8/24 #同題ssBSR まとめ お題「向日葵」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

8/24～8/27(22:00) 　今回のお題は『向日葵』 　提案者は暁 湊@４に暖色軍は出るのだろうかさんです。ありがとうございます。　#同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【向日葵/現代瀬戸内】「どこが良いのか全く判らぬ」ゴッホの『ひまわり』を見る毛利の目は、珍しく嫌悪感剥き出しだった。「アンタ向日葵好きじゃねえか」「花はな。ありのままで十分美しいものを、このように歪めて描くなど…。やたら黄色いのも気に入らぬ」…ああ。そこか。　 #同題ssBSR

深芭 @hukaba_pivoine

夏になると、決まって向日葵が目に映る。脳裏に浮かぶは、人を導く太陽。自分と同じ、虎の後継者。乱世の終わりから数百年、嘗ての部下、好敵手、師…多くの者と出会った。しかし、あの男には、この現で逢い見える気がしないのだ。（幸村／向日葵） #同題ssBSR

うえち @d2oub3lock

【転生幸村】夏の青空は好きだと言った。突き抜けるような深い青が、彼に似ていると。「だが、夏は嫌いだ」忌々しげに見やる先にあるのは太陽を見つめる黄色い花。「空に浮かぶ太陽も空に向かって咲くあの花もあの方のようだ」かつて己の居場所を奪った男に似ているからと。/向日葵 #同題ssBSR

みるくss用 @milkss_ss

常に太陽を追いかけ伸びていく向日葵。この花は実は、多くの小さな花が集まって一輪の大きな花を形作っている。一人で戦っているようでいて、実は多くの力を合わせて戦っている彼のように。 #同題ssBSR だからなんだーー。男は唸る。矢を束ねて持ってこいよ、三本程度なら手折れるぜ。／向日葵

ぷぅは褌をドロップする @puu0625

【関ヶ原】大輪の花は、憎き男の笑顔に似ていた。燦々と降り注ぐ陽光に、しっかと顔を向け黄金色に輝いていた。「三成」「みつなり」「ミツナリ」声が鼓膜に蘇る。感情に整理をつけかね、気付けば三成は一刀のもとに花を斬り捨てていた。夏も終わりに近付いていた。【向日葵】 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【小太＋かす】日の当たらぬ処に芽吹いた金色の麗花は、届かぬ光に焦がれて咲き急ぎ、一旋の風に及ばず散り急いだ。風は散った花を返り見ず、ただ己の腕に刺さった刃を見た。徒花が種の代わりに遺した傷は、深手ではない。だが、痕は長く残りそうだった。<向日葵> #同題ssBSR

しい兵衛 @c_hmb

暗い穴蔵の底で光を探し、首をもたげ過ぎてしまった。足元も見えないようなその様は少し不格好だけれど、もうけして光を見失うことはない。近付けば他の光をかき消してしまう太陽は、それが少し眩しかった。／向日葵 #同題ssBSR

あおき @rca_aoki

【佐幸】「目映い物に目を奪われ、周囲を向くことを知らず…」自嘲気味に幸村が笑う。「…某によく似た花だな」なぁ、佐助。と振り向いた幸村に、佐助は実につまらなそうに、似てないよ、と呟いた。本当に旦那が向日葵だったら、俺の方を振り向いてくれる筈は無いもの。<向日葵> #同題ssBSR

あおき @rca_aoki

【政宗+元親/BSR３】「…この花によく似た男を知ってるぜ」「奇遇だな、俺もだ」灼熱に身を焼かれ、眩さに目を潰しても決して向くことをやめなかった。自分は、それを最後までとめることが出来なかった。海辺に咲く向日葵が、二人の目の前で夏の風に揺れていた。<向日葵> #同題ssBSR

あねもり@140ss倉庫 @aneazi

(家市)「これは光色さんのお花よ…市の欲しいのではないわ」ずっと部屋に引き篭もる市を心配してせめてと贈った花。「これは貴方自身。市は貴方なんて欲しくない。市が欲しいのは…」萎れた花弁が畳に散る。分かっているがこうはっきり言われると流石のわしも辛い…な。/向日葵 #同題ssBSR

あや@暁 @DMSY5927

(三家)向日葵畑で微笑む男の夢を見る。顔ははっきりと見えないが、ただ悲しそうに微笑む顔になぜか憎悪と愛おしさがこみ上げて来る。 「貴様は誰なんだ。」聞くが答えは帰ってこない。 今夜もやつに会えるだろうか。 私は眠りにつき、無意識に「いえやす」と呟いた。(向日葵)#同題ssBSR

