「学会でのTwitterの利用方法について、少しちゃんと考えてみる。」by 千葉工大 大川先生 まとめ
問題は、そもそもTwitter人口は少ないし、Twitterの利用は強要できない。できそうなことと言えばせいぜい、誰かがツイートのまとめを作ってどこかに貼り(どこか=まぁtogetterかな。学会の公式HPでもいいと思うけど)、Twitter非利用者にも読めるようにする。
2013-09-27 21:10:30Twitterには興味はなくても、学会で発表する人ならば、自分の発表への質問やコメントには誰でも興味があると思う。うまく情報の受け渡しさえできれば、従来はなかった新しい「聴講者と発表者のコミュニケーション手段」になり得る。
2013-09-27 21:12:42しかし、質問やコメントと言っても、肯定的なものばかりではないだろうし、まるで的外れな(ツイートする側が理解していない)こともあるだろう。会場での口頭での質問ならば、その場で「違います」と否定できるが、Twitterでそれをやられると、否定する前に全世界に間違いが広がってしまう。
2013-09-27 21:14:20こういうのは禁止、というルールは作らないほうがよいが、「各発表への質問ツイートを歓迎・推奨」するというのはどうだろう。「その理論は間違っていると思います」ではなく、「その理論のここのところはどうしてこうなるのでしょう?」という質問調にする。
2013-09-27 21:17:15まぁ、質問調に限ることもないかな。「その理論については私はこう考えます」という、いわば主観的なコメントであれば(あなたの理論は間違っています、という断定でなく、間違っているのではないかと私は思う、ならば)、全世界に広がったとしても即発表者が間違えたということにはならない。
2013-09-27 21:22:01経験的に、といってもまだ10回も経験はないが、ただハッシュタグを用意し自由に使ってください、と指示するだけだと、限られたツイッタラーがそれぞれ自分の流儀でツイートするだけになる。Twitterは使っているが、どう使っていいか分からない人に、具体的な使い方を指示する必要がある。
2013-09-27 21:27:16たとえば、「この学会のハッシュタグはこれこれです。自由に使っていただいて構いませんが、特に各講演に対する質問やコメント(誹謗中傷は禁止)のようなツイートを推奨・歓迎します」のように事前告知しておく。
2013-09-27 21:30:12誰でも自分の発表に対する質問やコメントは気になるだろうから、そういう告知を見て新たにTwitter始めてみようと思う人も現れるかもしれない。そうなれば大成功である。
2013-09-27 21:31:19そもそも、学会で発表する目的は、1) 自分の研究を広く知らしめたい、2) それに対する様々な意見が知りたい、の2つだと思う。1) に関しては、プレゼンを伴わない論文のスタイルでも可能だが、2) は現状では決して充分ではないと思う。それをTwitterで補う。どうだろうか。
2013-09-27 21:34:28機材と設備さえ用意できれば、よくTV番組などでやられているように、ツイートをスクリーンの下部などにリアルタイムで流すようなことも考えられるけれど(すでにやっている学会もあるだろうけれど)、どんな学会でもいますぐ導入できるという点で、難がある。
2013-09-27 21:36:00原始的な方法に例えるならば、発表ごとに小さな紙を聴講者全員に配り、それに質問などを書いてもらって回収する。それがTwitterによっていとも簡単にできる、というわけである。
2013-09-27 21:36:52RTしてくださった方のところをうろうろしてみたところ、そもそもTwitterというメディア自体に理解のない、あるいは嫌悪感を持つ人もいるらしいことが分かったので(いやいや、もちろんいま分かったのではなく、私の周囲にもいっぱいそういう人いますが)、もうちょっと続ける。
2013-09-27 21:56:22実は、この連投ツイートの冒頭に書いた「大学の授業におけるTwitterの積極的利用」について、昨年、学内で開かれた教育方法を紹介するシンポジウム的なところで発表したのである。
2013-09-27 21:57:15私はもはや「若手」ではないが(おぉ自認してしまった)、決して「ロートル教授」ではない。ロートルっていまでも通じるのか。しかし、あの発表をするのはずいぶんと勇気が必要であった。なぜなら(つづく
2013-09-27 21:59:14授業中に学生がTwitterを使う、イコール、授業中に携帯なりスマホなりPCなりを操作する、ことを意味する。しかし同僚の中には、授業中に携帯を触る行為を極度に嫌う人が多い。見つけたら取り上げたり壁に投げつけたりするという話も聞く。
2013-09-27 22:00:29どちらが「正統的」「典型的」かは分からないのだが、たいていのことにおいて私は「傍流」なので、授業中に携帯を弄らせることを前提とした方法は、大顰蹙を買うだろうなと考えたのが、勇気が必要だった理由である。
2013-09-27 22:02:36少々脱線するが、もし私が中学や高校の教員ならばまた考え方も変わるだろうけれど、大学生はもう大人である。子供への躾けのようなことを教員がやる必然性はないと私は考える。すなわち、授業中に何をしていようと、「他人に迷惑さえかからなければ」良いと思っている。
2013-09-27 22:04:19恐る恐るそういう前置きをした上で、さらには「学生が授業中に眠る責任の半分は教員にある」という爆弾発言(でも私は本気でそう思っている)もした上で、Twitterの利用について紹介してみた。
2013-09-27 22:05:25いろいろな反応があったのは事実だが、結果のみ示すとこうである。 http://t.co/Io8y0SDvS0
2013-09-27 22:09:26自分の世代以下のごく一部の先生方には分かってもらえるだろうな、とは思っていたが、正直言ってここまで認められたのは想定外であった。ちゃんと説明すれば通じるのだ。
2013-09-27 22:10:30数日前にも暴露した通り、音響学会で公式ハッシュタグを作りましょう、と提案した当事者としては、ただ毎回ハッシュタグはこれこれです、と告知されているだけの状態が、不安でもあり不満でもある。若干の責任も感じている。
2013-09-27 22:15:09「このように使いなさい」「このように使ってはいけません」と指示するのは、そもそもTwitterという文化に反すると思うが、どのような使い方を推奨し、それにどういう効果があるのかを、Twitter無知な方々にも分かる文章で、事前配布されるプログラムなりに記述したほうが良いと思う。
2013-09-27 22:16:40今年6月までは、活性化担当理事、兼、若手育成担当理事、兼、活性化・若手育成委員長、兼、ビギナーズセミナー実行委員長、兼、サマーセミナー実行委員長、兼、音声研究専門委員会委員、兼、編集委員会副主査、だったのであるが、6月に一気に放出し、いまは最後のだけになってしまった。
2013-09-27 22:19:23