電力が足りているのではなくリスクを負って足らしている
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事態の重要性を理解しないマスコミの電力会社叩き
原発が再稼働すれば何てことない:九電相談役が発言撤回 http://t.co/EINRezfpqa やらせメールと大騒ぎしたのはマスコミ。左翼などは以前から「やらせメール」を呼びかけ、「動員」し「虚偽の参加人数」を報告している。その程度のことで再稼働が議論できないのはおかしい。
2013-08-22 12:15:19九州電力の今日の状況
九州電力は今日も他電力会社から130万kWの融通を受け、何とかしのいでいる。 http://t.co/W1TIHVeEcM 供給力内訳 http://t.co/9PeaSqJhtF だがそれはリスクなく供給を受けているのだろうか?
2013-08-22 12:21:58中には「電力が足りなくなったら他社から買えばいい」と主張し、問題点を指摘されたら自分の言説を改めることもなく、ヘイトだ誹謗だと的外れな言い掛かりをつける @SatoshiMasutani http://t.co/hfuY7Wv1Kh の様な人までいるので書き連ねてみる。
2013-08-22 12:25:13改めて各電力会社の状況を精査
今日の九州電力のピーク時供給力は1715万kW、うち他電力会社からの受電は130万kW、内訳は中部電力70万kW、北陸電力20万kW、中国電力40万kW
2013-08-22 12:28:20北陸電力の状況を確認すると、ピーク時供給力545万kWに対して予想最大電力は510万kW、何と35万kWの予備力しかない。しかも他社受電が51万kW。ここから20万kW(北陸電力は10万kWと記載)を九州電力に送電している。 http://t.co/D2EaEejd1P
2013-08-22 12:34:03中部電力も決して余裕がある訳でもなく、ピーク時供給力が2756万kWで予想最大電力は2580万kW、予備力としては176万kW、うち他社受電が117万kWある。 関西電力にも35万kWを融通。 http://t.co/Oy85Rj3LuO
2013-08-22 12:42:00中国電力はピーク時供給力が1177万kW、予想最大電力が1090万kW、予備力はたったの87万kW。三隅火力発電所(100万kW)1つがトラブルで止まると供給力が完全に足りなくなる。 http://t.co/F3a5esXFvk
2013-08-22 12:52:10中国電力の供給力内訳。他社受電が272万kW。それらから40万kWを九州電力に融通している。 http://t.co/pQ6KmUFmQl
2013-08-22 12:54:12各社本当にギリギリの供給力の中から予備力を削られるだけ削って、九州電力に供給している状況。でもそれでも供給できているんだから足りているんじゃないの?という能天気な人もいると思う。
2013-08-22 12:56:51リスクは電力を受ける側にも
ではここからが今日の本題。各社から絞り出した140万kWを、本州から九州に送っているのが中国九州間連係線。この運用容量、つまり継続して安全に送電できる容量は何と30万kW(本州→九州)しかない。 http://t.co/5f4H8mORkS
2013-08-22 13:00:56中国九州間連携線は①熱容量、②系統安定度、③電圧安定性、④周波数維持面から定まる系統運用上の限度値から勘案して、本州→九州向けは④の制限で運用容量は30万kWとなっている。つまり周波数低下、電源脱落から大規模停電になりかねないリスクを負って送電しているということ。
2013-08-22 13:04:43改めて、九州電力の今日のピーク時供給力は1715万kW、予想最大電力は1630万kW。つまり発電所のトラブルはもちろん、地域間連係線のトラブルでも大規模停電が起こりかねない状態。 http://t.co/322n1RJryc
2013-08-22 13:12:56九州電力が選べる対応として2つある。 【対応策1】運用容量を超過しても、融通を受電する。 メリット:供給力不足が解消でき、九州エリアでの「計画停電」を回避 デメリット:「突発的な停電」が発生する恐れあり (運用容量超過中に、関門連系線のルート断故障が発生した場合)
2013-08-22 13:31:37【対応策2】融通の受電を運用容量以内とする。 メリット:「突発的な停電」を回避 (関門連系線のルート断故障が発生しても) デメリット:供給力不足となり、九州エリアで「計画停電」を実施
2013-08-22 13:32:49九州電力は【対応策1】を選択することで、計画停電を回避する代わりに、突発的な停電が発生するリスクを負っている。もちろんそうならない努力は最大限に行っていると思う。
2013-08-22 13:34:16原子力のリスクは過大に評価、その他のリスクは過小に評価する人達
東日本大震災による原発事故において、地震調査研究推進本部の不確定な長期評価を元に「津波は予測できた」「津波への対応が不十分」と批判する人達が、こと電力需要に関しては「停電していないから足りている」「他社融通で間に合っている」と主張するのを見ると滑稽を通り越して哀れですらある。
2013-08-22 13:21:48