knn's free+

わたしが今までに投下したプラスのまとめ
0
このん @knn_x

どくどくと互いの脈打つ音を感じる。散々揺さぶられて堕ちたのにも関わらず―このひとは止めてはくれない。「り、ん……も、無理…っ」 #Freeプラス 意識が朦朧として頭がぐわんぐわんする、壊れてしまいそうだ全てが。「はっ…何なら―壊れちまえよ」そう云って彼はまた首筋に噛みついてきた。

2013-10-10 01:24:01
このん @knn_x

最近江ちゃんから誘われる度に、どこで嗅ぎつけてきたのか凛からも誘われることが多くなった。「凛、ごめん…その日は江ちゃんと先約があって―」「…お前の彼氏は俺だろ」って不機嫌になる彼はかなり厄介。ところが江ちゃんも譲歩はしてくれなくて。―この兄妹、どうしちゃったの。 #Freeな妄想

2013-10-09 21:49:57
このん @knn_x

凛から電話が来た。用件は特になくて最早近況報告。…何で電話してきたんだか。溜息を吐いていると、わたしの肩に顔を埋めるハルの姿が視界に。 #Freeプラス 「…聞きたくないし見たくない」―お前が凛と話してるとこ。やだ、とまるで駄々をこねる子どもみたいな彼にわたしの胸は高鳴る一方。

2013-10-09 17:39:53
このん @knn_x

時々、恥ずかしがり屋の彼女が自分からキスをしてくれることがある。…でも生憎身長差というものがあっていつも背伸び気味。 #Freeプラス 「マコ…ちょっとくらい屈んでほしい、な」口を尖らせて云う君のその必死な姿が愛くるしくて仕方ない。―だからしばらくは…申し訳ないけどこのままだよ?

2013-10-08 20:45:10
このん @knn_x

はむ、とまるで頬張るようにして凛くんの耳に噛みついた。―すると。随分間抜けな声が聞こえたためわたしの口角は上がってゆく。「…いつもの仕返し」わたし今回はやったよ! #Freeプラス じゃあ倍返しだな、と妖しげな笑みを浮かべる彼に…前言撤回。勝ってないです負けました許して凛くん。

2013-10-07 19:51:43
このん @knn_x

「まこちゃん、見て!」朝一番、ずいぶん元気だなと思えば目の前には俺のワイシャツを纏った彼女。着てみたの、と一回転をしてみせるこの子は…本当に困った子だ。 #Freeプラス 「全く…朝から誘ってるの?」引き寄せてシーツに腕を縫いつけたけれど満更でもない模様。―責任、取って貰おうか。

2013-10-07 00:26:55
このん @knn_x

くしゅん、と可愛らしいくしゃみが響いた。「…風邪?」「うん…鼻水もすごいの」最近寒いし、と腕を両手で擦り合う彼女に自然と身体が動く。「上貸すよ―」 #Freeプラス 「…着てろ」云いかけた俺の声はハルによってかき消されて。―彼女へ投げられたジャージから感じたのは彼の静かな独占欲。

2013-10-06 20:14:47
このん @knn_x

「凛ちゃん聞いてあのね、」「…聞かね」え、と声を上げた後すぐに涙目になるこいつ。そして…ほらまた江の所へ泣きつきに行くんだ。 #Freeプラス 「ちょっとお兄ちゃん!彼女の話は聞かなきゃだめだよ…」なんて憤慨されたけれど。あいつの泣き顔がたまらないからわざとやってるなんて云えるか

2013-10-06 00:14:17
このん @knn_x

隣で無防備に寝ている彼女に自分のワイシャツを着させてみた。…これが所謂彼シャツというものらしいが、なかなか心に訴えるものがある。 #Freeプラス 「は、はるくん…な、何これ…っ」朝起きて自分の姿を一瞥し真っ赤になる彼女。…脱ぐに脱げない状況であたふたする様子に思わず顔が綻んだ。

2013-10-05 07:33:55
このん @knn_x

目覚めたとき何故かあたしは凛のワイシャツを着せられていて。案の定サイズが合わなくてぶかぶかだし、それより何より下には何も着ていないのだから恥ずかしい事この上ない。 #Freeプラス 「…相当クるな、それ」昨日散々したけれど、恍惚げにこちらを見下ろす彼に今は身を委ねるしかない様だ。

2013-10-04 00:33:07
このん @knn_x

最近シャンプーを変えてみた。それもCMで見かけたちょっとお高めのやつ。やはり匂いもよくて今ではお気に入り。 #Freeプラス ―そんなある日のこと。隣にいたハルが突然わたしの首元に頭を埋めてきて。…どうやら気づいたらしい。「いい匂いする」と暫く離れようとしない彼に嬉しいけど赤面。

2013-10-03 13:15:11
このん @knn_x

一度離れてみることも必要なんだろう。距離を置いてみて冷静に客観的に考えるべきだ、と。そうして数年の月日が流れて悟ったことがある。「やっぱりわたしには凛だけだよ」 #Freeプラス 「奇遇だな」…俺も丁度そう思ってたところだ。―すっかり大人びた彼に、わたしはまた恋をするのです。

