蔵臼金助氏が語る【(西部劇における)19世紀のショルダーホルスター】
クリント・イーストウッドが映画『アウトロー』で使用していた、コルトM1849ポケットを収納するホルスターに関するコラムです。 http://t.co/B2BCT2UILN
2013-07-13 02:32:12西部劇のガンマンと言うと、腰に巻いた革製のガンベルト(英語ではGunrig、Gunleatherという呼び方をします)からシックス・シューターを素早く抜くイメージが強くありますが…、
2013-07-13 02:33:30町の治安も安定し始め、保安官が町に入ろうとするカウボーイたちから銃を取り上げたり、保安官自身が物騒な代物を町の人々の目に触れないように配慮し始めた頃、銃をコンシールドする必要性から生まれたのです。
2013-07-13 02:34:05カウボーイは銃を取り上げられた不安から、上着の下に吊したショルダーホルスターにベルト・ピストルを隠し持ちました。ギャンブラー達はテーブルに座る機会が多いため、ベスト・ポケットに小口径のデリンジャーを差し込んだり、座った位置で抜きやすいショルダーホルスターを愛用しました。
2013-07-13 02:34:51けれども、劇映画の世界では、そういったシチュエーションはエピソードのひとつには成り得ても、主人公が恒常的にショルダーホルスターを使う理由にはなりません。ウエスタン映画でショルダーホルスターがあまり出てこない理由はそこにあります。
2013-07-13 02:35:31複数のリボルバーを所持するのは二挺拳銃用のガンベルトが一般的ですが、中には予備の銃をショルダーホルスターに隠し持つガンマンもスクリーンに登場しました。幾つか御紹介しましょう。
2013-07-13 02:36:46『復讐のガンマン』(1968)LA RESA DEI CONTI 監督:セルジオ・ソリーマ 出演:リー・ヴァン・クリーフ、トーマス・ミリアン http://t.co/OJnSm44gqp
2013-07-13 02:39:05セルジオ・レオーネ、セルジオ・コルブッチと共に、“マカロニ・セルジオ三人衆”として知られる、セルジオ・ソリーマ監督渾身のマカロニ・ウエスタンです。
2013-07-13 02:39:41男が男を追う追跡劇を中心に、GUNマニアも唸るレアな銃器が多数登場する(エヴァンス・リピーティング・カービンやS&Wのリヴォルビング・ライフル、コルト“ライトニング”スライドアクション・リピーターなどが出てきます)この映画の主人公は、ショルダーホルスターを愛用しています。
2013-07-13 02:40:05リー・ヴァン・クリーフは頻繁に腰の左位置にまわしたホルスターから、クロスドロウで銃を抜くのを得意としていますが、この映画でも彼は同じスタイルを踏襲しています。
2013-07-13 02:40:41腰のホルスターにはコルトS.A.A.の7.5インチ銃身が、そして左脇に吊ったショルダーホルスターには、同じくコルトS.A.A.の5.5インチ銃身モデルが収められています。
2013-07-13 02:41:01右手で腰のコルトをクロス・ドロウで抜き、相手が複数出てくると、瞬時に左手に持ち替えて、右手で今度はショルダーホルスターからバックアップを抜いて二挺かまえる場面は何度観てもカッコ良いですよ。
2013-07-13 02:41:34『スレッジ』(1969)LO CHIAMAVANO SLEDGE 監督:ヴィック・モロー 出演:ジェームズ・ガーナー、デニス・ウィーヴァー http://t.co/pXE4OFerCo
2013-07-13 02:44:42『コンバット!』のヴィック・モローが、『殺して祈れ』で助監督をやっていたイタリア人、ジョルジョ・ジェンティッリと共同監督で演出した、マカロニ・ウエスタンタッチのハードボイルドな西部劇です。
2013-07-13 02:45:13監獄に隠された砂金を強奪するために集まったならず者たちを執拗に追う保安官が、ショルダーホルスターにS.A.A.を差しています。
2013-07-13 02:45:47『野獣暁に死す』でメアズ・レッグを使っていた保安官と言えば、思い出す方もいらっしゃるでしょう。 http://t.co/qqDoUHKI8r
2013-07-13 02:47:34怒りに燃えたスレッジは馬上からウインチェスターを手に取ると、同じく馬上でライフルをかまえるリプリーと一騎打ちを仕掛けます。
2013-07-13 02:48:25