このえ @konoe189

【親就/向日葵】まるでアンタみたいな花だな。ずっと一途にお日さんを見つめ続けてる。「我を花に例えるか、くだらぬ」そんな事言うなって。悪い気はしねェだろ？「フン」一心不乱にお日さんを見る。疲れねェか？「どういう意味ぞ」たまにはこっち見ちゃくれねェか、向日葵さんよ？ #同題ssBSR

四ヶ所 @4kasho

【伊達主従】「ライオンみたい！」外の国から来た黄色い花を見て、梵天丸がはしゃぐように言った。小十郎は聞き慣れぬ単語に首を傾ぐ。「たてがみのあるでかい猫。小十郎みたいに強くてかっこいいんだぜ」きらきら輝くひとつきりの瞳に、小十郎は頬が熱くなるのを感じた。 /向日葵 #同題ssBSR

白山りき@bsr用 @rikis_b

【徳川主従】「忠勝殿は向日葵よ」「竹千代様を一心に見つめておられる」少し姿が見えないと必死になって探してくれる忠勝。元親は鬱陶しくねぇのか？と言うが、ワシは…。忠勝が向日葵ならば、ワシはいつまでも日でいよう。ずっとワシの事だけを見ていてくれるように。<向日葵>#同題ssBSR

祀之 @shino_1009

【親就】男が死んだ場所から花が咲いた。生前の男とは似ない明るい花だ。「お天道さんを拝んでるのだけは似てるか…」彼は日輪が好きだった。花が墓ではないのに、未だ彼がここにいるような気がして、元親は花に語りかけ水をやる。そのうちにそこは花畑になったのだった。＜向日葵＞ #同題ssBSR

喨々 @asagiparty00

「向日葵が似合う武将？うーん…毛利かなあ…日輪の申し子だし…」元親は太陽に向かって手を広げて拝んでいる元就を思い浮かべた。「元親！それは違うな！」「家康⁈」「向かうに日に葵…権現と葵の紋…まさにワシそのものだろう！」「まあ…黄色いしな…」「金なんだが…」＜向日葵＞#同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【市】「どうして背伸びをしているの？」その子は問いに答えることなく、宵闇に向かって立ち続ける。「そっちから誰か来るの？」その子の視線に目を合わせる。やがて差し込んできたのは、どこまでも真白な暁の光だった。「あなた、ずっと待っていたのね」/向日葵 #同題ssBSR

えすのじ @_uradonko

【西軍】「旦那」真っ直ぐ天に向かって背筋を伸ばし「忌々しい阿呆鬼」届かぬ日向の香りを身に纏う「…くだらん」皆を照らす光となると言った男を。「思い浮かべちまうのかね」難儀な奴ら…と、背を越す花に埋もれる男達に、地の暗は溜息をついた。<向日葵> #同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【三成】ありゃあ駄目だな、まるでお前さん以外は目に入ってない、と黒田が言う。吐き捨てるような言葉に、家康はそうなんだろうなと頷いた。「まぁ、ちょっと前はちょっと前で太閤しか目に入ってなかったけどな！」重ねられて、家康はそうだったなと寂しく笑った。(向日葵)#同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【半兵衛】ゆっくりと、傾き者と凶王の対話は進む。弾んでいるとは言い難くも、途切れることもない。三成が秀吉様は太陽だったとぽつりと言ったとき、慶次は旧友もそう言っていたよと頷いた。「けど、半兵衛は秀吉の背中じゃなくて、秀吉と同じ方を見てたんだ。多分。」(向日葵)#同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【瀬戸内】海の上では太陽を目印にしてはいけない、季節でも時刻でも確かにはならないのだ。波は気まぐれ風も気まぐれ、もちろんのこと、日輪のご機嫌もだ。今は陸にあって、元親は砦からそちらを仰ぎ見た。「…アテになんかしねぇ」一時の停戦、瀬戸海は凪いでいる。(向日葵)#同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【天海】「お花はお日様の方を向いて咲くのよ」当たり前のことを当たり前のように、しかし唐突に、第五天が言った。天海は少し考えてそうですねと優しく頷く。「あなたも、市も、お花にはなれないわね…」のろり、胡乱なままの眼差しが捉えた怪僧の目が、三日月に歪んだ。(向日葵)#同題ssBSR

くちなわちゃん @ETetSS

【本多(と徳川)】主を太陽、そのかつての友を太陰と。最初に言ったは誰だったか。国言葉が抜けぬ内から肩に乗せ、膝に乗せ、背に乗せてきた。いつの間にか主は背中越しに己を呼ぶようになり、しかし己の核で在り続けている。主が熱き恒星ならば、葵を負い馳せる己はまるで/向日葵 #同題ssBSR