システム部会中間とりまとめは「物資補給や再突入、サブオービタル飛行、極超音速輸送、有人宇宙活動、再使用ロケット等を含め、我が国の宇宙輸送システム の在り方について、引き続き検討を進めることとする。」と締めている。

2013-06-11 22:11:59
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

ただし、HTVも4号機がまもなく上がり、最終の7号機が視野に入ってきてる。HTVの単純追加製造でもそろそろ発注を考えなければいけない時期に来ているし、後続機をHTV-Rとするならもう開発に入らないと無理、というか既に無理な感じ。

2013-06-11 22:14:38
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

宇宙科学・探査部会など、初回に国際有人探査と書いているのに、第2回以降は有人の記述が何もない。すべてISAS/JSPECの話しかしていない。ISS/JEMはどこへ行った。

2013-06-11 22:16:28
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

今日の部会メディアブリーフィングで驚いたのは、「有人のことも議論しないと」と書いた山崎直子委員の意見書を松井委員長が飛ばしたこと。他の全員の意見書は委員長自身が読み上げたのに、山崎委員のだけ「あと資料です」と言って、置いた。事務方も記者も「えっ」と顔を上げた。

2013-06-11 22:18:51
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

いや、有人を絶対やらなきゃいけないと今ここでぶち上げるつもりはない。しかし、JEMの運用は当初予定の終了時期である2015年を目前に迎え、2020年までどうするか、その先をどうするかを決めなければならない時期だ。もし終了するなら終了すると宣言しなければいけない時期だ。

2013-06-11 22:21:10
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

あ、松井さんは宇宙科学・探査部会の委員長ではなく委員長代理でした。

2013-06-11 22:22:04
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

松井委員長代理は宇宙科学予算について「2015年打上げの科学衛星までしかプロジェクトが決まっていないのでは、予算はつけられない。その先の準備をするには長期計画を策定しなければならない」と明言した。この論理なら、有人には予算は付けられない。

2013-06-11 22:23:21
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

ここで思い出すのは月探査だ。月探査はSELENE(かぐや)の開発時に既に後継機SELENE2の検討に入っていたにも関わらずJAXA統合時期に遅れ、次にアメリカのコンステレーション計画に歩調を合わせる形で月探査の総合計画が検討された。

2013-06-11 22:25:23
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

ところが月探査を検討している間に、アメリカで政権交代が起きてコンステレーション計画は消えた。日本だけが浮いた形になり、月探査は「なかったこと」にされた。SELENE2は盛大に祭り上げられたあと梯子を外され、いまだに開発が決まっていない。

2013-06-11 22:27:17