翠星のガルガンティア最終話視聴。まあ良く1クールでまとめました、作りも丁寧キャラも魅力的なので人気が出たのもうなずけます。しかし後半の展開及び最終回を通して今ひとつ腑に落ちない感が漂うのはひとえに致命的な構成ミスのせいといえましょう。
2013-07-05 21:58:30ガルガンティアという物語は煎じ詰めればディストピアものなのだがディストピアもののお約束としてやらねばならないことを致命的にミスっているのがこの作品である。
2013-07-05 22:00:59まずディストピアの異常性の提示、ディストピアノ理念の否定、そしてそれに変わる新たなユートピアの概念の提示。この3段階を経ねばディストピアもののシナリオは成り立たない。
2013-07-05 22:02:56ガルガンティアにおいては異常性の提示はなされている、しかしレド君は最終的にディストピアの理念を否定したのかというとはなはだ疑問である。と言うかしてないよね?
2013-07-05 22:04:47主人公のレドは最後の最後までディストピアの理念にとらわれたままに見える。と言うかその理念にそって行動している、帰れないから違う場所で幸せを見つけましょうというだけで理念の否定には至らない。それではカタルシスはえられない。
2013-07-05 22:06:25ディストピアの理念の体現するものがチェインバーとストライカーであるのは明白である。でその象徴である敵のストライカーを倒すことは理念の否定を明確に表す行動であるのだが、しかしここが最大のミス。ストライカーは狂っているという設定、それでは理念の否定につながらない。
2013-07-05 22:10:08で、方や自機であるチェインバーは正常(とされている)その活躍によって主人公が生を拾い敵を打ち倒すというのは明らかに構成ミスと言わざるをえない
2013-07-05 22:11:29そのチェインバーの演出にも疑問が残る。最後に人間に感化されてやたらと人間くさいことを言うようになるチェインバーに酷く違和感。間違ってもマシンAIが「くたばれ」などというスラングでしゃべってはいけない。あくまでも論理的でないと…あの一言でチェインバーも狂ってるってなる。
2013-07-05 22:15:47となると狂った機械同士の狂った戦いで何ら感情移入出来ない。コンピューターに感情的に訴えて判ってくれるって言うのは「2010」以来の伝統芸ではあるのだが、そのときAIはあくまでも冷静にクールに行かねばならない、それが面白いんだろうが。
2013-07-05 22:19:02たとえばガンヘッドがラストバトルに向かうとき「仲間を見捨てるのか? 俺たちはチームだろ?」などとのたまうがあくまでも無感情にしかも英語なので全く感情が伝わらない。ああいう演出は素晴らしいと思う。
2013-07-05 22:20:43たとえば「リベリオン」あれディストピア理念の否定が「子犬が可愛かったから」で新たなユートピア理念が「子犬カワイイ」という噴飯物だがそれらを全て凌駕して殺陣「ガンカタ」が格好良すぎるので全て肯定されてしまうw
2013-07-05 22:25:06