- Bokutou_House
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『東京大学のアルバート・アイラー』の青表紙&赤表紙、『アフロ・ディズニー』黒表紙&白表紙、『大谷能生のフランス革命』……菊地成孔さんをはじめ、斯界の第一人者たちとの「話し言葉」が「書き言葉」として本にまとめられてゆくさいの、エピソードやノウハウを語っていただいた。
2013-07-07 18:45:14自由が丘のアンナミラーズもそうであったと言うべきかはわからないが、新宿の談話室滝沢が「談話の聖地」であり、打ち合わせ・インタビュー・執筆の現場であった時代は、確かにあった。大谷くん曰く「本物のメイドさんがいた喫茶店」。
2013-07-07 18:45:42図書館における乱読のススメとしての言葉、「全集を(どこからでもいいから)全部読め!」には学生たちも響めいた。あとたしか、本を500冊&音楽を8000曲でようやく1冊の本が書けるというようなこととか。
2013-07-07 18:46:49大谷能生の新刊『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』の冒頭に置かれた「二つになる一つのもの(グルーヴとは何か?)」は、必読のエッセイだ(猫好きなら絶対に!)。グルーヴというものを、かくも官能的に、かっこよく、かわいらしくもあるかたちで定義づけた文章は他にない。
2013-07-07 18:47:18それはこのように語り始められる——〈グルーヴとはそもそも、レコード盤に刻まれた溝を指す言葉である。〉これは語源として知る人は知るレベルのものである。
2013-07-07 18:48:18そしてこのように続く——〈レコードの針がその溝にぴたりと嵌って、スムースに円盤が回転することによって、はじめて「グルーヴィー」な状態が生まれる。溝と針があり、その二つが一つになってサウンドが生み出され、また針と溝が分かれて現在と過去が離れ、音楽が終わる。これがグルーヴだ。〉
2013-07-07 18:48:24〈言葉はつねに声と文字のあいだで振動しながらぼくたちの性をつらぬいて走っており、その外側に追い出された書き言葉はそのまま、複数の声と過去が折り重ねられた地雷として、大きな時間のなかでふたたび枝分かれされることを待っている。〉大谷能生『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』より
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