宮崎駿監督「風立ちぬ」 感想
#風立ちぬ 芸術とは何か?否、人間とはなんぞやを理解するための装置としての芸術、を戦後の日本はサブカル上に築城してきた。それはクールジャパン等と言われてしまうものとは別物の歴史上の特異点であることは確かだ。
2013-07-25 08:16:43#風立ちぬ その特異点の代表作を作り続けてきた宮崎駿の新作は、狩野永徳が大阪城に描いた唐獅子図や檜図屏風のような、中心に位置する作品となっている。映画作家は時代との添い寝を常としているため、老年期の作品の熟成は、なかなか望めないが、どっこいアニメーション、特に手書きの
2013-07-25 08:20:00#風立ちぬ アニメに固執し始めた宮崎駿においては、その作品は絵描きそのものの評価とへも直結可能である。白隠和尚が死ぬ間際の書や達磨図が最高傑作となっていったように、宮崎アニメはスタッフによっては、今後も増々右肩上がりの芸術作品を造って行ける可能性がある。
2013-07-25 08:22:14“404 Blog Not Found:原作陵辱 - 品評 - 風立ちぬ” http://t.co/2PGTcMjtqE
2013-07-26 00:04:40違う。彼らはその才能と引き換えに、大人にならないことを許された人々。だから後見人鈴木の「詫び状」が添えてある。でも罪は大人げないことではない。大人だろうが小人だろうがいじめは許せんってだけ <@elephas_koji 未見ですが、とことん幼稚な作品だというのは想像付きますね
2013-07-26 01:01:54で、言っておきたいのは、トーマス・マンの『魔の山』、読んでない方は、この夏休みにでも読まれてはいかがでしょう、ということなのでした。一見、成長小説になるかと見せかけて、結果アンチ・ビルドゥングスロマンで終わる傑作です。
2013-08-02 03:29:34菜穂子が収容される高原の療養所は『風立ちぬ』ではなくトーマス・マンの『魔の山』の療法を選択してましたね。わたしは初めて『魔の山』を読んだ時(高校1年生)、浅はかながら「行きてえー」と思ったものでした。だって美味しいものを食べたいだけ食べて日向ぼっこしてればいいんだもん。
2013-08-02 03:22:52計算尺を数学で教えられたわたしにしても、おそらく当時は「単位」として教えなくてはいけなかったらしく、同学年の連中を全員体育館に集めて指導していたくらい「どうでもいい」感じでした。皆さんのツイートによれば1961年か62年産まれが計算尺最後の世代のようですね。
2013-08-02 03:02:48『風立ちぬ』の感想、帰りのタクシーの中で書いたので、中途半端に終わってしまいましたが「その地獄を、結果淡々と引き受ける二郎に、」の続きは「凡人として畏れます」なのでした。夢、憧れは凡人でも持てますが、それが実現した果ての地獄は、わたしが思うに選ばれし者しか見られないと思うのです。
2013-08-02 02:49:41おお、ご返事できないほど「計算尺」に関する個人的な思い出を教えてくださってる皆さん、ありがとうございます。わたし自身は計算尺の達人の父から「こんなこともわからんか」「こんなこともできんか」といじめられて計算尺自体にはいい思い出がありませんw
2013-08-02 02:44:51で、『風立ちぬ』なんですが、わたしはとても好きです。風、雲、飛行機、映像が素晴らしいのはもちろん、夢を追いかければ地獄をみるという世界観にも拍手。その地獄を、結果淡々と引き受ける二郎に、
2013-08-02 02:08:07計算尺の件、大勢の方に反応いただいて、ありがとうございます。いまのよころ、わたしの世代が計算尺最後世代っぽいですね。わたしは父が達人だったので、できなくて泣きました。
2013-08-02 01:57:25父は昭和2年生まれで予科練を出て、零戦の操縦士の後ろで計算尺を操り爆撃を指示する訓練を受けながら、最終的には乗れる零戦は一機もなく、来るべき本土決戦の時は、ちっちゃな弾頭をつけたしょぼいボートで相手戦艦にぶつかれと命令されたそうです。こんなアホ臭いことは前世代で終わらさないと。
2013-08-02 01:52:41映画『風立ちぬ』を観て思い出したこと。1961年に産まれたわたしは、中学生の時に計算尺の使い方を指導されました。わたしより下の世代はどうでしたか?
2013-08-02 01:30:39僕は普段、読んだり聴いたり観たりしてても語るに値しないと思ったものについては、ここで一切触れてない。そもそも何であれ、語り得る可能性があるものと、語れるものと、語りたいものと、実際に語るものは、すべて集合が異なる。この映画にかんしては、語る意味があると思う。でもそれは今はしない。
2013-07-31 14:05:26ところで昨日のことですが、宮崎駿監督『風立ちぬ』を観ました。率直に言って、僕はこの映画は全然駄目だと思う。なぜ、どこが、どのように駄目なのかも明確に語ることが出来る。でもここでは語らない。面倒だし、面倒を生むから。もしまだ大学の授業があったら、きっとたっぷり論じてたろうと思う。
2013-07-31 14:02:50問題は『風立ちぬ』ですらヒットしてしまう場合です。こうなると、もはや「宮崎駿最新作!」と銘打てば、かりに中身がパヤオの腹踊りであってもヒットするのではないでしょうか。
2013-08-05 20:07:16.@wikiTORORO はい。なので「風立ちぬ」は、豚のマスクをとった紅の豚、パンツを脱いだ宮崎駿、という見方が出来るのですね。
2013-08-05 18:47:46ポニョの時点で、怪しい感じはあったんですよ。よほどハウルで懲りたんですよ。ハウルさえなかったら、ゲド戦記は確実にパヤオが撮っていた筈なんですよ。だって30年前にパヤオの方からアニメ化を打診して、断られている曰く付きの原作ですよ。
2013-08-05 18:37:40最近の宮崎監督の様子を観るに、蕎麦は汁なしで食うのが通だ、と言ってた粋人が「最後に汁タップリつけて喰いたかった!」と言うのを、言う時期を早めて言い始めた気がします。
2013-08-05 18:19:53感動させるもさせまいも、あなた…観て下さい。貴方の知るパヤオは、ここにはいません。RT @yuikaniaki: @kentaro666 「風立ちぬ」未見ですが、宮崎駿さんはアンチ手塚治虫で人の死で感動させることを嫌うのでは…
2013-08-05 18:16:24逆に言えば、男女ともに好きな異性は「自分に好都合な異性」なのであり、「タイタニック」はそれを女性の視点から、「風立ちぬ」は男性の視点から描いた作品ということもできる。身も蓋もない話ですが。
2013-08-05 16:37:31