池田修氏による『教職課程改革』についての連続ツイートまとめ

1
池田 修 @ikedaosamu

今日は、教職課程改革について連続ツイートしてみたいと思います。

2010-09-28 09:34:59
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(1)no.1 小学校の教員免許で取得できる教科数を半分にする。現状では全教科を教えることが求められている小学校教員免許である。しかし、大学での教科教育法の授業の現状からすると厳しい。国語で言えば、四年間で教科教育法は15回(15週)の授業しか必要とされていない。

2010-09-28 09:44:54
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(2)これは何も国語に限った話ではない。他の教科でも同様である。15回で国語の授業の指導方法を行って、小学校6年間で必要なものを教えられると考えられるのが不思議である。教えることの出来る教科数を半分にすれば、大学で指導できる時間は単純に倍になる。

2010-09-28 09:48:43
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(3)一昨年行ったデンマークでは、小学校の免許は3教科教えられれば良いというものだったが、最近4教科になったということを話されていた。北欧の教育の充実にはこういう側面もあるのだなあと思った。教えられる教科数が減れば、教員を増やすことになる。これも大事。

2010-09-28 09:52:00
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(4)教職課程を教える大学教員は、三年以上の現場経験を有することとする。本学の児童教育学科は、専任教員の半数以上が学校教育現場で担任をしていた経験を持っている。アカデミックに教育とは何かを追及して来た研究者と現場経験のある研究者が半分ずつというのは珍しい。

2010-09-28 09:54:08
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(5)そしてこのバランスはいいなあと感じている。しかし、他の教員養成大学を見ると、現場経験者の大学教員はまだまだ少ない。そんな中で、本学の看護学部の先生に聞いたところによると、看護学部の教員は3年間の現場経験がないと看護士養成に関わることは出来ないということなのだ。

2010-09-28 09:56:11
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(6)なるほどである。教員養成に関わる教職課程の教員も、同様に3年間以上の現場経験を有することを求めても良いのではないかと思うようになった。非常勤経験でもよしとするかは、議論の分かれるところだが、校務分掌やクラブ指導、生活指導も経験するには専任が必要だろう。

2010-09-28 09:57:49
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(7)no.3 奨学金を給付制にする。私の時代には、日本育英会の奨学金をもらいながら、学ぶことは教職を目指す学生に取っては当たり前であった。教職に就けば借りていた奨学金は返済義務を免除されるからである。私も、免除された。

2010-09-28 09:59:53
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(8)ところが、その制度はある日突然なくなった。これは教員養成にとっては大きな痛手である。ちなみに、現状では日本学生支援機構というところが、奨学金制度を受け継いでいるがこれがなかなかのものである。例えば、借りる気のある学生に四年間でいくら貸してくれるのかご存知か?

2010-09-28 10:02:25
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(9)目一杯借りると下宿生で1000万円を借りることができる。逆に言えば、卒業と同時に1000万円の借金を背負うのである。これで就職できなかったりしたら目も当てられない。1000万円というのは、月に4〜5万円ずつ返済して20年間返済し続ける金額である。

2010-09-28 10:05:16
池田 修 @ikedaosamu

教職課程改革(10)これはもはや、貸す方が悪いと言えないだろうか? そこで給付型の奨学金である。採用試験に合格し、一定の年数を教職で働く者については、奨学金を給付するという制度の新設(復活?)である。教職課程を大学院までということを考えるのであれば、必須の要件だろう。

2010-09-28 10:07:44
池田 修 @ikedaosamu

以上、教職課程改革についての連続ツイートでした。

2010-09-28 10:08:06