8/3 #同題ssBSR まとめ お題「氷菓」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

8/3～8/6(22:00) 　今回のお題は『氷菓』 　提案者はクロさんです。ありがとうございます。　#同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【氷菓/光秀、ホラー注意】犯人の家には大きな業務用冷凍庫があった。業者でもないのと不審を抱かれたのが逮捕の切欠だった。中には…「ご覧なさいこの氷菓。素晴らしいでしょう？ああ、この唇…」そうして犯人は総身を震わせ恍惚として呼んだのだ――、信長公、と、被害者の名を。　#同題ssBSR

高塚@パグ歴→初代ハチ→二代目空→三代目こいし。 @takatuka_masiro

金平糖にはない冷たさが口の中に広がる。噛み砕くのが惜しくゆっくりと堪能していると隣に座っていた少女が告げる。「おらが作ると上手くいかなくて…そしたら青いお侍が手伝ってくれたべ！んだら沢山出来たんだ！」少女の笑顔にアイツの顔が重なり氷を噛み砕いた。/氷菓 政いつ蘭 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【学バサ二兵衛】「当たりが出たらもう一本、なんて、この不景気にそんな気前のいい話があるわけ……ないな」そう言いつつ、しっかり確かめて、しっかりがっかりしている。「いいじゃないか、元々奢りだろう」君にあげたそれが、僕が当てた“もう一本”なのは黙っておくよ。<氷菓> #同題ssBSR

あねもり@140ss倉庫 @aneazi

(鶴+いつき)「暑い夏は！」「おらと！」「私に！」「お任せ(です！)(だべ！)」熱いと嘆く甲斐の国も、熱射病に苦しむ安芸の国もキュートな二人にお任せあれ！「さあどどーんと☆」「いっくべー！」背中に氷蜜とさらし餡、蜂蜜白玉寒天を背負っていざ行け暑中氷結戦！！/氷菓 #同題ssBSR

あねもり@140ss倉庫 @aneazi

(伊いつ)「今日は暑いからかき氷にしてみただ」「Thanksいつき。なんで二つともblueなんだ…お前青は嫌いだって言ってただろ？」「たまには好きな人の好きなもん食べてなにが悪いだ？」恥ずかしそうに頬を膨らませた小さな恋人を政宗は後ろからそっと抱き締めた。/氷菓 #同題ssBSR

葵 @aoi_YKM

【浅井夫婦】しゃくり、しゃくり。匙を進めるごとに小気味よい音がする。「長政さま、あーん」「なッ…いや、うむ」一口食めば途端に頭がキンと痛む。「甘くて、美味しいね…」そう言って笑んだ唇から覗く舌が、やけに赤く見えた。茹だる昼下がり。今年の夏はこんなにも熱い。/氷菓 #同題ssBSR

な @nadjagaga

【親就】「…っ、冷てぇ」「…先ほど氷を食したからな、…貴様の舌も冷たいではないか、苺味か」「…ん、アンタのは何味」「もうやめよ！いい加減集中せぬか！…それ以上話せば…」「分かった分かった」毛利と会う前あまりの暑さに氷を食べて来たが、結局熱くなっちまった。〈氷菓〉 #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【宇都宮】「ホォワタタタタタタター！」威勢良いかけ声と共に、器に砕けた氷が積もる。蜜をかけたそれを客人に渡して宇都宮はニカッと笑った。「さあ、食ってくれ！」そういう彼の手元に、同じ器はない。「宇都宮殿、貴殿の分は？」「俺は腹壊すから食べちゃダメなんだ」/氷菓 #同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【今＋家】どこそこの山から持ち込んだ氷を丁寧に削り、真新しい銀盆の上にふうわりと盛ったもの。「おぉ、流石は本多忠勝でおじゃ！」夏の雅といえばこれぞと、義元は満足げに笑う。「あとで竹千代にも持って行くと良いでおじゃ」そして一山を一息に口にして、頭を抱えた。（氷菓）#同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【転生光秀】雲一つない青空の陽射しに耐えきれず偶々見つけた甘味屋に飛び込んだ。御待たせしました。声と同時に出された物を見て首を傾げた。上にかかる蜜はこんなにも紅かったろうか。此ではまるで。昔、己が最も欲した誰かの、何かの色。<氷菓> #同題ssBSR

みるくss用 @milkss_ss

瑞々しい檸檬に恋の蜂蜜をかけて、冷たい雪で凍らせて。少しずつ、少しずつ、しゃくりしゃくりと味わう。「なんとうつくしく、あまきこと」熱い視線に氷菓はとろり、恍惚の雫を流す。白い指で掬われ、歯を立てられて、舌の上で溶かされる。こんな幸せは他にないと。／氷菓 流す #同題ssBSR

