概要
超遠距離恋愛SSアンソロジー「異世界からのラブレター」
http://fuguruma.info/enkyori/
A6(文庫サイズ) / 384P
時間、次元、種族……。
普通の恋なんかじゃありえない厚さの壁を隔てた、摩訶不思議な遠距離恋愛。
時には儚くも糸が切れてしまったり、時にはその壁を突き破ったり。
そんな美しく、切なく、素敵なラブストーリーを、
11人の豪華執筆陣よりお送り致します。
参加者
【SS参加者】
紺菜/午後12時の男/きずな/文車でみせ
浅木原忍/普通の人(無職)/HARUKA
yamoto/箱庭廻/鳥頭/月紫(つくし)
【挿絵参加者】
ぱにぱに/まくわうに/ひよい/姫川たけお
キタユキ/氷室/エスショゴ
うるち/んがょぺ/ひそな/だいす
【カバーイラスト】
会帆
浅木原忍(@asagihara_s)様の感想
BARふぐるま。『異世界からのラブレター』読了。拙作「交換日記」を含む11編の一次創作《超遠距離恋愛小説》合同誌。せっかくなので自分以外のをまとめて読んだけどなかなか面白かったですわよ。以下適当な感想を垂れ流す系あるいはステマ。 http://t.co/bjDkiKZPCG
2013-08-17 22:50:571.「黄泉恋」:イザナミとククリのやりとりにしめやかに爆笑。このテンションで最後まで書き通した長編で読みたい。 2.「窓の中のみずいろ」:《超遠距離恋愛》というお題に対して収録作の中でたぶん一番ストレートな解答。設定にやや疑問点はあるけど最後のビジョンはとても美しい。(続
2013-08-17 22:57:303.「ミエナイ/カナタノ/セカイ」:ちょっと短すぎか。せめて倍の分量でもう少しエピソードが欲しかった。 4.「影絵の国のアリス」:僅か14ページでわりと綺麗にまとまってる。オチはてっきり無限ループかと思ったんだけど違うのかしら。 5.「交換日記」:拙作。ノーコメント。
2013-08-17 23:01:236.「夢幻の先のあなたへ」:170Pのやりとりを踏まえての180Pの反転が鮮やか。性格悪い感じでよろしいです。 7.「2113年のディストピック・チャイルド達へ」:ネアかわいい、の一言でいいや。しかしどのへんが超遠距離恋愛なのか。コミュニケーションの不能性?(続
2013-08-17 23:09:068.「フィラデルフィアで会いましょう」:さすがにこのオチは予測不能。インパクトは全作品中一番。 9.「はじめましてはいらない」:乙一の某短編を思い出す話。野暮な説明を避けようとしすぎたかオチがちょっとわかりにくいのが難。(続
2013-08-17 23:16:0810.「EF」:人工知能の自我の定義の話。長谷敏司『あなたのための物語』を思い出した。収録作では一番読み応えがあって面白かった。作中の議論もオチも良し。 11.「クリーム色のレイテンシ」:この本の最後のためにある作品。文体的な意味で「EF」との間は空けた方が良かったかも。
2013-08-17 23:22:38以上11作品、思った以上に面白かったですね『異世界からのラブレター』。俺のはさておきみんな読むといいよ #オプマ http://t.co/bjDkiKZPCG
2013-08-17 23:25:53【異世界からのラブレター】 #bookmeter http://t.co/RbcX7KQVEm 読メにも登録してアルヨー
2013-08-17 23:55:16無糖(@muto031007)様の感想
一番好きだと感じたのは「はじめましてはいらない」、その次に「EF」と「影絵の国のアリス」、続いて「黄泉恋」といった感じの順番に #C84感想 異世界からのラブレター
2013-08-18 21:35:03小並に言ってしまえばどの作品も良かったのだけれど、ただ一作だけ「え、これで終わりなの?」と思った作品があったとだけ #C84感想 異世界からのラブレター
2013-08-18 21:38:04鳥頭(@toshi_atama)様の感想
①黄泉恋:オススメその3。ハイテンションなイザナミ様とファニーなツッコミが冴えるククリさんとの掛け合いが痛快愉快な逸作。それぞれの個性あるキャラクターが生きていて、すらりと世界に馴染めた。聖おにいさんや東方の世界観が好きで、日本神話に明るい人は是非。
2013-08-24 20:33:33②窓の中のみずいろ:一番オススメな作品。これぞ遠距離恋愛小説と豪語して異論はないほどに真摯な純愛が凝縮されている。閉塞感、孤独感といった負の要素と、『彼女』との心暖まるやり取りなど、コントラストが強調された描写が非常に美しいの一言。お手元には必ずハンカチのご用意を。
2013-08-24 20:34:06③ミエナイ/カナタノ/セカイ:収録作の中ではフィクション要素が一番薄いだけあって、鬱蒼とした現代社会を想起させる。遠距離恋愛というテーマの元で、綺麗事並べてないで現実に戻れと言わんばかりのアンチテーゼな要素が込められているように思えました。
2013-08-24 20:34:32④影絵の国のアリス:一人称なのに感情の起伏が乏しく淡々とした物語ながらも、不思議と惹き込まれる文体は流石の一言。物語としては未完結のはずなのに、全てが完結している矛盾は何度読み返しても感嘆で首を捻らざるをえない。でみせさんの小説は本当にマジックです。
2013-08-24 20:34:57⑤交換日記:思春期の男女が普通に交換日記をし、互いを語り合っているうちにいつしか親密な関係へ──なんて問屋は超遠距離恋愛というテーマが許さない。収録作の中ではある意味究極の遠距離感が書かれている。どちらかと言えばシイナの一人称で見たかった作品かも。
2013-08-24 20:35:21⑥夢幻の先のあなたへ:女って怖い。この一言に集約されるお話でした。簡素な文章が連なりながらも、狂気を孕んだ愛憎が確かに描写されており、昼ドラの鬱々しい展開が好きな方は肌に合うかもしれません。ヤンデレに刃物はつきもの。(合言葉)
2013-08-24 20:35:39⑦2113年のディストピック・チャイルド達へ:紀元前の少女と未来の少年という遠距離恋愛なお話。収録作では距離感が最も小さいが、純粋なネアの可愛さがテーマを忘れさせてくれる。世界観とキャラ設定がしっかりしてるので、願わくば前後の展開が読みたい。
2013-08-24 20:36:00