「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義の矛盾
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朝日新聞は9月11日から4回の連載を行い、孫正義氏のインタビュー内容を詳しく伝えたが、要は、脱原発は再エネで可能。再エネの普及には日本とアジア各国を結ぶ送電網と国内の発送電分離が必要との主張だ。 http://t.co/wmLcmpKHYs 「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義の矛盾
2013-10-05 17:34:13「政商」批判に対し、「誰かがリスクを取って事業化せねば、前に進まないのでは?」。孫が菅元首相と共に導入を進めた「固定価格買い取り制度」は再エネ導入に伴うリスクをなくし、国債並みにリスクはない。孫はどんなリスクを取ったというのか。 http://t.co/rmnnCqTCB4
2013-10-05 17:37:28一方、ビル・ゲイツは以前から新型原子炉の開発に数千万ドルと言われる私財を投じている。9月26日付のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙によると実証炉の段階近くまで来ているようだ。リスクをとるとはこのビル・ゲイツの行動だ。 http://t.co/eipSsXBNuV
2013-10-05 17:39:49孫の説明には二つ大きなおかしな点がある。一つは、死ぬまで反原発、原発に代わる設備が必要と言いながら、再エネ以外の発電設備には一切手を出さないこと。お日様任せの太陽光発電は安定的に発電できる原発の代わりにはなりえない。 http://t.co/smjmtyWiZg
2013-10-05 17:41:25原発の代わりの電気と主張するのであれば、再エネをバックアップする火力発電所を建てなければいけない。数十年前の設備が更新されれば効率が向上し、二酸化炭素排出量も減少する。でも、孫は確実に儲かる再エネ以外には興味がないようだ。 http://t.co/PWfzxJdCdH
2013-10-05 17:42:39大口需要家を対象とした自由化市場で競争する必要がある火力発電所が儲かるかどうかは、全く分からない。だから、孫は手を出さないのだろう。 http://t.co/hBX1Sv1ur6 「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義の矛盾
2013-10-05 17:44:04もう一つは、「欧州には送電線網があるのに、なぜアジアでできないのか」との主張だ。経済発展の段階も、電力需要量も、無電化地区の有無も違うから、欧州でできることでもアジアではできない。経済人ならこんな簡単な理屈は分かるに違いない。 http://t.co/wLV0IlaBq7
2013-10-05 17:46:24アジアの広い地域でも夜になる時間は大きく変わらないので、太陽光発電は使えない時間帯があるが、風力は広い地域全体で凪ということはないだろうから、日本が凪でもモンゴルで発電が可能かもしれない。しかし、このアイデアには大きな問題が二つある。 http://t.co/dzAcfTaw05
2013-10-05 17:47:40朝日の紙上で孫は、モンゴルの風力発電の電気は日本に送電しても原子力より安いと主張している。風力で発電するコストと送電コストが原子力よりも安くなることはないと思うが、問題はコストだけではない。発電量と需要量の関係を考えれば分かる話だ。 http://t.co/MrfhNys72T
2013-10-05 17:49:13これからモンゴルでは電力需要量は急増する。世界銀行のデータによると、モンゴルでは人口の約14%の人が電気のない生活をしている。自国に無電化地区を残し、自国の急増する電力需要を満たさずに輸出をすることがあるだろうか。 http://t.co/iMm2hjByKB
2013-10-05 17:50:03国内向けより高い買い取り価格を提示し、札束で頬を叩くような真似をして電気を買えば、多くの地元の人を敵に回すことになるが、それでも日本に送れば儲かるのであれば、孫は実行するのだろうか。 http://t.co/LDtN3aYP5j
2013-10-05 17:51:18さらに問題がある。モンゴルでは道路、送電線は整備されていない。風力発電設備は巨大だ。道路が整備されていない国では設備の輸送に困難が伴う。そのためのインフラも誰かに作ってもらうのだろうか。発電設備からの国内の送電線の整備も問題だ。 http://t.co/GYF4xWCruk
2013-10-05 17:51:59送電線の問題に関して、欧州ではできることがアジアでできない理由は明らかだ。欧州とアジアの国では発電量と需要量が大きく異なる。例えば、デンマークでは風が吹きすぎれば隣国に電気を売り、凪の時には隣国から電気を買っている。 http://t.co/RhJWwUu3B6
2013-10-05 17:56:18一方、アジア諸国の発電量は中国、インド、日本、韓国を除けば極端に少ない。輸出入を本格的に行う体制を構築できるほどの設備を持っている国は他にない。 http://t.co/IXf4Hkjxyw
2013-10-05 17:58:22東南アジアの多くの国は、今後国内の無電化地域への供給を開始し、さらに経済成長に必要な電力供給を行う必要がある。電気はいくらあっても足らない状況が当分続くだろう。 http://t.co/2AA2qPZnub 「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義の矛盾
2013-10-05 18:00:13ビル・ゲイツは温暖化問題の対処には原子力が必要と考えている。一方で核廃棄物処理という問題に取り組む必要があるとも考えた。そのため、軽水炉からの廃棄物を燃焼し発電する新型原子炉の開発を手掛けるテラパワーを設立し、技術開発を進めている。 http://t.co/BVd0e5zcCF
2013-10-05 18:06:45発送電分離が再エネに必要という孫の主張も根拠は全く不明。いまの制度でも託送は当然可能だし、発送電を分離しても大きく変わることはない筈だ。送電が分離されれば、何が変わるのだろうか。孫に有利な何かが見えているのだろう。 http://t.co/sKpsyD3S8C
2013-10-05 18:10:15元記事はこちら
記事に寄せられたコメント
WEDGEで出るのは嬉しい。多くの人が再生可能エネルギー利権に気付きますように -- 「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義 再エネ投資で収益は確保 ビル・ゲイツは身銭を切って原発新技術開発を支援 WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/6GjLpdN7ZH
2013-10-04 12:43:47この記事の大部分に同意です /「死ぬまで反原発」を掲げる孫正義 再エネ投資で収益は確保 ビル・ゲイツは身銭を切って原発新技術開発を支援 WEDGE http://t.co/z8CH3FurfU
2013-10-04 12:44:47