大空に羽ばたきたい話

「トランジスタと呑んだとき。」
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トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 壁に寄りかかって欠伸をして楽しそうに笑う。「そうそう、日が沈む時って太陽がびよーんって横に伸びるんすよー。それから月と太陽が同時に出てるのが見れたり、遠くの雲が流れてくるのが見れたり」後、切に感じるのは「振り返って見下ろした時の、籠の小ささとか、ね」

2013-07-23 20:11:23
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「ははっ、常連というか最早上級者だな。」自室へ入り酒瓶を物色。(果実酒は…ああ、貰い物がある。)自分用にもう一本選ぶ。背後で呟かれた声に一瞬手を止め、直ぐに二本の瓶を掴む。「お前は外の世界に出たいんだな。」言いながら部屋を出た。「お待たせ。」瓶を小さく振る。

2013-07-23 20:39:12
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「上級者?」でもそれは籠の中からは絶対に見れない光景だ。でも、外?「いや、そうじゃない」俺は別に外に出たい訳じゃない。「そうじゃないんだ」出てきたセイト君に手を振って応答しつつ「先輩は?外に出たいと思いますか?」と首を傾げて。

2013-07-23 20:48:06
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 視線で前進を促す。壁の上で呑む…。巨人を眺めながら呑むなんて、なんとか分隊長垂涎ものだろう。「俺?」此処にいる兵士なら一度は考えるだろう問い。「行ってみたいとは思う。…渇望するわけでは無いけれど。お前は何故外に行きたい?現状が不満なのか?」

2013-07-23 21:44:03
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 後ろをついて歩きつつ、皆そうだろうなと何度か頷く「そっか、先輩もそうなのか」一人納得したように。「…いや、違うっす。自分は外に出ようとは思ってないっす」首を振って「“外に出ること”が、俺の目的じゃないんです…」顔を顰めて珍しく何か考え込んでる様子。

2013-07-23 22:00:56
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「ふむ。では何が目的なのか…は、壁の上に着いてからにしよう。」鼻歌混じりに進む。腕の中の愛娘と早くご対面したくて内心うずうずだ。少し時間はかかったが壁に到着。見張りである駐屯兵団の兵士と接触し、後はトランジスタに任せる。色々と有名な俺は出ない方が得策だろう。

2013-07-23 22:07:21
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 馬鹿が考えてたって仕方ねーだろっと。眉間の皺をぐりぐりとしてから、近くにいる兵士に声をかける。「駐屯団の…今日は連れと一緒。俺の名前言えば……ほら、お前も俺と会ったことあるよ、覚えて…そうっさい、別に…」それから先輩に手を挙げて「そこの砲の隣で呑みましょー」

2013-07-23 22:25:21
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「ん、有難う。」闇夜に馴染むよう気配を薄め、すれ違った見張り役に小さく頭を下げた。そそくさと腰を下ろし詰めていた息を吐き出す。「ぷはーっ、緊張した。なんか悪い事をしているみたいで興奮するな。」からっと笑い、フードケープに隠し持っていた酒をするりと取り出した。

2013-07-23 22:33:53
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「おう、今度呑もうぜー」と兵士に挨拶してから隣に座り「俺は慣れちゃったんでアレですけども、これっていけないことでしたっけ?」と軽く首を傾げる。どっちかというと感覚が麻痺してるだけですが。それからお酒を見て顔を輝かせます。

2013-07-23 22:42:26
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「あまり褒められたことではないな。危ないに違いは無いし、調査兵団の看板を背負っていることを自覚した身の振り方は必要だ。俺は自由にして欲しいとは思うんだが…。」ここ数年で学んだ生き方。頭を振り、酒を開ける。「堅い話は辞めだ!未来の話に乾杯しよう。」

2013-07-23 22:50:39
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「危険、自覚……危険」ポツリと呟いて、ぐりぐりとバンダナを弄る。「…そうっすね、楽しく酒呑みましょうか」にっと笑ってコップを二つ、置いて指先で鳴らす。いい音だ。

2013-07-23 22:58:06
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound トランジスタが取り出したコップに豪快に酒を注いで手渡す。ニヤリと目配せしつつ「じゃああの地平線に乾杯なんて如何だ?」と提案。右手に杯を構えた。

