使用済み核燃料は地下に埋められない
- Henry_Oakland
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「もんじゅ」の話は、点検をしていないから止めますということは、逆に言うと、点検をちゃんとすれば動かしていいことにつながる。そういう伏線が敷かれている。実は原発輸出というのはこの問題と非常に深くリンクしていて、日本は世界的な核燃料の再処理国を目指している。
2013-07-15 06:34:07再稼動は核のゴミの問題が出る。核のゴミの問題については、地下深く埋めて処分するはずだった。原子力委員会が日本学術会議という、最高に権威のある会議があって、その学術会議に対して、原発のゴミの最終処分方法についてどう考えるかについての諮問をした。
2013-07-15 06:40:52日本学術会議 地層深く埋める処分には問題がある、なぜならば、日本のいまの地質構造は東日本大震災以降、ガラッと変わって非常に危険な状態になっており、安全な地層を見つけるのは簡単ではない。
2013-07-15 06:41:55日本学術会議 地層深くに埋める際、ガラス固化して埋めることになっている。で、ガラスは絶対変質しないように思うが、やはりかなり高濃度の放射性物質を入れて埋めておくと、100年から数百年経つと変質して、多少漏れ出し始める。
2013-07-15 06:43:05日本学術会議 仮に放射性廃棄物が漏れ出し始めても、地下深く埋めるので、地表に出てくるのには1万年くらいかかかり、その頃には濃度が下がっているので、万一それが大規模に起こったとしても問題はないという説明は、根拠がなく、地殻変動で噴出す可能性がある。
2013-07-15 06:44:45日本学術会議 東日本大震災のときに突然、住宅地で温泉が出たように、地震が起これば非常に危険な猛毒の放射性物質が温泉とともに湧き出すことが可能性としてあり得る。
2013-07-15 06:45:32原発輸出の問題。トルコの優先交渉権を取って、4基ぐらいで2兆円とかいう皮算用をしているが、これにはいろんな問題がある。一つは安全の問題。本当に日本の原発が世界一安全か。日本の原発安全基準は欧米に比べてまだ相当に遅れているから、その意味で危ない。
2013-07-15 06:49:25途上国には技術者とかノウハウを持った人がいないので、どうやって原発を動かすのかが問題。もちろん、日本の技術者は行くが、全員が日本人でやれる訳が無いから、何かミスが起きる可能性は非常に高い。
2013-07-15 06:50:52中東を見ると、インド、パキスタンが核を保有。イスラエルも核を持っている。イランがいま核開発をしている。中東の国々というのは安全保障上、核開発をしたい。もちろん原子力協定を結んで、軍事目的への転用しませんという条約を結ぶが、これがいつまで守られるかというのは保証がない。
2013-07-15 06:53:52韓国は原子力協定でできないことになっているが、アメリカに対して「再処理をさせてくれ」と要望。再処理をするということはプルトニウムができる。韓国の理屈は、北朝鮮もつくっているから自分もつくりたいということ。アメリカが韓国側の要求を抑え込んで、できないということになった。
2013-07-15 06:56:37アメリカのGEやウェスティングハウスは日本企業と手を組んで原発を売りたい。ですから、日本が輸出することについてはアメリカはゴーサインを出す。ぜひ売ってください、GEとかウェスティングハウスと一緒にやってくださいと言っている。
2013-07-15 06:58:05トルコに輸出する原発は三菱製で、アレバと組んでいるが、他の周辺の国に対しては、GEは日立、ウェスティングハウスは東芝と組んで売りたいと考えている。
2013-07-15 06:59:02中東のようなところにたくさん原発ができて、核のゴミが出る。そして、再処理したいと言い出す。だけど、それは絶対やらせたくない。プロトニウムができるから。だけど、途上国の側からは「じゃあ、どうするんですか。ゴミはどうするんですか」という声が出てくる。
2013-07-15 07:02:10そこで登場するのが、正義の味方ニッポン。つまり日本には夢の増殖炉「もんじゅ」があり、青森にすばらしい再処理工場ができる。世界の再処理工場になるというのが、経産省とか「原子力ムラ」の人たちが考えたプラン。
2013-07-15 07:02:16