- you_ki_yu_ki
- 667
- 0
- 0
- 0
向日葵の花が、咲きました。それでもあなたは迎えに来ない。それでも、あなた、を、迎えに行けない。僕は、私は、ずっとここで。小さく息を吸う、止める、吐けない、吐き出せない、たす、け、て、と。照りつける日射しに殺されて、君の幻影を見た。夏はまだ、 #さよなら7月
2013-07-31 00:04:50どこまでも青い空、指で辿った飛行機雲。僕らどこまでだって行けた、行けるはずだった記憶。長い坂道、じわり汗が額に滲む。向こう側には、そう信じていたのはいつまでだったっけ。夏を、待っていました。もう半分終わってしまったよ、でも、まだ。待ってくれ、置いてかないで、 #さよなら7月
2013-07-31 00:11:45透けるような青、に、 白を散らした。 木漏れ日を琥珀色のブローチに流し込むように、 あなたの優しさがほんの少しでも僕のものであったならば。 ぽたりと零れた涙さえも蒸発させて、 全て夏のせいだよと陽炎は笑う。 伸びていく影はいつの間にか切り取られ、 空へ逃げた。 #さよなら7月
2013-07-31 00:20:00それはあまりにもあっけなく あっけなく 過ぎ去っていった 手を伸ばした僕と 手を離した君の 繋がれていた手と手を離して 遠ざけた 滲む空は高く 霞む空は青く 漂う雲は白かった そうして 鮮やかな存在感だけを残して 去りゆくものは そう #さよなら7月
2013-07-31 00:27:57翻る白のワンピース、水際で跳ねる心臓はあなたの笑顔をゆっくりと捉えた。波が寄り添ってくれるから、他愛もない約束をしよう。花火のように綺麗に消えられたら満足だ。高鳴りだけを添えて、ちくたく進む余命はあと、 #さよなら7月
2013-07-31 00:37:10もういいよって聞こえた気がした、だから僕はここに戻ってきたよ。やあ、7月、君は僕を受け入れてくれたらしい。やあやあ、だけどね、もう少し。まだ前みたいに綺麗にはなれそうもないよ。僕が僕になり始めた、最初の一歩。初めまして、新しい僕。溶けずに今も、ここにいるから、 #さよなら7月
2013-07-31 00:45:26夜が終わってしまう前に、夏が終わってしまえばいいのに。物憂げな表情で窓の外眺める横顔は、いつもにもまして綺麗で。半袖から覗く白い腕、汗で纏わりつく長い髪も、きっと全てを装飾品に変えてにっこりと微笑む。蝋のように溶けた、 #さよなら7月
2013-07-31 01:09:59揺れるフェニックスの向こう、切り取られた空の青、夏はまだ猛威を奮って。クーラーを効かせた室内じゃ実感できない生を、開け放した窓からはぬるい風。ここから僕を連れ出して、 #さよなら7月
2013-07-31 12:05:11さみしがり よるにだかれて ないたりするんだ らくなことばかりじゃない しっていたはずだから ちょっとのことばで がんばったりするね つよがったりするね #さよなら7月 暑い夜に 湿った涙を溢すのは もうやめにしようぜ
2013-07-31 13:01:38もう夏も半分終わってしまうんだね、ぽつり呟いた。俯いた横顔に僕はかける言葉を見つけられなくて。終わらなければいいのに、青い空に想いを投げた、 #さよなら7月
2013-07-31 20:51:40その唇に潤む寂寥が いつの夜も 僕の道理を過去にした 甘い噛み痕をなぞれば そこに、別れ道 終わりを内包する まなざしに 終わらない夢を見たままに #さよなら7月
2013-07-31 22:06:55嫌い、好き、嫌い……嘘、本当は好き。忘れてしまおうとしたけれど、忘れられるはずなかった。手離すことなんてできないと悟ってしまった。手離せなくてよかったと、心の底から思ってる。ありがと、またね #さよなら7月
2013-07-31 22:10:47天の川で洗った短冊が翻る。乾いた紙から願いごとが滴り落ちて、陽光のなかで色を濃くした。 星と星とが出逢ったのは遠い昔のお話。分かたれたのも、きっと。邂逅を重ねる毎に星の重みは増してゆく。 黒く塗り潰された夜空に堕ちた、言葉一枚。 河原に取り残されて、揺れるは白妙。 #さよなら7月
2013-07-31 22:43:46あなたと出会った7月。ふたりで話していればあっという間に時間が過ぎたね。僕は色々なことを諦めようとしていたけれど、頑張れって言ってくれたそれだけで前を向けた気がするよ。ありがとう、また次の7月も。 #さよなら7月
2013-07-31 22:51:43一番大好きな季節を連れてきた、君。あっという間だったよ、少し名残惜しいな。来年もまた、一緒に笑おう。辛いこともあるけれど、それでも幸せであるように。またね、 #さよなら7月
2013-07-31 23:59:36