桃崎まとめ　#黒バスプラス

萌々崎 @mmsk_plus

【今吉】窓際の席で頬杖をつき眠る、彼を眺める。大きな窓から差し込む日差しが彼を鮮やかに照らしていて、いつもは胡散臭い顔が、あれ、こんなにかっこよかったっけ、なんて。きっと暑さのせい。顔が熱を帯びるのを感じる。これもきっと、暑さのせい。 #黒バスプラス 私の中の何かが変わった、午後

萌々崎 @mmsk_plus

【高尾】片思いをする私の、長い長い夏休みが始まった。部活に勤しむ彼をこっそり応援するため、図書室へ行く道中、体育館を覗く毎日。ボールを追いかける君の姿を少しでも見られたら、私は十分。君が頑張ってると、私も頑張らなきゃって思うから。恋する女の子は、単純なんです。 #黒バスプラス

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同僚というだけで、女として意識していた訳では無いはずだった。「緑、間」隣で横断歩道を渡る、スーツ姿の彼女の腕を引き寄せた直後、スポーツカーが熱風と共に傍を駆け抜ける。「気をつけろ」すぐ離した手に残る細い腕の感触に、今更ながら早まる心臓。絡み合った視線は何を意味する #黒バスプラス

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「大我くん、見て！」指さす先は先日買った新しいサンダル。「おお、いいな」くるりと回る私に、はにかむ彼。「えへへ、あのね、前のより少しヒールが高いの」ゆっくり隣に並び「大我くんにちょっとでも近づきたいから」そう言って見上げると「ば、おま、転ぶなよ」なんて赤い顔。 #黒バスプラス

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【笠松誕】ひたむきにバスケに打ち込む姿に一目惚れした5年前。「好きです」そう言って彼を驚かせた4年前。長い遠距離恋愛乗り越えた1年前。震える手で指輪交わした1ヶ月前。そして、「お誕生日おめでとう」誠実で照れ屋な貴方が大好きよ、と見上げて微笑む。 #黒バスプラス これからもずっと

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【社会人高尾】「よ、資料出来た？」パソコンから目を上げると期待の新人、もとい同僚の「高尾、」近くの交差点の音が聞こえる、外はもう暗い。「あんたと違ってノロマだからね」目を逸らすと、ずい、目の前にメモ用紙。『今夜22時いつものとこ』「逃げんなよ」ぼそり、呟く低い声 #黒バスプラス

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「おい、飯食ってすぐ寝ると牛になんぞ」頭上から降ってくる呆れた声。「もー、ふふ」お前なぁ、鳴き真似をする私にため息ひとつ。「だって大我のご飯美味しいんだもん、いっぱい食べちゃう」そう言って舌を出すと、どさり、隣に倒れ込む彼。「牛になるよー？」「お前となら構わね」 #黒バスプラス

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緑間真太郎の食べる姿は綺麗。食いしん坊の私も思わず手を止め見入ってしまう。「何なのだよ」怪訝な顔の彼、食べかけエビフライ。何でも無いと伝えると、暫くして再び箸を動かす。ああ、やっぱり綺麗。「足りないのか」なんて勘違いして、分けてくれた１尾、勿論頂く。好きよダーリン #黒バスプラス

萌々崎 @mmsk_plus

「紫原くん、今日も暑いね」「ね～」二人で帰る補習終わりの午後。「あっ」「ん、どうしたの？」「ちょっと待ってね～」私の右側から左側へと移動する彼。すると大きな影が私を覆い。「どう、少しは暑くなくなった？」なんて見下ろす顔は誇らしげ。あーもー大好き！アイスあげる！ #黒バスプラス

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『鉄平、』『…どうした』ワンコールで出てくれる彼に涙腺が緩む。『色々、色々あって頭がごちゃごちゃしてて、それで…っ』整理出来ないままの言葉にも急かすことなく聞いてくれて。『なぁ』『うん？』『明日金曜日だろ』『うん』『会いに行く、だから』 #黒バスプラス それまで頑張ろうぜ

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「火神くーん！」ストバスに勤しむ彼に手を振る。「おう！」気がつき手を振り返す姿に、手でメガホンを作り叫ぶ。「お誕生日おめでとう!!」「サンキュー！」彼の手から放たれたボール、ふわり浮かんでリングの中へ。「あのね！」大きく息を吸って、「好きだよー！」 #黒バスプラス 届けこの想い

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「「火神くん！」」「おわっ！」振り返ると黒子と彼女、顔を見合わせる二人。「「お誕生日おめでとう！」ございます」にこにこの彼女に相変わらず無表情の黒子。「おう、ありがとな」そう言って笑うと、二人揃って顔を綻ばせた。「楽しい一年にしようね」「ん」 #火神の彼女は放送部長 火神生誕祭

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彼氏伊月くんと初めての放課後デート。「今日は部活休みだから」って嬉しそうに微笑む彼の口から出てこない、あれ。「いつものダジャレ、言わないんだね」聞けば顔を真っ赤にして「そ、そんなこと言う暇無いよ！」って。つられて私まで赤面、見合わせて笑う真夏のとある午後。 #黒バスプラス

