「生活不活発病」って東日本大震災前から使われている言葉です。そして、なぜ「不活発」な状態にあるのかをもっと考えてほしい…

「廃用症候群」と同じ状態を表しているのだけれど、 (独)国立長寿医療研究センター 研究所の生活機能賦活研究部 大川弥生先生が、「ICF(国際生活機能分類)」のベースになっている考え方を取り入れて、東日本大震災前から提唱している言葉、のようです。 重要なのは、介護予防やリハビリテーションのために、「不活発」の原因になる環境要因をしっかり認識しようという視点がある、ということ。 続きを読む
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あひるっくす第4形態(ただいま進化準備中) @yotayotaahiru

大川弥生先生2005年論文要旨④ 「4)「疲れやすい」症状が出てきている時は1回の量を減らし、回数を多く行う(少量頻回の原則)。5)病気の時も必要以上の安静をとらない。6)家庭内での役割、社会的役割を果たす、7)散歩や体操やスポーツなども退治、などである。」(続

2013-06-29 16:02:04

↑タイポ訂正 「退治」じゃなくて「大事」

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大川弥生先生2005年論文要旨⑤ 「以上いずれもコミュニティ全体として取り組むことが重要である。」【広域災害における生活不活発病(廃用症候群)対策の重要性--介護予防の観点から」 (特集 広域災害医療--新潟県中越地震を経験して) / 医療. 59(4) [2005.4]

2013-06-29 16:07:42

↑「コミュニティ全体で取り組むことが重要である」ってことは、「自己責任」や「個人の努力」にとどまらず、社会的な取り組みが必要、という話だよね。

 「家庭内での役割、社会的役割を果たす」ということは、その「役割」が「あてがわれたもの」ではなくて、「当事者が果たしていきたい」と思えるものであることが重要。 これって、「当事者が望む生活再建の形」を支援することが重要、ということだと思う。
 けれども、一方で「望んでもどうしても得られない」「元の通りにはならない」現実があるから、当事者は「今ある状態からこの先の未来をどう再構築するのか」という問題にとりくむしかない、ということなのだと思う。

 その支援のために、当事者のニーズと、「活動」や「参加」に制約をかけている「環境因子」を分析する必要がある、と思う。