「面白いことの考え方」芝村氏講座録
人によっては、いびつな美と、見えるかもしれません。面白さは不連続な連続から生まれるという考え方です。利休のクローズアップな美から古田織部があがきまくって創出した、不自然で、いびつで、そこがいい、美の(面白さ)の体系です。
2010-02-11 08:35:16たとえば焼き物を壊して、接着し直して、完成としてみたり、別々の焼き物がうまくくっついて一つの物になるようしたり、一つの焼き物ではありますが、途中から上薬の塗り方をかえたりという感じです。
2010-02-11 08:38:33出来た物は、どこかトホホ感ただよう、不自然で、それゆえに人間くさい、ものでした。そこがうけたのです。 利休は発見しただけだった、創造は織部から始まるというのは、この辺を指してるわけですね。
2010-02-11 08:41:47漫画とかで言えば、ほとんどすべてのものは織部の手法とも言える物です。 いいかえれば、利休の手法は人間の業ではなかったんですね。 ただ、結果で言えば、主流はとほほ感ただよう織部が主流になると言うのが、面白いところです
2010-02-11 08:45:09フランケンシュタインな感じですね。つなぎ合わせが、人間らしさという点で、西洋も東洋も、かわるところはないのかもしれません。 両者は神に対して神にあこがれ、挑戦する人間という部分で、よく似ています。
2010-02-11 08:47:29さて、そんな織部の作り方ですが、作り方はまず、素直に作った後、それを破壊して再構成(あるいは部分変更)するところに極意があります。 ボーイズミーツガール 少年と少女の出会いの物語も、女装少年と男装少女の組み合わせだと、面白くなる理屈です。とほほなかんじですけどね
2010-02-11 08:51:04そういう、いびつな部分が人間らしさで、面白いんだという、ところです。 コツはトホホ感ただようことをおそれないで、居直ることですね。 実のところ、織部の手法がうまくできない人は、とほほ感を消そうとして、結果何も出来ない人が多いのです。
2010-02-11 08:53:22自分がとほほであることが分かった上で、破壊と再構築を行う。 思えば同人作品のほうが、手法的には、より正しいとおもいますし、それゆえ別の意味で、面白いのではないかと思います。
2010-02-11 08:55:25@siva_yuri 凄く勉強になるお話を有難うございます! ぼくからお話をお願いしたにも関わらず中座しなくてはならなくて申し訳ありません・・・ 後程、しっかり拝読させて頂きます!!
2010-02-11 08:56:56さなづらさんとCOSiNEさん両方の話題に乗ろうとしてうまいことやったつもりが、すごい狭い範囲でしか分からん説明をしてしもうた。ああ、このトホホ感こそ人から見ると面白いのに違いない。
2010-02-11 09:05:09@siva_yuri いや、私はとほほ側と居直ってしまえるので興味深い話でした。というか非とほほ側にはいけない様な気がしてきた。
2010-02-11 09:07:39@anglamanyu うん。いや、貴方も含めて極少数のひとが分かる説明だったのが反省(笑) 言い方変えれば、もっといろいろな人の心にひびいただろうにね。
2010-02-11 09:10:06自分が馬鹿なのはむしろ誇ってるんだが、一応日本の知識人にはかろうじてひっかかってるんだからたまには、いかにもインテリジェンスがあるかのように振る舞ってみたいもんである。
2010-02-11 09:17:46@siva_yuri なぜとほほなほうが面白く感じるのか、が気になります。利休の手法に倣ったあげくに重要なところを切り取ってしまうのと同じ事だと思うのですが。
2010-02-11 09:06:57@siva_yuri 隙を作ることで受け手の共感を刺激しやすくなると。ノベルゲームがゲームでボタンを押させることでプレイヤーを共感させることができるのと基本同じですね。
2010-02-11 09:24:32@siva_yuri 面白さは不連続から生まれる、というのは会話でもそうですよね。例えば文脈を無視して特定の単語だけのメタレベルを上げたりすることで、全体として歪んでツッコミどころが生じて面白くなります。あと、本来は並立しないものを並立させてみる、というのもこの面白さですよね。
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