しょーご　誕生編

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？「君たちはここから出られない、そしてここも跡形もなくなくなる…ジ、エンドだね」 しょーご「あなたは…学園長！？」 学園長「まさか君たちがここまでたどり着くとは思ってもみなかったよ」 王陵「あら、私はずっと以前からあなたを疑っていましたわ。学園内でドラッグを精製していることもね」

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しょーご「どうしてこんなことを」 学園長「別に私はどうだってよかった。ただ頼まれた仕事をこなしただけだよ。あと、そうだね、私はこの学園が嫌いだった。クズを育成するだけのこの学園をね」 王陵「ふふ、クズはどちらかしら」 学園長「君は少しだけ見込みがあったがまあもうどうでもいいこと」

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学園長「もうすぐボイラーの圧力が高まり、やがて爆発するだろうね、私も逃げるつもりはないよ、ここで君たちと一緒に汚い花火となろうじゃないか…ははっはっはっはっはっ」 王陵「ご自分だけ打ち上がりなさいな」 しょーご「まったくですね」 学園長に向かって駆け出す、突然の疾走に驚く学園長

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人外な動きにまったくついていけない学園長は、しょーごの体当たりに吹き飛ばされる。 しょーご「あ、しまった」 学園長「ごふっ」 王陵「あら…」 しょーご「手加減できませんでした」 王陵「見事に伸びてらっしゃるわ」 しょーご「……」

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しょーご「ボイラーの圧力がまずい…」 王陵「止められないのかしら」 しょーご「ちょっと時間かかりそうですね、先に外に出た方がいいです」 王陵「わかったわ」 しょーご「学園長は僕が担ぎます（ひょい」 王陵「本当に力持ちですこと」

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ゴミ処理場入口】 王陵「外が涼しく感じるわ、早く誰か呼び寄せないと（携帯を取り出し」 しょーご「あの、一応もう少しだけ離れていてください、学園長はまあここに置いて行ってもいいので」 王陵「なんですって」 しょーご「ちょっと行ってきます」 王陵「お待ちなさい！ちょっと、槙島さん！」

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空気がどんどん熱されていく通路を走る、奥に行くほど生身の人間では耐えられない熱気が溜まっている。 しょーご「やっぱり、これでは人は入れないしドローンもオーバーヒートするかもしれないな」 頭につけたカチューシャが溶けるのを感じて髪から外す。 しょーご「ボイラー室はここだっけ」

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しょーご「すごいよ、方向音痴の僕が迷わずにたどり着けたよ…」 ボイラー室で圧力を下げる作業に入る。熱により膨張した金属がなかなか動かず苦戦する。体感温度は遮断したが、ボディへはダメージを受けているようだ。 しょーご「あ、さっきフォロワーさんからカステラもらったんだった」

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しょーご「思えばタグ企画から生まれただけの僕にフォロワーさんたちは優しくしてくれたなぁ…敬語を使えと教えてくれたり、美味しい紅茶をご馳走してくれたり、絵本を読んでくれたり、たくさん抱っこもしてくれたし、あ、そうだ、憧れの人にも会えたし、恋もできたし…楽しかったな…」

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しょーご「さっき、似顔絵も描いてくれたんだよね。たくさんたくさん、みんなから幸せをもらえた…」 最後のパルプを両手で掴む、掌から焦げる臭い。 しょーご「この学園にもたくさん友達ができたんだ。だから、彼女たちを守りたい…みなさん、最後までご心配かけてすみません、僕は大丈夫です」

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学園長は駆けつけた狡噛たちに確保され、全校生徒職員は一時的に学園外へと避難、サーモスキャンによりボイラー暴走の様子を観察しながらドローンを中へと向かわせる。

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五時間後】 槙島「ロボット工学三原則、第三条、ロボットは自己を守らなければならない…しかし例外を除く。君は誰に命令されることなく己の意思で人を守る道を選んだ。その魂の輝き、しかと見届けさせてもらったよ」 足元を見下ろす。

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槙島「そう、こういうときは「ゴーストが宿っている」と言った方がいいのかな」 何かを拾い上げる槙島。 槙島「さあ、戻ろうか、君を待っている人がたくさんいる」

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グソン「……さすがの俺も堪えるな、こりゃ……さてと……」

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グソン「どうかな？」

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しょーご「タグ企画より（もぐもぐ）生まれました（もぐもぐ）アンドロイド槙島聖護、ただいまの年齢は二十歳です（もぐもぐ）そしてカステラが美味しいです」 http://t.co/kiQZ3qkONi

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しょーご「みなさんご心配をおかけしてすみません。ですが僕は言いましたよ、大丈夫だって」

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狡噛「しかし、ますますそっくりだな」 しょーご「体格も同じですしね」 槙島「見分け方はホクロぐらいか？」 狡噛「いや、しょーごのほうが柔らかい、笑顔が」 槙島「ふうん、僕の笑顔はどうなんだい」 狡噛「腹黒い」 槙島（ぴしっ） しょーご「あ、ああ、喧嘩はだめですよ…」

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槙島「さて、僕もそろそろ寝よう…」 しょーご「せっかくだから一緒に寝ようよ」 槙島「昨夜も寝たろう？」 しょーご「グソンもいるから三人で」 槙島「図体の大きな大人三人が寝ても息苦しいだけだ」 しょーご「 (｡･ˇ_ˇ･｡)むぅ」 槙島「？」 しょーご（がしっ、ちゅー） 槙島「！」

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しょーご「おやすみなさいーみなさん」手を振り） 槙島「その淋しくなるとキスをする癖を直すんだ」 しょーご「検討します」