2013-07-24 14:30:02
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「あぁ、良いっすねー」地平線に乾杯ってどういうこっちゃと思いつつコップを受け取る。軽く掲げてガラスに景色を映した。「じゃあ乾杯ってことで」

2013-07-24 14:45:15
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「乾杯」コツンと杯を鳴らしグラスを傾ける。(明日も仕事?…構うものか!)現実が意識を掠めるも酒の前には遠く及ばない。ぷはっと息を吐き出し、口の中に広がる苦味に小さく唸った。

2013-07-24 14:58:09
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii ぐっと煽り、口の中で転がす。苦味とアルコールと共に鼻に抜ける香りを一頻り楽しみ、一つ頷く。「ん、旨い」値段など分からないがこれは旨い酒だ。先輩のだし、大事に呑むか、と思いつつもついついグラスを傾ける。うむ、旨い。

2013-07-24 15:04:42
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「えーっと、何の話だったっけ?」壁の向こう側を見据えながら切り出す。「目的……だったか。」世界は広い。この景色をみせれば何処かの凝り固まった馬鹿共も自分の欲の規模の小ささに気付くのだろうか。

2013-07-24 15:10:42
かく@TRPG @enoniiii

@MT_tl ( ㅎ"ㅎ)。o(そんなことより酒がうまい)※シリアスブレイカー

2013-07-24 15:12:32
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「目的、ですか」少し考えて、俯く。「皆それぞれに目的を抱えて生きてるじゃないっすか。それって皆違いますよね」誤魔化すようにそんなことを口にする。「皆が皆、外を目指してる訳じゃ、ないじゃないっすか…」一瞬、奴らを殺すためだけに生きてると言った彼女の事を思い出した

2013-07-24 15:24:35
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「ああ、そうだな。人間には一人として同じ個体を持つものは無い。つまり完全に同じ目的を持って生きる人間等いない。」カメリアが思い浮かぶ。作られたという彼女ですらそうなのだ。ハンジ曰く巨人にすら個性はあるらしい。「そんな様々な思想がある中、お前はどんな目的を?」

2013-07-24 15:38:20
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii そうだ、同じ人間ですら分かり合えない。目的だけでなく、沢山の事が。「多分、先輩が聞いたら笑っちゃいますよ」バンダナを押し下げながら口元を歪める。きっと先輩は俺には見えないものを見据えてて、俺なんかはただの子供でしかないんだ。「俺、烏になりたいんです」

2013-07-24 15:43:41
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「烏。それはつまり何処かへ行く事が目的ではなく、その過程…飛ぶことが好きだということか?」グラスに口をつけつつ首を傾げる。(鳥の中でも烏?)バンダナに隠された瞳は何を映しているのだろうか。

2013-07-24 16:25:04
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii きっと分かって貰えない「……まぁ、そういうことです」だから結局誤魔化す。嘘は吐いてない、言わないだけで。そう自分も誤魔化す。「…俺は巨人なんてどうだっていいんっすよ。ただ、もっと速く、高く、疾く疾く飛ぶために、それだけに、俺は……」嘘は吐いてない、吐いてない。

2013-07-24 16:25:43
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「鷹ではいけないのか?」漸くグラスから口を離し、素直に疑問に思ったことを声に出す。「早く飛ぶのにひよこでは違和感があるが、何故烏を選んだ?」

2013-07-24 16:30:03
トランジスタ@🦝🍅結婚おめでとう @TRY_Sound

@enoniiii 「……烏じゃないと駄目なんです」それだけを呟く。わざわざ先輩に言う必要は無いと思った。「それに、烏が鳥の中で一番好きなんですよ」笑ってグラスを煽った。「ってか、ひよこは飛べませんよ?」

2013-07-24 16:35:04
かく@TRPG @enoniiii

@TRY_Sound 「そういやそうだったな!」一本取られた!という風に額を叩く。ただの俺のポカだと思った其処のお前、削いでやるから首を出せ。「黒ってかっこいいよな。」ニカッと笑い、更にグラスを煽る。俺用をもう一本くらい持って来ても良かったな。「あ、もう一つ質問いいか?」

2013-07-24 16:41:05