ネット上にはびこる陰謀論に関する菅原琢氏のつぶやき
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結局メディア情報がソースで、それの解釈が違うというだけで、メディアの下流にいるという点で同じなのが今のネット上の陰謀論。某紙の記事とかを、これはこういう意味のはず、と言っているのだけど、その(周囲から見て歪んだ)世界観の基礎はオープンなマスメディア情報という。
2010-09-24 03:50:04(続き)陰謀論の背景はマスメディアのオープンな情報ということは、逆に見れば、陰謀論の人たちがなぜ陰謀論を奉ずるかという説明にもなる。メディアに出てこない内部を知っていたり接触があれば、あらかたの陰謀論は空疎な、口に出すのも恥ずかしい代物ということが容易にわかるはずだから。
2010-09-24 03:53:42(続き)このことは、どっかで見た、陰謀論者は(会社)組織に属していない、組織を知らない、という指摘と似ているかもしれない。先日、@Khachaturianさんにお会いしたとき、官僚を十把一絡で非難するのは馬鹿げてるという点で一致したのも同じベクトル。
2010-09-24 04:01:54(続き)どんな組織も多種多様な人間の集まりで、中に歪みがあればどこかで外部に漏れてしまう性質がある。多くの陰謀論が暗黙のうちに置いている、秘密裏に組織全体がひとつの意思で動いているという前提は、人間の多様性の前に木っ端微塵なのではと思います。
2010-09-24 04:06:53(続き)問題は、そのような多様な人々から漏れる情報が、どこまで滲み出てくるか、というところ。その点、現代はネットというメディアがあり、意図したりしなかったりで情報が漏れ出てくる。たとえば霞が関の中の人の情報が、直接間接に漏れてくる。
2010-09-24 04:09:44(続き)官僚が組織ぐるみで企んでどうのこうのという類の陰謀論は、むしろネットがあるからこそ、成り立たなくなっている。一方で、ネットがあるからこそ、在野の陰謀論が顕在化するという側面も。
2010-09-24 04:13:44(続き)ただ、これはその陰謀論が走るというより、観察対象としてというところが強そう。言い換えれば、その人周辺以外誰も信じていない陰謀論が一部地域で割拠しているだけ。多くの人、特にネット前提で育ってきた若い世代ほど、この感覚が自然と身についているように見える。
2010-09-24 04:15:59(続き)そして、そういうリテラシーがあるからこそ、陰謀論も顕在化される。ときには「祭り」として。あたかもその陰謀論を信じたりコミットしているように見えて、ネタとして消化しており、周囲もそれがわかっている。その文脈が見えるかどうかが、格差になっているのが、「ネット世論」なのかも。
2010-09-24 04:19:57(続き)祭りの文脈をわかっていない(陰謀論を信じがちな)オトナはそれに困惑したり、小躍りしたりしてしまう。そしてそれが(周囲から見ての)祭りになってしまう。本人たちはいたって真剣なのに。そして、これを「不幸」と表現してしまう自分は、もしかしたら旧世代なのかも、とも。
2010-09-24 04:21:33以上、(続き)をつけることで単なる独り言を高尚な議論のようにみせかけ、さらには最新の「ネット論壇」に精通してますよという印象を植え付けようという私の陰謀は終わりです。ご清聴ありがとうございました。
2010-09-24 04:25:06