もっとあなたの顔が見たくて仕方がない。2

ゲス龍による龍アリ。途中モブアリ表現があります。
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にっちも @nichmosa

昨日のゲス龍には高笑いが似合うと思いました。笑い出す白龍に、やめて、本当だったなんて言わないでくれ。嘘だって言って…。とすがりつくアリババ君が浮かんだけれど、病み具合が半端ないなーこれ。と思ってそっと胸の奥にしまいます。

2013-07-07 10:20:53
にっちも @nichmosa

本当はもっと嫌がるあなたを愉しみたかったんですよ。けれども、そうするとあなたは自分の殻に閉じこもってしまってつまらないから。ねぇ、アリババ殿。本当だったって言ったらまた俺を拒んでくれますか?震えてくれますか?それを愉しんだらまた嘘だと言ってあげますから。

2013-07-07 10:23:55
にっちも @nichmosa

ちょっと胸の奥から溢れた。自重する。(・ω・*)

2013-07-07 10:25:57
にっちも @nichmosa

ゲス龍はアリババ君の涙を見ても良心が痛まないんですよ。むしろ見たいともっと見たいと思う訳ですね。見ててゾクゾクするから。ねぇ、借金を返済し終えたら俺の所に来ませんか…。そんな飴を用意して囁くんですね。自分で手回しして背負わせた借金になのにもかかわらず。

2013-07-07 10:52:35
にっちも @nichmosa

白龍しか客が来なかったから、アリババには他の男に抱かれるという考えが全く育っていなかった。突然舞い込んできた仕事に驚きながらも頷いて、受話器を置いて、あれ?俺…。と震えている手を自分で眺めている。客が来る前の準備をしている間も心臓が嫌な音を立てて鳴っている。

2013-07-07 13:50:55
にっちも @nichmosa

どうしてこんなに嫌な気分になるのかわからない。笑顔を貼りつけて客に挨拶して、肌を撫でる手が気持ち悪いと思った。悲鳴を押し殺して早く終わって欲しいと願っていた。この体は白龍しか知らない。白龍しか受け入れたことがない。見知らぬ男性に抱かれることがこんなにも嫌だなんて知らなかった。

2013-07-07 13:59:20
にっちも @nichmosa

@nichmosa 先に果てれば客よりさきにいくなと頬を張られた。根元を抑えられて奥を擦られて吐き出せない熱だけが溜まっていって気が狂いそうだった。中に吐き出された熱を感じると同時に解放されてアリババは酷い脱力感と共に意識を失った。

2013-07-07 14:11:09
にっちも @nichmosa

他の男に犯されるアリババを白龍は隣の部屋でモニターから眺めていた。見知らぬ男に抱かれることを心から嫌がっているアリババを認めて、くすりと笑う。アリババの客は白龍が手配した人間だった。手酷く抱くようにと依頼してある。

2013-07-07 14:16:19
にっちも @nichmosa

その翌日白龍がアリババの元を訪れる。聞きました。お客さんが取れたんですってね。うん…。もう俺は来ない方がいいですか?な、なんで!?俺が他の奴に抱かれたから?だから嫌いになったって言うのか…?違います。俺みたいにあなたを好いている人間がここに通えばあなたの仕事の邪魔になりませんか?

2013-07-07 14:35:10
にっちも @nichmosa

白龍はただ自分にすがりついてくるアリババが見たかったのだ。優しい言葉でまるで気遣っているように錯覚させて、アリババの様子をじっと観察している。そん、なことない。白龍が来てくれないと、俺…。伸ばされた手を引き寄せて、抱き締めれば聞こえる安堵のため息に(分かりやすくて本当に好きですよ

2013-07-07 18:04:45
にっちも @nichmosa

)と白龍は表に出さないように笑っていた。肩を離して、アリババの眼を覗きこむ。その綺麗な琥珀の瞳に自分の姿が映っているのを確かめながら、いいんですか?本当に?白龍が問えばアリババは唇を引き結んで頷く。お願い。キス、してくれないか…強請る言葉のままに口を塞いでやれば幸せそうな笑みを

2013-07-07 18:09:11
にっちも @nichmosa

アリババは浮かべていた。本当に、本当に幸せそうな笑みだ。白龍がモニターの中で眺めていた苦しげに歪んでいた顔とは対照的に。その笑顔に洗われるような心だったら、白龍は懺悔でも口にしただろうか。そこにいたのはアリババを抱きしめ自分の顔が相手からは見えないことをいいことに笑う白龍だった。

2013-07-07 18:15:31