130728 日本の中国に対する「百年の苛立ち」

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岩上安身 @iwakamiyasumi

明後日は、7月30日。今から101年前、1912年のこの日、明治天皇崩御。明治45年は、同時に大正元年となったが、この年、清朝のラストエンペラー・愛新覚羅溥儀が退位し、中華民国が建国された。つまり民国元年。何の巡り合わせか、日中の時代の画期。

2013-07-28 02:44:55
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。歴史は折り畳まれた襞のようなものだ。解きほぐして開いていくと、今日の似姿が過去の地層から掘り出されることもある。中華民国の承認に最も積極的で好意的だったのは、米国だった。共和政体である米国は同じく共和制の中華民国を好感した。

2013-07-28 03:05:53
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。共和制を憎み、自国と同じ君主制の継続を望んだ日本は(この時点ですでにおかしいのだが)、中華民国の承認を渋り、反革命的な軍事介入を列強各国に提案して拒否され、孤立した。1913年に、渋々承認したが、中華民国という国号を認めず、支那共和国と官報でも新聞でも表記した。

2013-07-28 03:15:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。1930年にようやく外交上、中華民国と正式な呼称を改めたが、国内では相変わらず、支那という呼称を続けた。その言葉に共和制の中華民国への反発と侮蔑が入り混じっていたことは否定できない。今日、支那、という表現をあえて挑発的に用いる石原慎太郎のような政治家が存在感を増し、

2013-07-28 03:18:30
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。…自分と同じように世界は中国を憎み、嫌い、脅威に思っていると信じ、諸外国に呼びかければ、容易く中国包囲網が形成できると思い込み、「セキュリティダイヤモンド構想」などという「中国封じ込め」構想論文を発表して見事、肩すかしにあった安倍晋三氏のような政治家が総理の座にある今、

2013-07-28 03:22:54
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。…隣国に共和制国家が誕生したことに苛立ち、脅かされていると感じ、不必要に憎しみを感じてきた原因が、そもそも明治維新によって樹立した天皇制国家への独善的で排他的なナルシシズムに起因していることを自覚すべきであろうと思う。

2013-07-28 03:30:22
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。今日、靖国への参拝を控えよ、というシグナルを送り続けてきた米国の強硬な姿勢も、戦後史上最強の政権を築いた安倍政権が渋々ながら、靖国参拝を見送ったことも、それでもなお、熾火の如きものがくすぶる気配も、明治維新と辛亥革命の間の、この「百年の苛立ち」を振り返るとわかる気がする。

2013-07-28 03:40:26