『文々。新聞』見出し一覧（2013年7月～9月）

あや @ayayayaya_news

お早う御座います。毎度お馴染み射命丸です。本日の記事は【これが太陽神の力！　核融合の瞬間を写真に収める事に成功！】となります。

森近霖之助 @1st_book

今日の新聞は……うん？　随分と妙な写真だね。太陽神の姿を捉えた！　なんて言って、ただ光を浴びて真っ白なだけの写真じゃないか。これでは、本物の太陽を撮影して「旧地獄の太陽神です！」などと言っても分からないのではないか？

森近霖之助 @1st_book

彼女の新聞は偏向的ではあれど、明らかな出鱈目は書かない。であれば実際に地獄鴉を撮影した写真では有るのだけど――はっ、そうか！

森近霖之助 @1st_book

彼女の名前は「空」と書いて「うつほ」と読ませる。ならばそれに意味があるのかも――否、無いはずがない。

森近霖之助 @1st_book

うつほ、うつほ……なるほど。わかったぞ。 きっと彼女の名前は、元々「うつほう」、つまり「空包」という名であったに違いない。 空(から)を包む。その名であれば、彼女自身を真の意味で写し出す写真が真っ白、つまり空虚であるのもおかしなことではない。

森近霖之助 @1st_book

白という色は何者にも穢される事のない、不可侵の色だ。カメラのフィルムであろうと、これを侵すことはできぬ。それこそが真実の彼女であるのだ、と――そう言いたいのだと見て間違いないだろう。 ふっ、考えたものだね。

あや @ayayayaya_news

お早う御座います、毎度お馴染み射命丸です。本日の記事は【小は大を兼ねる！？　一寸法師から紐解く英雄像と逆さ城異変】となります。

森近霖之助 @1st_book

何だか新聞の量が多いと思ったら、今日は異変特集なのだね。 逆さ城の目撃証言や、実際に撮影した写真を纏めてあるようだ。

森近霖之助 @1st_book

さて。今日の記事は中々に興味深いね。英雄は英雄であるから英雄なのであり、英雄でなくなれば英雄ではない。

森近霖之助 @1st_book

人は一見弱そうな者にこそ感情移入をするのであり、力を持った小人は最早英雄ではない。 桃太郎、親指姫、竹取物語なんかも主人公は小さく、弱き者であった。

森近霖之助 @1st_book

つまり今回の異変は、弱き者が力を持った段階で失敗が約束されていたという訳だ。 無論、これが「異変」と称されている時点で、それは当然の事でもあるのだけど。

森近霖之助 @1st_book

近年の人間は、どんどんと強くなっていっている。きっといつか、人間ではなく妖怪、或いは妖精などから英雄が生まれゆくような日が来るのかもしれないね。