映画『凶悪』感想

まとめました。
1
ムー @muu

映画『凶悪』感想。実際の事件を元にした云々は念頭に置くとしてもまんま物語として受け取って観てみた。観終わっての率直な感想としては、主題はまあ多分伝わってきてたよ、と。けどそれそんな目新しい視点でもないしなあ、と。丁寧に描いてくれてるんだろうけど、ちょっとアプローチつまんないねえ

2013-10-02 01:39:16
ムー @muu

安易な比較になるだろうけど、『冷たい熱帯魚』観てたらね、どうしても衝撃は薄い。遺体を焼却したりバラバラにしたりする辺りは、手際が悪過ぎて「それじゃ透明にできねえだろ!」とでんでんが怒ってる姿がどうしても目に浮かんじゃってw まあこっちはヤクザ上がりの無計画さが表れてはいるんだけど

2013-10-02 01:39:20
ムー @muu

前半の構成がね…。須藤(ピエール瀧)の曖昧なを頼りに藤井(山田孝之)が苦労して取材奔走する序盤、困難な推理パートだと思って期待しちゃうのに、突然木村(リリー・フランキー)らの過去映像が完全再現されちゃって、解き明かす楽しみも何もない。やるならずっと推理or最初から回想、だろうよ!

2013-10-02 01:39:23
ムー @muu

ショベルカーに木村の殺害現場にと連続だったから、藤井がその場所の過去の出来事をサイコメトリーする話かと勘違いしちゃったもんよ。気付いたら藤井、木村の自宅まで追いつめてる。気付いたらって言うかずっと木村らの犯罪が描かれてたんだけど、展開のまずさにイライラしながら追ってたわー

2013-10-02 01:39:27
ムー @muu

リリー・フランキーやピエール瀧の演技は怖いってより「(悪者演じるの)楽しんでるね」としか思わないんだけど、舎弟ポジションはビビったりイキがったり優しさを見せたりひるんだりと細かい切り替えがあって楽しめた。皆殺されてる冒頭は、後々の種明かしありきのブツ切り見せだったのが勿体ない

2013-10-02 01:39:46
ムー @muu

重要なのが犯罪者と非犯罪者の対比なんだろうけど、山田孝之が闇背負い過ぎなのは余計。よっぽどの理由あって妻に母を押し付けてんのかと思ってたけど、単に「正義感溢れる取材で忙しいんだよ!」程度ののめり込みだったのか、あの面構えは。藤井もまた誰か殺したことありそーな位頬こけてくんだもん!

2013-10-02 01:40:08
ムー @muu

あの暗さと須藤だからこそ、「その事件、木村と関係ある?」「あ、関係なかったw」の笑いにもつながるのはわかるけど。まーでもわかっちゃうからね、ああいうお互いの境界線が曖昧になる描写を度々描いてるのは。気付いちゃうから「もう別にそのメッセージは良いですよ」と思ってしまうんだよなー

2013-10-02 01:40:18
ムー @muu

ハンターハンターで言うところの「仲間の為に泣けるのに殺した相手のことは」なツッコミ待ち。ただ、それを逆手にとってキリスト教に入信し短歌やペン習字を嗜み生き甲斐を感じ始めると告白する須藤の狡さや怖さは震えるし(面白かった)、そこに気付いて藤井が怒るシーンが用意されてるのとか、丁寧!

2013-10-02 01:40:23
ムー @muu

悪役サイドですっげー幸せそうなクリスマスパーティーを子供交えてやるとか、あっちもこっちもどっちも同じ人間ですよ的揺さぶりがまあ多いんだけど、だったら須藤のセックスに合わせて藤井のセックスのひとつでも描けば良かったのにね。別にちーちゃんのおっぱいをジョゼ以来再び!とかじゃなくてね

2013-10-02 01:40:28
ムー @muu

木村が「俺を一番殺したいのは」と藤井を指すラストシーン、レンズのこっち側にいる藤井の顔がガラスに反射=つまりスクリーンを観ている観客に「お前だ」と突きつけてるんだろうけど、別にぼく「犯罪者は死刑になればいい」と安易に考えてないんで…指さされてもギクリ!とはしないっすよ…って感じ

2013-10-02 01:40:57
ムー @muu

池脇千鶴は役が美味し過ぎた。藤井を非難できるポジション、美味しくならない筈がない。だって悪いもん藤井。あそこまで頑なに家庭のこと顧みないなんて、離婚も親殴られてても仕方ない。そんでまた藤井妻がダメージ与えるの丁寧で。「楽しかったんでしょ」て。そりゃ仕事は楽しめた方が働き易いしね…

2013-10-02 01:41:04