ホの四号による真夏の夜の何かの話。

こわいようでこわくないようで。 俺こういう少し不思議系の持ちネタ全然ないわ…
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ホの四号 @hono4

もう10年以上昔、父親の妹が亡くなったんだよ。ガンだった。俺からすれば叔母さんだったし、家も近かったし、従姉もいたから結構よく会ってたし、一人暮らしするときにはプレゼントもたったりして、仲はよかったんだよね #何かの話

2013-07-23 01:37:02
ホの四号 @hono4

んで、叔母さんが亡くなってからしばらくたったある日、俺は変な夢を見たんだ。そこはまっくらな世界で、でも自分が今立っている道だけはハッキリと見える。そして、後ろも前も、先が見えないんだ #何かの話

2013-07-23 01:38:19
ホの四号 @hono4

しばらくぼーっとしてたんだけど、とりあえず進もうと思って歩き出したんだ。しばらくは何もなかったんだけど、進むほどに何かが聞こえてきた。最初は小さくてなんだかわからなかったけど、それは人の声みたいだった #何かの話

2013-07-23 01:39:18
ホの四号 @hono4

人の声だってわかっても、結局何を言ってるのかはさっぱりわからなかった。でも確実にその声は大きくなっていったし、その数も増えていった。どんどん集まってる、もしくは大勢居る場所に近づいている、そんな感じだった #何かの話

2013-07-23 01:40:41
ホの四号 @hono4

でも不思議なもんで、怖いとは思わなかった。むしろ何か安心感があった。ああ、なんか暖かいなとか、そういう感覚。懐かしい場所に行くような、そんな感覚だ。絶対に安心できる場所にたどり着くんだ。そういう気持ちがあった #何かの話

2013-07-23 01:42:05
ホの四号 @hono4

そして、周囲の声も大分賑やかになり、そろそろかなと思ったとき。今まで道以外見えてなかった先に、人影が現れた。最初はわからなかったが、近寄るとそれは、叔母さんだった #何かの話

2013-07-23 01:43:23
ホの四号 @hono4

で、叔母さんはこっちに向かってきた。そして数歩前まで来ると「まだこっちは早いよ」と言ってきた。なんだかわからなかったが、その直後叔母さんに押されて、そこで目が覚めた #何かの話

2013-07-23 01:44:40
ホの四号 @hono4

別に自分が当時大病を患ってたとか、そういうのはなかったのだけど、なんでそんな夢をみたのかはわからない。自分が夢で死者を見るときは、大抵意味のないモブなんだけど、この時だけははっきりとした感覚だった。 #何かの話

2013-07-23 01:46:07
ホの四号 @hono4

妙な体験はこの時以降かなり減ったような気がする。そういう意味でも守ってくれたのかもしれない。夏の夜の暇つぶしの話 #何かの話

2013-07-23 01:47:16
ホの四号 @hono4

そして、書き終わった今この瞬間、ちょっと止んでて静かだった雨と雷が急にまた降ってきたというね

2013-07-23 01:47:52
ホの四号 @hono4

明日の夜は、高校生の時にあった、不思議な話をしようと思いました(ぇぇ

2013-07-23 01:49:42
ホの四号 @hono4

今から12年くらい前、俺の趣味はラジオ番組への投稿だった。その番組は深夜にやっていたため、その時間帯まで起きてラジオを聞いて、自分の投稿が読まれるかを一喜一憂するのは非常に楽しかった #何かの話

2013-07-24 02:17:46
ホの四号 @hono4

さて、そんな事なので、自然と夜中まで起きている事は増えていた。当時の俺は2階の部屋で過ごしていて、出入り口は障子。逆側に窓が一つという部屋だった。周囲の家は、障子がある側に一つあるだけ。窓側には家はなく、100Mほどは畑しかない #何かの話

2013-07-24 02:19:30
ホの四号 @hono4

ある日の夜、ラジオも終わってそろそろ寝るかとイヤホンを外しベッドにもぐりこんだ。しかし中々寝付けず、気が付くととっくに日が変わってしまっていた。何だかいやな気分になってきた俺は、気分を変えようとラジオに手を伸ばした #何かの話