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暑い暑いと言う彼女の頭を乱暴に撫でる午後三時。「青峰、っ」見上げる顔が赤いのは暑さのせいか、それとも。「あちーな」呟く声は蝉の声にかき消された。部屋の窓は全開、うだるような熱気に顔をしかめる。机上のグラス、汗をかいて広がる水溜まり。「…夏だな」「何で楽しそうなの」 #黒バスプラス

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宮地さんとドライブ。サングラスかけてハンドル握る彼に釘付けになっていると「轢くぞ」って一言。信号は赤、ゆっくり止まる車体。この状態だと冗談に聞こえない！と助手席で騒ぐ私にキスひとつ、落として発進する車。声にならない叫び、にやり笑う彼、窓を睨む私はきっと真っ赤な顔。 #黒バスプラス

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「花宮、」熱、出たみたい。そう言い体温計を見せると、眉を思い切り顰め「バカじゃねーの」私を乱暴に抱きしめた。「自分の体調管理も出来ねえのかよ」ごめん、呟くと一層強くなる腕の力。「寝ろ、とにかく寝ろ」ぶっきらぼうに言い捨てる君、不器用な優しさ、ちゃんと伝わってるよ #黒バスプラス

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「あ、黄瀬くんだ」交差点を挟んで向かい側、横断歩道で信号待ちをしている彼。仕事かな、なんて眺めていると、私に気付いた様で。手をぶんぶん振り、綺麗な顔をくしゃくしゃにした笑顔で「今そっち行くっス！」その後、口パクで伝えられた二文字の言葉、早く君の声で聞きたいな #黒バスプラス すき

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【火神】「すぐに帰ってくるから」「うん」アメリカに1週間、たったそれだけなのに。「毎日、電話していいか」珍しく眉を下げ尋ねる姿に胸が痛む。「待ってる」何を、誰を、とは言わないの。「空港に迎えに行くから。情熱的なハグ、期待してるね」 #黒バスプラス 時差なんて超えちゃってよダーリン

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【高尾】「やば、ロシアのおねーさん凄ぇ美人」世界陸上の中継を見て呟く彼のお腹を抓る。「いってぇ！」飛び上がる彼。「ふん」自業自得よ、と睨むと抓られた部分をさすりながら「なに、妬いたの」「別に」「エリカ様かよ」「何笑ってんの」「や、可愛いなって、痛！」 #黒バスプラス もうひと抓り

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【森山】凄まじい暑さに寝返り打ってクーラー付ける早朝。「んん、う」くぐもった声に振り返ると目を擦る彼。「起こした？」「いや」あくびをして再びベッドに沈み込むと、伸びてくる腕。「なに」「結婚しよう」「うん、してる」「へへ、俺の奥さん」「うるさい」枕投げて二度寝 #黒バスプラス 日常

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【火神】「ああん暑い…」リビングでぐったり放心状態。「大丈夫か」私の傍にしゃがみ見下ろす彼の頭からは滴る水。「夏の入浴って命懸け…」「だな」火照った私の頬に手を滑らせて、キンキンに冷えた水をくれる。「ぷは、生き返る」「何かヤバイ、その顔」「え、ちょっ…！」 #黒バスプラス 暗転

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【緑間】彼の奏でるメロディーに合わせてハミング。ピアノを弾く姿はバスケをするそれとは全く異なる、けれども彼であることには変わりなくて。繊細に、でも大胆に、鍵盤上を踊るように動く指を眺める。穏やかな表情に思わず顔が緩む。私だけが見ることのできるもう一つの顔だもんね。 #黒バスプラス

萌々崎 @mmsk_plus

【宮地】向かい側に座る彼を見つめる。「…んだよ、轢くぞ」「ふふ」ぶっきらぼうに言い放つ暴言も私には効かない。「清志くん」「何」「好きだよ」「知ってる」何なんだよ、呆れた顔で呟いてため息。顔が赤いのは黙っててあげるね。 #黒バスプラス デレデレ彼女

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花宮と眼鏡。「なに、それ」「見りゃ分かんだろ、眼鏡だよバァカ」分厚い英本を読む彼が掛けているのは黒縁眼鏡。「珍しい」「んだよ、悪いかよ」眉を顰め睨まれるが、眼鏡のお陰で少し和らいで見える。「悪くないよ、むしろ良い」そう正直に言うと目を見開いて、あ、顔赤くなった。 #黒バスプラス

萌々崎 @mmsk_plus

【赤司】「好きだ」彼の口から生まれる戯言、別に嫌いじゃない。薄暗い倉庫の中、彼と壁との間で揺れ動く心。私の頭の横に彼の腕。微かに震えている、ように見えるのは何故。「僕は本気だよ」至近距離、長い睫毛、彼越しに見える古びた空間。 #黒バスプラス まばたき一つできっと君の事、好きになる