湊 @topa116

【幸就/氷菓、御伽噺】お伽噺の王子でも…とはよく言ったものだ。一国の主だった頃でもこんなに美味い菓子を食べた記憶はない。「やはり夏は氷菓でござる。さ、元就殿も早く！」隣で満面の笑顔を見せる真田の姿に、ああそうか、隣に彼がいるから一層美味く感じるのかと気付いた。#同題ssBSR

ぷぅは褌をドロップする @puu0625

【吉三】この男の体温は、まるで死人のように低い。この暑い夏の日中にも関わらず汗一つかかず、触れれば氷のようにひやりとする。首元を一つ舐め上げれば、甘い甘い香りが漂う。まこと、この男は生ける氷果とでもいうべきか。ま、その様な可愛らしい物でもないがなァ。【氷菓】 ＃同題ssBSR

purin @purinJpg

【市鶴】あんまりにも暑さが過ぎるのでこんな日は氷菓でも食べたいですねと鶴姫が言えば、お市は唇を寄せてきた。氷を操る技を持つ彼女はひんやりとしていて気持ちがいい、らしい。「わ、私は氷菓じゃありませんっ」「でも、冷たくて甘いのは同じだわ」/氷菓 #同題ssBSR

祀之 @shino_1009

【半就】皿に盛られた氷は食する側から溶けていく。「君の氷の面も、この位脆ければ可愛げもあるというのにね」微笑みながら半兵衛が言えば、氷より冷たい顔で元就が「ふん、貴様の頭が溶ける方が早いであろうよ」と返す。半兵衛の氷菓のような白い髪が笑いに揺れた。<氷菓> #同題ssBSR

ゆんぺい🌹既刊はboothにあります @coralblueyumi

【慶親】花に太夫に花火、綺麗なものは何時だってあっという間に消えちまう。指先で枠を作って切り取って稀代の絵師なら残せるだろうか。瑠璃の器の氷菓を一匙、甘く儚い一瞬の夢。「儚いからこそ美しく、手にしたくなるんだろうよ」婀娜な横顔、一等のお宝はこんなにも近い『氷菓』 #同題ssBSR

くちなわちゃん @ETetSS

【いつ鶴】白い結晶には糖蜜を掛けて目にも涼やかに。(なんだかあの子みたいです)砕いた欠片には水菓子の汁で彩りを。(なんだかあの子みたいだべ)｢あれ､食べないんですか？｣｢おめえさんこそ､見てるだけじゃ融けちまうだよ｣勿体なくって､なんて照れ臭くて言えない。/氷菓 #同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【上杉軍】しゃりしゃりと氷を削る良い音がする。軍神手づからとはありがたい。直江と競って食べようとすると｢いけません。これはつるぎのものですよ｣｢謙信さまあああっ!!｣あーあ、熱で溶けちゃうよ、かすがちゃん。勿体無いと出した手をぴしゃりと謙信に叩かれた。<氷菓> #同題ssBSR

四ヶ所 @4kasho

【梵天丸と小十郎】冷たい目をした男だと思った。ただ、既に初見で相手の本性を見透かす術を身につけてしまっていた梵天丸には、男が悪人だとは思えなかったのだ。隆々とした肉体にむき出しの心臓を抱きしめられる―その感覚に与える名前を、このときの梵天丸はまだ知らない。/氷菓 #同題ssBSR

丸(まる) @ganmaru831

【今川＋家康】「美味ー！」突然聞こえた声に槍の稽古を中断する。振り返れば縁側で足を投げ出す義元の姿。手に乗せた器には色鮮やかな氷菓が見える。「そなたの分もたんとあるぞよ」差し出された山盛りの氷に腹を壊しそうだと苦笑しつつ、義元と並んで縁側に座った。/氷菓 #同題ssBSR

白山りき@bsr用 @rikis_b

【吉三】身体を冷やすから止めろと言うのに、刑部がまたも氷菓なぞを口にしている。「ヒヒ、そうは言うてもな、暑くてかなわぬのよ」私はただ目を逸らす。…死に急ぐ奴は嫌いだ。「三成よ、身体は温めすぎても良くないヨクナイ」「…何」「ほれ、ぬしも一口」（……うまっ！）<氷菓>#同題ssBSR

さ @sakisosss

【真田主従】暑い暑いとぐったりとしている佐助が気の毒で、幸村はひとつ、彼のために手を打った。うつろに開いた口にそれを落としてやると、すぐに跳ねるようにして起き上がる。「な、に」「少しは楽か？」問えば佐助はわずかに眉をひそめて、幸村の手元の木の椀を睨んだ。<氷菓>#同題ssBSR

このえ @konoe189

【親就/氷菓】すぐに涼しくしてやるからよ！そう言ったのはいつのことだったか。削り氷を作るという無駄に巨大な絡繰は沈黙したまま。日輪の威光を全身で感じながらじっと待つ。冷たく甘い削り氷はいつ食せるのか。暴走した絡繰が辺り一面を雪景色に変えるまであと少し。 #同題ssBSR