講義:スポーツブラ

2013/07/09 スポーツブラについての講義
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伊月遊 @ituki_yu

ではスポーツブラについての講義を始める。 スポーツブラとは名の通りスポーツ時に着用するブラジャーの事である。 スポブラは通常のブラと異なり乳房全体をしっかりと覆うような形状のためサポート効果が高い。 激しい運動時にもずれにくく、乳房の形状が良く分かるためエロいのが特徴である。

2013-07-09 23:25:49
伊月遊 @ituki_yu

一般的なブラジャーは日常生活を快適に過ごせるようにデザインされており、わりと軽く当てる程度のサポートしか行わない。 そのため走るなどの上下運動ですぐにずれたり、上乳や下乳が擦れて痛かったり、ブラで叩かれてどんどん垂れたりする。らしい。

2013-07-09 23:26:51
伊月遊 @ituki_yu

そこでスポーツブラである。スポーツブラは吸水性に優れ、ずれにくく、変な飾りも無く、純粋にエロいという、スポーツをする女性やそれを鑑賞する男性達に取っては非常に画期的な物であった。 スポーツブラの歴史は意外と古く、紐解いていけば1964年の東京オリンピックまで遡ることが出来る。

2013-07-09 23:31:45
伊月遊 @ituki_yu

そもブラジャーの祖とはなんぞや?という問いには非常に諸説あり、古代エジプトであったりギリシャのクレタ島であったり色々あるのだが、 実際にブラジャーという名称が世に誕生したのは1913年2月12日、米国のメアリー・フェルプス・ジェイコブの発明品によるものである。

2013-07-09 23:43:47
伊月遊 @ituki_yu

そのブラジャーなるものが世に出てから五十年後、日本では今までのブラジャーの常識を覆す、全く新たな新ブラジャーの開発が急がれていた。 この年1964年、日本では東京オリンピックなるものが開催される。 この東京オリンピックという物は、当時の日本人にとっては非常に特別な意味を持っていた

2013-07-09 23:49:33
伊月遊 @ituki_yu

この東京オリンピックは1940年以降で初のアジア主催かつ有色人種国主催という特別な物である。 そして日本としては第二次世界大戦の敗戦後、急速に復興を遂げた日本が再び国際社会の主要国に復帰するチャンスであり、当時の高度経済成長を支えた日本人達は皆勝利を目指していた。

2013-07-09 23:54:12
伊月遊 @ituki_yu

「勝つ」 その一言だけを旗印に、日本中の企業が技術力を集結させ、一丸となって動き始めた。 重工、金鉄、航空、衣料、高度経済成長時に蓄えた様々な日本の力を惜しげもなく使い、ただ、勝つ。それだけの為に邁進する企業達。 和江商事株式会社(現ワコール・ホールディンクス)もその中にあった。

2013-07-09 23:59:13
伊月遊 @ituki_yu

当時和光商事は既にワコール株式会社へと名を変えており、下着メーカーとして徐々に頭角を現し始めていた時期でもあった。 そんなワコールもご多分に漏れず、日夜東京オリンピックを勝つ為の研究が進められていたという。

2013-07-10 00:07:31
伊月遊 @ituki_yu

当時彼らはただ一点を考えたという。それはすなわち「速く動ける下着とはなにか?」という点である。 風の抵抗?重量?素材?あらゆる部分にトライ&エラーを繰り返し続ける彼ら。そしてついに彼らは一つの結論に達した。 「動きやすい事」 単純にして明快、それこそが最も求められる事だったのだ。

2013-07-10 00:12:42
伊月遊 @ituki_yu

それからの彼らの行動は早かった。彼らは社内にワコール製品研究を設立。(現・人間科学研究所)研究に研究を重ねていったという。 そしてついに完成した物、それが現代の紳士達が愛好しているスポーツブラの始まりとも言える物だったのである。

2013-07-10 00:17:04
伊月遊 @ituki_yu

彼らの作った物は、当時のブラジャーの概念を完全に打ち砕くものだったという。 当時のブラジャーはまだ針金で形状を固定する物が一般的であり、いわゆるコルセットの延長線である物が多かったという。 ワコールが開発した物は素材にコットンとナイロンを使用していた。

2013-07-10 00:19:44
伊月遊 @ituki_yu

そのため非常に柔らかく、更にずれず、擦れず、動きやすく、全ての女性達が待ち望んでいた代物であったらしい。 これはすぐにオリンピックの女子バレー選手達(後に東洋の魔女と世界に恐れらていた日紡貝塚女子バレーボールチーム) に実験投入され、瞬く間に効果を上げたという。

2013-07-10 00:24:20
伊月遊 @ituki_yu

ワコールはこれを改良し、翌年に「ストレッチブラ」という名称で商品化。あっと言う間に日本中の女性達と一部紳士達を虜にし、空前の大ブームとなったという。 これが元となり、更に改良化され、現代にあるスポーツブラを初めとした各種ブラジャーが誕生したと言われている。

2013-07-10 00:27:15
伊月遊 @ituki_yu

現在我々紳士達が陸上ショートカット楽天家スポーティー少女やツンデレラクロスツインテール少女や気弱薄幸メガネ応援団少女やテニス部ポニテ主将無骨少女などなどなど、様々なスポーツブラを楽しめるのは、全て当時の日本経済を支えた先人達とワコール様のお陰と言えるであろう。スポブラ万歳。

2013-07-10 00:33:02
伊月遊 @ituki_yu

余談ではあるがワコールは1964年のストレッチブラ発売以降、僅か数ヶ月で東証一部、大証一部にそれぞれ上場を果たしている。当時のスポーツブラブームが如何に苛烈であったか、この出来事が雄弁に物語っているのがお分かりであろう。

2013-07-10 00:38:50
伊月遊 @ituki_yu

さて、このようにしてスポーツブラなる物は誕生し、それが現代に渡って使用され続けて来たのであるが、何故ここまで紳士達に愛され続けて来たか、今度はそれを分析してみよう。

2013-07-10 00:42:55
伊月遊 @ituki_yu

第一にフィット感という物がある。通常のブラに存在するあの独特の空白、溝。あれが全てスポブラには存在しない。乳房と布地が今妙一体となった歯車的エロの小宇宙、それがスポブラという物の根幹であり神髄とも言えるであろう。また、フィットによる脇乳も紳士に取っては外せないファクターである。

2013-07-10 00:45:58
伊月遊 @ituki_yu

第二に「私胸小さいし考えるのめんどくさいからスポーツブラで良いや」というあの末法的ご褒美思想である。これは個々人の資質に寄る物が大きなウェイトを占めているのだが、一般的に貧乳ならば貧乳なほど、馬鹿っ娘なら馬鹿っ娘ほどこの思想による対紳士破壊力は累乗の一途を辿ると言えよう。

2013-07-10 00:49:24
伊月遊 @ituki_yu

分析するに、第一の理由に関しては肉体的性的欲求が影響し、第二の理由に関しては一種のオノマトペ的記号学の要素が影響していると思われる。 どちらにせよ、スポーツブラという物は肉体的な面においても精神的な面においても、極々一般的な紳士に対しては著しく良俗を犯す存在なのである。

2013-07-10 00:53:46
伊月遊 @ituki_yu

結論:スポーツブラはエロい。

2013-07-10 00:54:01