- JunNakagawaWork
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モデル制作に数学が使用されている事は、見掛けほど難しい事ではない。それはモデルが「論理」の形式であるというに止まり、他の科学と同様に、表現形式の無矛盾性を実現しているだけの事である。数学的というのは、技術的という事である。
2013-06-05 09:59:11我々システム・エンジニアは外物による験証の段階を踏み、少なくとも験証に堪えないモノは除き得る「現実」の世界を「論理」に対応させる。我々は験証できないモノに存在性を認め得ない。存在性は、またそれを創り出す条件に他ならないという場所で我々はアルゴリズムという言葉を使うのである。
2013-06-05 09:59:51世の中には似た様な事業が数限りなく存すると語ってみても何も語っていないのと同じである。類例を知れば識るほど、寧ろ一事実(事業)の比類の無さを益々確かめる事になる。
2013-06-09 05:23:18出来事に付帯する条件の数の多少に因り、或る出来事は特有な出来事に見えたり、類似して見えるだけである。特有な出来事とは、それが成立するための条件(変数)の数が多い。事業分析のモデルの目的は、一事業におけるこれら条件を明らかにする事にあるはずだ。
2013-06-09 05:24:00モデル制作は、写実的というより構成的である。システム・エンジニアは純粋に事態や事物の諸関係を究めればいい。そういう機能的な分析で、「事業」の手続きを記述できない事は明らかであるが、モデルを正確に構成すれば、「事業」の性質(構成条件)が現れる事も明らかである。
2013-06-09 05:24:44システム・エンジニアも、我々が日頃普通に認識している事、即ち現象を見ると、(モノの群れの)「関係」を観るというより寧ろモノを観る。そういう強い傾向から免れる事は難しい。
2013-06-13 13:23:31モデルに対する無理解や不評が集中するのもモデルの「関係」重視に存するのだが、それも無理はない事で、視覚を行使しているとは視覚が物を見分けるという行為である事を意味する。感覚性という自然な性向、物の区分へと働く視覚の普通の性向を、「関係」の分析は意識的に逆行しているのである。
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