2013-10-03 00:00:34
このん @knn_x

お昼に水泳部のみんなと一緒に屋上でご飯を食べながら、あれこれ他愛もない話で盛り上がるのがとっても楽しい。…でも。今日は何だか違った、それもハルだけ。誰が話を振っても気のない反応ばかり。 #Freeプラス 「ハル…何かあった?」「…明日から昼は二人で」「え、」「異論は認めない」

2013-10-01 18:29:20
このん @knn_x

また彼女が泣いていた。どうやらあいつと何度目かの喧嘩をしたらしい。「…ハルの前で泣きすきだねわたし」情けない、と自嘲する彼女に。「じゃあ…泣くのは俺の前だけにすればいい」なんて。 #Freeプラス これは彼女の体裁を保つため?―違う、俺だけしか見たことのない彼女が欲しかっただけ。

2013-10-01 02:51:18
このん @knn_x

「もう凛についていけない」彼女が、俺を理解してくれなくなった気がした。だから自ら突き放したのだ。「お前なんか…いらねえよ」 #Freeプラス …最近、あいつには恋人ができたらしい。―どうしてその隣りに俺がいないのか。楽しげに歩く二人を見て渦巻くこの想い。捨てる術を誰か教えてくれ。

2013-10-01 00:19:27
このん @knn_x

すきだった、愛していた、そしてひたすらに彼女の全てが欲しかった。こちらを見向きもしない彼女の気を引きたくて、最低だと知りつつも選んだのがこの方法。 #Freeプラス 凛、と震えながらに見上げてくる彼女に心の中で謝って。そのか細い腕ふたつともを真っ白なシーツに無我夢中で縫いつけた。

2013-09-29 23:57:20
このん @knn_x

凛が離れて行きそうですごくすごく怖い。冷たい瞳を引っさげながら、いつかいらねえって云いそうで。重い彼女にはなりたくなんてなかったのにわたしは吐露してしまっていた。 #Freeプラス 「馬鹿だろお前。…俺が離れるとでも思ってんのか?」―それに離してやるつもりもさらさら無えよ。

2013-09-28 01:52:57
このん @knn_x

「すきだよ、だいすきだよ」―だから、離れて行かないで。どうしてか急に涙があふれて、気がついたらそんなことを遙に口走っていた。おもむろに袖を引っ張れば、彼は身を屈めてわたしと視線を合わせてきて。「…心配するな。俺はお前から離れたりしない」―ずっとそばに居てやる。 #Freeプラス

2013-09-28 01:45:45
このん @knn_x

彼女が水族館に行こうと誘ってきた。…正直、嬉しくてたまらない。「ペンギンが有名なんだって、そこの水族館」ペンギンかわいいよね真琴、渚くんによく似てて。―なんて云ってのけた彼女にもやもやとしたどす黒いものが。「…ごめん。違う水族館―いや、動物園にしない?」 #Freeプラス

2013-09-28 01:34:56
このん @knn_x

「凛ー!近くに水族館できたんだって!」一緒に行こうよーと、勢いよくこちらに飛びついてきた彼女。「次のオフに行ってやるから…まずは落ち着け」「あのね、シャチがいるのこの水族館!」…全然話聞いてねえし…って、シャチ…?「…違う水族館にしろ」「何で!?」「いいから、」 #Freeプラス

2013-09-26 22:11:41
このん @knn_x

近くに水族館できた。何でも県内一らしく、珍しい魚も沢山いるらしい。案の定感化されたわたしは遙を誘ってみたのだけど…鯖はいるのか、だって。「いや、流石にいないと思う…」―あ、でも鮫いるよ鮫!パンフレットの表紙を見せれば急に不機嫌に。「…行かない。絶対に行かない」 #Freeプラス

2013-09-26 22:01:23
このん @knn_x

彼はひとに頼るのが下手だ。きっと自分には感情の捌け口さえもないと思ってるんだろう。…ここにある、のに。わたしがいる、のに。 #Freeプラス 「わたしが凛くんのこと全部受け止めるよ」そう伝えると、彼は縋るようにわたしの肩へ顔を埋めてきて。―たまらずわたしは、力一杯彼を抱きしめた。

2013-09-26 00:33:11
このん @knn_x

「さっき、誰と話してたの?」お昼休み、屋上で真琴と一緒にご飯を食べていたらそんなことを聞かれた。同じクラスの子だよ、と答えれば―どうしてか、ぐ、と喉元を掴まれる。「…俺、云ったよな?」―水泳部の男以外と話すの禁止、って。その一際低い声にぞわり、と背筋が。 #Freeプラス

2013-09-24 02:46:59
このん @knn_x

凛に誕生日は何が欲しいかを聞かれた。…わたしは迷わず即答した、凛と同じ名字がほしい、と。すると彼は豆鉄砲を食らったかのような顔をして。「…気早え奴」と一言。 #Freeプラス けれどそのあとすぐに口元を釣り上げてこう云い放った。「お前には一生松岡を名乗らせ続けるから…覚悟しろよ」

2013-09-24 02:29:41
このん @knn_x

誕生日に何が欲しいかを聞かれ、かなりためらいがちにわたしは云ってしまった。ハルとおんなじ名字が欲しい、と。すると彼は急に真面目な顔をしてこちらを凝視し始める。「…いいのかそれで」その言葉にこく、と頷けば一呼吸置いて彼が。―元々離してやるつもりは全くなかったけど。 #Freeプラス

2013-09-24 02:28:36