2013-07-24 02:21:10
ホの四号 @hono4

と、その時だった。窓側からかすかに音が聞こえた。まあ、風のいたずらだろう。一瞬手が止まったが、そのままラジオに手を伸ばした。すると、また窓から音がする。窓をたたいているような音だった。当然だが、ここは2階だ。しかも深夜に誰が窓をたたくというのか? #何かの話

2013-07-24 02:22:51
ホの四号 @hono4

俺はどうしても窓側を見られなくなってしまった。ベッドの位置から起き上がって灯りをつけようと思うと、どうしても窓側を向く必要がある。こうなればらじおをつけて、音でごまかそうと思ったのだ。そして、ラジオに手が触れ、電源をいれようと思った瞬間、ラジオが勝手になりだした #何かの話

2013-07-24 02:25:14
ホの四号 @hono4

確かにラジオに手を乗せた。だが俺はまだ電源ボタンは押していない。俺は手を伸ばした姿勢のまま動けなかった。ラジオから流れるのは雑音だけだった。しかし、深夜とはいえ、俺はちゃんと放送局に周波数を合わせてある。何かしらの番組か音楽が流れているものじゃないのか? #何かの話

2013-07-24 02:26:50
ホの四号 @hono4

だが、相変わらず聞こえるのはざーーーっという音。俺はベッドから手を伸ばし、ラジオに手を乗せたまま、その音を聞いていた。今これ以上動いたらいけない。なぜかそんな気持ちになっていた。そのまま何分が過ぎたかはわからなかったが、ラジオはまた唐突に電源を落とした #何かの話

2013-07-24 02:28:33
ホの四号 @hono4

しーーーんとした世界。俺の家は周囲に畑と林があり、何かの音は常に聞こえるはずなのに、静寂が場を満たしていた。きっと風が止んだんだ。無理やりそう思ってラジオから手を引いた瞬間、ベッドとラジオの間の空間からなにかが俺の腕をつかんだ #何かの話

2013-07-24 02:30:09
ホの四号 @hono4

あまりの事に、俺はうわぁっと声を出して腕を逆側に引いた。以外にも掴まれた腕は簡単に引き戻せた。茫然として腕が掴まれた空間を見ていた時、すっかり忘れていた窓から、今まで以上の音が響いた。恐る恐る振り返ると、窓には手形がついていた #何かの話

2013-07-24 02:32:28
ホの四号 @hono4

次に気が付くと、すでに朝になっていた。ベッドとの隙間には当然誰もいなかった。窓も綺麗なものだ。だが、掴まれた腕だけは、少しだけまだ赤くなっていた。自分で寝ぼけて握りしめたのか、それとも本当にあったのか。今ではわからない #何かの話

2013-07-24 02:34:02
ホの四号 @hono4

明日は中学生の時の話をしようと思います #何かの話

2013-07-24 02:34:49
ホの四号 @hono4

今から17年だか18年だか前。俺がまだ小学生だった頃。俺の家の近くにはお寺があったんだが、その立地がちょうどLの字の角の位置にあった。で、その対角線上に広い空地があったんだ。 #何かの話

2013-07-25 03:01:11
ホの四号 @hono4

その日は確か夏休みのある日。俺は友達とその広場でサッカーをしていた。サッカーと言っても、公園でもないただの広場だ。適当にボールを蹴りあうだけの他愛もない遊びだった。途中、勢いよく蹴ったボールが広場を超えて、お寺のわきにあった石碑の前のお地蔵さんに当たってしまった #何かの話

2013-07-25 03:03:16
ホの四号 @hono4

その瞬間、あまり風もなく蒸し暑かったはずなのに、ものすごく冷たく、強い風が吹いた。ボールがこちら側に飛んできたんだから、相当なものだったはずだ。俺たちは驚いて、そのまま一目散に逃げ出した #何かの話

2013-07-25 03:04:57