橙さんが闇堕ちした件について。
@tea_kkk (少女はもう彼らをアーサー王とベイリンとして認識した、その上で耳に響く彼の怨嗟に涙する) そんな、そんな、貴方がそれを口にしては、ああ…! (足が崩れて、泣きながら言葉を紡ぐ) #茶畑企画09 #グラウンド付近
2013-06-25 00:01:52(多くの人が笑っている未来があった。その未来が欲しくて。だから国のための、正当な王であり続けたくて)(そうして切り捨てたものの1つが、いつか笑い合った双子の兄弟で。――王としては正しかった。だが人としては――――どうだったのだろうか)→ #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:03:13か、はっ(考え事をしていたせいで、反応できなかったさらに入った一撃。それを腹に受けて吹き飛ばされて、校舎へと叩きつけられて) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:04:14さて、どうだろうな(嘲るように笑い)私はアレの思うままさせてやってるに過ぎんさ(感情を込めずに淡々と、しかし相手の神経を逆なでするように答え) @kenokoham #茶畑企画09 #屋上
2013-06-25 00:09:58(響くアナウンスの声も、耳には入らない。届くのは、『主君』の声だけ)(許されたと口許が綻び、歪に吊り上がる。)『もう迷うことも、何を厭うこともない―――』(狂ったように嗤いながら、外壁へ背を委ねる彼女の身にその白銀を突き刺さんと兇刃が迫り)→ #グラウンド #茶畑企画09
2013-06-25 00:11:25(…アーサーとしてなら斬り殺した。アルトリアとしてなら――殺されましょう。しかし……私は……アルトリアで、アーサーだ)(目を閉じて―――思いだす) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:12:42(とおい、とおい、ゆめをみる)(兄たちを追いかけて必死に走ったけれど、途中でこけてしまってはぐれてしまった。追いかけていることを知らなかった兄は、探してくれなくて)(ただ1人。彼だけは、気付いてくれた) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:13:07@tea_kkk ベイリンーーー!!! (アーサー王に追撃する彼を見て、少女は身を反らせて泣きながら叫びあげる) #茶畑企画09 #グラウンド付近
2013-06-25 00:13:55(――それは、零れ落ちそびれた記憶。)(朋友が草原を駆けて行く。見慣れた、いつもの光景。その中で唯一違ったのは、皆が駆け抜けた後ろでほんの小さな音がしたことだっただろうか。)(振り返った先。その向こうでは、彼女が丸くなり座り込んでいた。) #グラウンド #茶畑企画09
2013-06-25 00:14:05(「アルトリア」)(柔らかに、名を呼ばれる。周囲を染める夕日と同じ色の髪の彼は、手を伸ばして笑っていた)(「帰ろう、アルトリア」「ケイが、待ってる」)(いつもなら喜んで頷いた言葉。だけどその時は、我が侭を言いたくなったのだ) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:14:32(「アルトリア」)(その少女の名を、呼ぶ。夕日の光を受けた草々と同じ、黄金色の髪が風に揺れていた。)(「帰ろう、アルトリア。」「ケイが、待ってるから」)(そう声をかけてはみたものの、嫌がるように少女は首を横に振った。) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:15:15(いやです、と彼女は言う。兄は気付いてくれなかったから、と。)(――きっと彼女は知らないのだろう。この道の先、いつもは澄ましてみせている彼が、らしくもなく取り乱していたことを。) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:16:18(いいやと、彼は首を振った。そんなことはないと、手を伸ばしたままに)(「誰が待っていなくとも、俺が待ってる」「だから帰ろう、アルトリア。おまえがいないのは、悲しい」) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:16:46(「そんなことはない。」)(「誰が待っていなくとも、俺が待ってる」)(くりりとした大きな瞳を一際丸くしている彼女に、手を差し伸べる)(「帰ろう、アルトリア。――お前がいないのは、悲しい」) #グラウンド #茶畑企画09
2013-06-25 00:17:23(アーサー《私》が切り捨てた、大切な人。とおいとおい、アルトリア《少女》の思い出の一欠片)(だからこれは――胸の奥にしまった、夕日の色の大事な――――) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:18:03(あの手は、取られたのだったろうか。あの手を、俺は掴めたのだっただろうか。)(零れ落とさないようにと、大事に仕舞い込んだ、かつての記憶。)(やがて、少女《アルトリア》であることを棄ててしまった彼女と、俺の―――。) #グラウンド #茶畑企画09
2013-06-25 00:18:55(ぼんやりと。襲いかかる彼を、見上げる) それ、でも……戦うと、決めた。たとえその先に――――(ああ、と。微笑んだ。彼が認めてくれた生き様を、自分を。否定することだけは、したくない。そしていつかの、思い出だって、忘れたくはなかった)→ #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:23:33(剣を、落とす。概念武装の鎧を、解く。青い衣装だけとなり、正気を失っている青い瞳を見つめて) きなさい。我が騎士(ぽつと、囁いた) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:24:32@tea_kkk (間に立って止めたくても足が竦んで動けない、無力な自分に腹が立つ、役に立てない己に腹が立つ、そんなことでは、いけないのに) …ぁ、ああ、ああああ… (目前の惨状を目に映す。憧れの騎士の、怨嗟に塗れたその姿を、目に焼き付ける) #茶畑企画09 #グラウンド付近
2013-06-25 00:26:55(光が、彼女から散る。)(その中でふと、何かを、思い出した気が/彼女が何か、言っていた気がして)(されど、それを呑み込み平らげてしまうような、歯止めの効かない衝動がじりと思考を焦がしていく。)(そして、――白銀の刃は、吸い込まれるように彼女の身体へ) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:29:19(かほりと、血の混じる咳を吐く)(下から脇を通して、刃ごと、その体を抱きしめた) ま、ったく……馬鹿、ですね、あなた、は(くらりと揺れる視界。それをなんとか、保って) さあ…かえりま、しょう。ベイ、リン(けほっ) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:31:33……あのとき、の、ようにとは、いきま、せんが……わたし、は、あなた、を、まって、いますから(耳元で、そっと、囁いて) #茶畑企画09 #グラウンド
2013-06-25 00:32:18@tea_kkk ぁ、……ぅ、 (声が途切れる、ベイリンが、王に尽くしたベイリンが、アーサー王に刃を刺し込んでいくのを目の当たりにする、目を閉じようにも閉じられない、目が、あり得てはいけない歴史を、観測する) #茶畑企画09 #グラウンド付近
2013-06-25 00:32:43(ぬるりと柄を持ったその手に、生温い/生臭い液体が流れ落ちてくる。彼女の背中から赤く紅く赫く濡れた白銀が突き出しているのが、見える。)(それを、妙に客観的な――現実離れした光景を見ているような、ぼうとした目で眺めていた。急速に、熱が冷えていく。) #グラウンド #茶畑企画09
2013-06-25 00:37:11